浅草神社
浅草寺境内にある浅草神社。
浅草寺のご本尊の発見に関わった方(檜前浜成・竹成(ひのくまのはまなり・たけなり)の兄弟と土師中知(はじまのつち))を神様として祀っています。
(浅草神社についての詳しい記事)
shishi-report-2.hatenablog.com
本記事では、浅草神社境内の獅子や狛犬について紹介します。
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① 参道の狛犬
社殿に向かって伸びる参道にて、最初に迎えてくれるのがこちらの狛犬。
結構大きく、威風堂々たるたたずまいです。
気になるのはふさふさの前髪。
しかも中分けです。
狛犬の分類でいくと「江戸獅子」タイプではないかと思います。
おしり側からも確認してみます。
前髪のふさふさ感とは裏腹に、肩からはロングヘアがたなびいています。
しっぽもボディに沿ってたなびくスタイル。
② 社殿前の狛犬
社殿をお守りしているのはこちらのペア。
胸を張り出して、筋肉モリモリ。
強い系の狛犬ですね。
狛犬の分類でいうと「護国」系でしょうか。
横から見ると、肩や胸の筋肉っぷりがよくわかります。
しっぽも大きくて立派です。
表情はどこかコミカル。
ちょっと「きれいなジャイアン」風のような。
目元の彫りが深いのかな。
③ 夫婦狛犬
狛犬界隈では有名な夫婦。
身体の大きさが違うので、どちらが夫でどちらが妻か、なんとなくわかりますね。
夫が阿形(口を開いているほう)で妻が吽形(口を閉じているほう)でしょうか。
寄り添った上に、相合傘までさしています!
小ぶりでかわいらしいです。
良縁や夫婦和合、恋愛成就などにご利益があるのだとか。
説明書きによれば、1600年後半~1700年前半につくられたもの。
形が素朴で、「先代江戸はじめ」タイプに分類されるようです。
別のアングルから見てみると、二体とも、頭に穴が。
狛犬に特徴的な「ツノ」が生えていたのでしょうか。
しかし、いわゆる神殿狛犬は、阿形が獅子で吽形が狛犬なので、ツノが生えているのは吽形のほうだけと思われるのですが……。
だとすると、頭に宝珠でも乗せていたのかも?
顔の造形は、風化でわかりにくくなっていますが、体側の巻き毛はしっかり残っているのが確認できました。
おまけ 浅草寺境内にいた獅子
浅草寺の淡島堂?の裏手?にいた巨大な獅子です。
両方とも、口を開けていますので、「狛犬」ではなく「獅子」と思われます。
石の感じからして、比較的新しいものでしょうか。
白くてきれいですね。
胸には鈴をつけています。
向かって右の獅子は珠に、左の獅子は子獅子に足を乗せています。
子獅子がかわいい。
上の写真に写っているマンホールの大きさから、この獅子の大きさが伝わるでしょうか。
角ばったお顔です。
おわりに
「狛犬」とひとことで言っても、いろんなタイプがあって、詳しく見ていくとおもしろいですね。
神社やお寺にお参りされた際には、ぜひ狛犬たちにも注目してみてください。
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