毛越寺の浄土庭園
大泉が池をぐるっと一周する感じで、毛越寺の浄土庭園の様子を紹介しています。
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南大門跡地
かつてはこのあたり(撮影者が立っている場所付近)に南大門が建っていたようです。
上記写真の手前、少し出っ張っていますよね。
ここから、中島に向かって橋がかかっていたそうです。
写真では伝わりきらないほど、本当に美しい光景です。
穏やかな風に揺られ、水面がキラキラしていました。
築山(つきやま)
築山は、海岸に迫る岩山を表現しています。
「深い淵に臨む断崖の景観」を思わせるらしい。
築山を過ぎ、花菖蒲園やお堂の跡地などを横目に進んでいきます。
こんなだたっぴろい平地も。
中島
鐘楼跡地付近から大泉ヶ池を見た景色です。
写真だとちょっと見づらいですが、向こう岸よりやや手前にあるのが「中島」。
南大門(現在は跡地)から中島まで、中島から金堂・円隆寺(現在は跡地)まで橋がかかっていたんですね。
遣水(やりみず)
写真の右側に映っているのが遣水とよばれる、山からの水を池にひくための水路です。
遣水は水路であると同時に、「川」を表現してもいるのだそう。
州浜(すはま)
上記写真の中央付近にあるのが「州浜(すはま)」。
海岸の砂洲を表現しています。
州浜~出島
出島と池中立石(ちちゅうたていし)
もうすぐ大泉が池一周おわり、というところで絶景が。
ちょっと出っ張っているところ(上記写真手前側)が出島ですね。
出島の先に、飛島として立石が据えられています。
出島から大泉が池をのぞむ景色は、毛越寺パンフレットの表紙にも印刷されているだけあって、「これは夢だろうか……」と思うほど美しかったです。
現在の浄土庭園は復元されたものではありますが、かなり良い状態で保存されていたらしいので、おそらく当時の風景とほとんど同じだろうと思います。
現代は建築技術も発展して、さまざまな建造物や景観があり、ある程度目が肥えていますが、平安時代にこんな庭園を観たら、まさに「夢かな?」と感じたのでは、と思うのでした。
浄土に生まれ変われたら、こんなに美しい景色が見られるのか、と祈りを強いものにした人も多かったでしょうね。
日頃の行いを改めたりとか。
私がもしこの時代に生まれていたら、「浄土に行きたいから、なるべくいい人間であろう」としたと思います(ゲンキン…)。
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毛越寺 ほかの見どころ
毛越寺 全体案内
>>>◆毛越寺 - 平安時代の浄土庭園と臨池伽藍跡を現在に伝えるお寺
大泉が池の北側にはお堂の跡地がたくさん。
>>>毛越寺 臨池伽藍跡 - お堂の跡地から平安時代の様子を想像する
常行堂の宝冠阿弥陀如来もぜひご覧ください。
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