神戸・旧居留地
旧居留地って?
・神戸港の開港にともない、外国人のための生活の場として造成された場所
・都市計画はイギリス人土木技師J・W・ハート(今も割り当ては変わっていない)
・近代洋風建築が見られる(主に大正・昭和の建物)
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散策マップ
メリケン波止場前の交差点→海岸通り→京町筋→駅という経路で散策しました。
「旧居留地」に含まれない建物もありますが、「だいたいそのエリア」と解釈していただけますと幸いです。
レトロビル以外も気になったたてものを紹介しています(レトロビルと区別するため、たてもの名に〈〉をつけています)。
神戸メリケンビル(旧神戸郵船ビル)
・1918年(大正7年)竣工
・元アメリカ総領事館の跡地に建設
・設計:曽禰達蔵、中條精一郎
・1994年に耐震補強工事(そのおかげで震災を乗り越える)
「神戸メリケンビル」の直上の飾りはなんとなく日本風?でしょうか。
上の(2階部分)アーチとは趣が違う印象ですね。
シップ神戸海岸ビル(旧三井物産神戸支店)
・1918年(大正7年)竣工、1998年改築
・4階部分までが旧海岸ビル
・設計:河合浩蔵
外壁に幾何学模様の装飾が施されているのがわかります。
台形?も入っているので、整然としているようで、しすぎていない感じが素敵。
商船三井ビル
・1922(大正11年)竣工
・設計:渡辺節、内藤多仲(構造)
・代表的な大正期の大規模オフィスビル
・アメリカルネサンス様式
r円形部分の装飾が細かい!
〈ボーコンセプト〉
レトロ建築ではなく、新しいビルですが、目をひいたので紹介。
空を映していてきれい。
1階?はデンマーク家具のショールームになっているようです。
神港ビルヂング(旧川崎汽船本社)
・1939(昭和14年)竣工
・設計:木下建築事務所
・近代建築と現代建築の境界にあたるたてもの
・屋上の塔屋がアクセント
チャータードビル
・1938(昭和13年)竣工
・設計:J.H.モーガン
・正面の壁に3本のイオニア式円柱
壺? 水がめ?の装飾がかわいい。
〈NTTドコモ神戸ビル〉
屋上に建つアンテナ?がいかにも通信系の会社という感じですね。
〈京町筋〉
京町筋を北上していきます。
神戸市立博物館(旧横浜正金銀行神戸支店)
・1935(昭和10年)竣工
・設計:桜井小太郎建築事務所
・昭和57年に博物館として改修
正面には6本のドリア式半円柱。
博物館では特別展を開催中で、入館待ちの列ができていました。
〈電話ボックス〉
神戸市立博物館の向かいあたりにあった電話ボックス。
マリンテイストでかわいい。
〈日本銀行神戸支店〉
おしゃれな建物が並ぶなか、ひときわお堅い感じのする建物だなあと思ったら、日銀の神戸支店でした。
〈日本ビルヂング(2022年11月時点改修中)〉
竣工は1998年とあるので、震災の後に建て直されたビルですかね。
2022年現在改修中でした。
とんぼ玉ミュージアムは開館していたので、行ってみました。
KOBE とんぼ玉ミュージアム
こぢんまりした展示施設ではありますが、ガラス細工好きな私としては、とても心が癒されました。
企画展示のみ写真OKとのことでしたので、何枚か。
か、かわいい。
購入もできるようなのですが、すでにほとんど売却済みのようでした。
繊細で、美しすぎる。
〈神戸国際会館〉
神戸三宮駅の南側にあるのは神戸国際会館。
駅前の、こんな便利な場所に大きいホールがあるのは便利ですね。
ホールという特性上、たてものの形としても面白い。
〈阪急 神戸三宮駅〉
2021年に建替えられたばかりのようです。
旧神戸阪急ビル東館のデザインは生かしつつ、上層階はスタイリッシュ。
テイストが違いすぎるので合わなそうな気もするのですが、こうして見上げるとうまくマッチしていて、独特のたてものとなっています。
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おわりに
時間的な制約もあり、サラッとした散策になりましたが、とても楽しめました。
レトロビル以外のビルもこぞっておしゃれで、雰囲気も落ち着いていて、素敵なまちなみでした。
ただ、「三宮」という名がつく駅が5つ?(JR、阪神、阪急、地下鉄海岸線、ポートライナー)集まっているので、このへんは旅行者は戸惑いますね(とくに「阪神」と「阪急」がどっちだったっけ?となる)。
周辺の施設情報
・メリケンパーク
shishi-report-2.hatenablog.com
・生田神社
shishi-report-2.hatenablog.com