仏像、ときどきワンダー観光

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【岩手】柳之御所遺跡 資料館(※閉館中) - 顔の描かれた「かわらけ(小皿)」やトイレットペーパーがわりの「ちゅう木」が興味深い

柳之御所遺跡 資料館

※資料館は現在休館中、2021年リニューアルオープン予定です。
本記事は2018年時点の内容となります。
リニューアルオープン後も展示物自体は変わらないと思いますので、ご参考にしてください。

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柳之御所資料館

 

柳之御所遺跡はかつて政治の中心だった場所といわれる場所。
現在は史跡公園として復元されています。
>>>柳之御所遺跡 - 雄大な史跡公園で奥州藤原氏の権力をひしひしと感じる

史跡公園のみの見学でも、それなりに「おお」となるのですが、知識がないとイマイチすごさがわからないので、当時の文化や生活について説明している資料館も併せて見学するのがおすすめです。

 

資料館に入館

平日の16時すぎということもあってか、私以外誰もいませんでした。
おかげで落ち着いてゆっくり見学できてよかったです。

説明ビデオを上映していたので、まずはそちらを観て概要を把握。
当時の建物の様子がCGで再現されていたのですが、かなり豪華だったというのがよくわかりました。

興味深かった展示物を記していきます。

 

かわらけ

見た目は素焼きの小皿といった感じです。
宴会や儀式で使用された使い捨てのお皿なのだそう。

平安時代から使い捨てという概念があった、ということにまず驚きました。
とはいえ、同時期にかわらけが出土しているのは平泉のみということなので、やはり特別な場所だったのでしょう。

かわらけにはロクロで作ったものと手づくりのもの(手づくね)があります。
手づくねのほうは京都の文化の影響を受けているそう。

初めはロクロで作ったものがメインで、時代が進むにつれてだんだん手づくねの割合が増えていくようです。
ロクロのほうが後の時代の感じがしますが、逆なのですね。
ファッションなどで昔のものが流行ったりする感じと似ているのかもしれません。

手づくねは味がありますが、パッと見均一できれいなのはロクロのほうでした。

かわらけには、灯りを点すのに使用して油煙が付着したものや、漆を入れるのに使用したものなど、色がついているものもありました。

そんな中で、インパクトが大きかったのが、顔の絵が描かれたもの。
顔、といっても、子どもがふざけて描いた落書きのようなタッチで、あかんべーをしているような表情をしています。
思わずプッとふきだしてしまいそうでした。

写真撮影はNGだった(と思う)ので、パンフレットを見ながらイメージ図を描いてみました。

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顔の描かれたかわらけ イメージ (パンフレットを見ながら描いたもの)


ギョッとされた方も多いかもしれませんが、実際は、もっとシュールでおかしみのある感じです。
ぜひ実物をごらんいただきたいです。

描いたのは子どもか大人かはわかりませんが、使い捨てのお皿ですから、本当に気軽に描いたのでしょうね。

私たちがグダグダした飲み会の席で、手持無沙汰になって、紙ナプキンや箸袋に落書きする状況と似ているのかもしれない、と思うと、人間ってあんまり変わらないんだなぁ、とどこかほほえましく思ってしまいます。

そんな落書きのようなものが、数百年後に展示され、ありがたがられるんだから不思議です。



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カエル板絵

カエルの絵(リアルじゃなくて、キャラクター風のもの)が描かれた木片も出土しています。
国宝『鳥獣人物戯画』の影響を受けている可能性があるとのこと(同時代なので)。

カエル絵もパンフレットを見ながらイメージを描いてみました。

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カエル板絵 イメージ (パンフレットを見ながら描いたもの)


実物の写真は、岩手県広聴広報のツイッターに掲載されていました(情報は過去のものです)。

https://twitter.com/pref_iwate/status/593973149508587520

 

このカエルの絵を元に生まれたのが「ケロ平」なるキャラクター。
切手にもなったらしい。

https://www.post.japanpost.jp/notification/pressrelease/2015/02_tohoku/0304_01_02.pdf


個人的にカエルは大の苦手ですが、キャラクターはかわいいですね。


ちゅう木

当時の生活用品も出土しています。
糸巻き、しゃもじや箸、おもちゃ(木トンボ、囲碁の石)、すずりなど。

とりわけ印象に残ったのが「ちゅう木」なる木片。
見た目はただの平たい棒切れといいますか、割材です。
が、こちら、トイレットペーパーの代わりに使用していたものらしいです。

わかりやすく言ってしまうと、この割材でお尻を拭いていた、ということ(なお、資料館の説明書きやパンフレットにはあくまで「トイレットペーパーの代わり」と記してあるだけで、決して「お尻を拭くモノ」などとは書かれていませんでした。お上品。教育的配慮ですかね。)。

私的には、まず棒切れでお尻を拭いていたという事実に驚きまして…。
いや、葉っぱとかならまだわかるんですが。
痛そうですよね…。


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営業時間・アクセスなど

閉館中のため省略いたします

周辺の施設情報

・資料館とあわせて史跡公園を散策 >>>柳之御所遺跡 - 雄大な史跡公園で奥州藤原氏の権力をひしひしと感じる

・休憩には近くの「道の駅平泉」がおすすめ

shishi-report-2.hatenablog.com


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