仏像、ときどきワンダー観光

おもに仏像のこと。不思議スポットやふつうの観光の話もたまにします

新型コロナウイルスの影響で営業時間などが変更になっている場合があります。

お出かけ前に必ず公式サイト等でご確認ください。

【岩手】達谷窟 毘沙門堂(たっこくのいわやびしゃもんどう) - 毘沙門天が集結している珍しいお堂

本記事では、達谷窟の毘沙門堂について詳しく記載しています。

 毘沙門堂(びしゃもんどう)

毘沙門堂の外観を撮影した画像

達谷窟毘沙門堂

 

毘沙門堂の縁起

昔、この地では「悪路王(あくろおう)」を筆頭とする悪者グループが、女性や子供をさらったり、乱暴なふるまいをしていたそう。

その噂は桓武天皇の耳にも入り、坂上田村磨が蝦夷征伐を命じられます。
それを知った悪路王たちは達谷巌にこもりましたが、やってきた坂上田村磨たちに敗れました。

坂上田村磨は、「勝てたのは毘沙門天のおかげ」と感じ、お堂を建て、108体の毘沙門天を祀ったのが、達谷窟毘沙門堂の始まり。

毘沙門堂外観

達谷窟毘沙門堂を弁天堂側から撮影した画像

毘沙門堂 弁天堂付近から撮影


幾度もの火災を経て、現在のお堂は五代目(昭和36年再建)。
窟に入り込んでいる感じがいいですね。
京都の清水の舞台を模して造ったお堂だそうです。

オリエンタルな狛犬

毘沙門堂に至る階段の入り口にいました。
両者、向き合っています。

f:id:shishi-report:20181125104755j:plain

向かって左が狛犬、右が獅子

それぞれを拡大してみると…

f:id:shishi-report:20181125105314j:plain
f:id:shishi-report:20181125105641j:plain
左:狛犬 右:獅子



頭部はなかなかの巻き毛。
そして長さもけっこうある。
学校の音楽室に貼ってあるような、偉大な音楽家たちのカツラを彷彿とさせます。

阿形(口を開けているほう)は、横顔がニヤッと笑っているように見えますね。

それでは正面から。

f:id:shishi-report:20181125104941j:plain

獅子

ニヤッとではなく、威嚇の表情でした。
体毛もけっこう巻いています。

続いて吽形。

f:id:shishi-report:20181125105008j:plain

狛犬

影になってしまってわかりづらい部分もありますが、おとなしめの表情。
斜めからも撮ってみました。

f:id:shishi-report:20181125110825j:plain

狛犬 斜めから

どこかおしとやかな雰囲気でかわいい。

毘沙門堂の内部へ

階段を上っていきます。

f:id:shishi-report:20181103132908j:plain

毘沙門堂の階段

お堂内にはたくさんの毘沙門天が安置されていました!

毘沙門堂の正面の戸を撮影した画像

毘沙門堂 この奥に毘沙門天たちがいる

毘沙門堂というくらいなので、当然といえば当然なのですが、毘沙門天ばかり集まっているお堂というのも珍しい気がしました。

(予備知識 毘沙門天について)

毘沙門天は四天王(仏の四方を守護する役目)でいうところの多聞天(北方の守護)でもあります。

四天王のときは多聞天(たもんてん)と呼びますが、単独でまつられる場合は毘沙門天と呼ばれます。

日本では、七福神の一柱にも加えられていますね。

勝負事に御利益のあるイメージがありますが、発祥地のインドでは、財宝の神だったらしいです。

配尊図

 

毘沙門堂内の仏像の配置を示した図

毘沙門堂配尊図


(※記憶をたよりに記していますので、曖昧なところがあります。ご参考程度にご覧ください)

ご本尊は吉祥天・善膩子童士(秘仏なのでお姿を直接拝観することはできません。しかも、次の御開帳は令和24年!)。
慈覚大師が彫ったものと伝えられています。

ご本尊の厨子の両側に並ぶのはひたすら毘沙門天!
像高はさほど高くなく、1メートルくらいの印象でした(あくまで遠くから観た感じです。正確な情報ではありません)。
正確な数も不明ですが、十数体?二十体?以上は並んでおられました。

パンフレットを読むと、昭和の火災のときに、「御本尊以下廿數躰を救い出した」と書かれているので、そのときに救い出された仏像たちが安置されているのだろうと思います。

さらに、内陣の両側には大きな(像高2メートルくらい?はありそう)二軀の毘沙門天も。

左側の毘沙門天は武将スタイル、右側はちょっと貴族っぽい感じ(甲冑は着ているのですが、顔も表情も人間味のある容姿)。

二軀とも華やかなお色味です(比較的新しい仏像かな、という気がしました)。

毘沙門天が勢ぞろいしている、というのは珍しいですし、見ごたえがありました。

最強のお札、おみくじも

私が行ったときは、「最強のお札」もこのお堂内で売られていました。
長時間の加持祈祷を経てできた特製のお札です。

お堂内では、セルフサービスといいますか、お金を収め、自分でお札をいただくシステムでした。
(お金払わずに取っていっちゃう人いないのかな……と心配しましたが、毘沙門天さんたちの目の前ですし、一般的な感覚の持ち主ならまず不可能ですよね)

それから、おみくじがなんと20円!(※訪問時の情報です)
おみくじ好きにはうれしい(手元に100円玉しかなく、結局100円投入しましたが……おつりは追加のお賽銭ということで)。

広告  

達谷窟毘沙門堂のほかの記事

・ 達谷窟データベースへ>>>◆達谷窟 【情報まとめ】 

達谷窟 蝦蟇が池弁天堂 - 「仲良き男女は一緒に参らぬこと」 

達谷窟 姫待不動堂 - 姫待瀧からやってきた不動明王坐像


毘沙門天ファンにおすすめの記事

shishi-report-2.hatenablog.com