五百羅漢(ごひゃくらかん)とは?
五百羅漢とは、お釈迦様に従った500人の弟子たち。
お釈迦さまが亡くなった後、お経を編集する会議(第一回と第四回)に集まったメンバーともいわれます。
五百羅漢への信仰は中国で始まり、日本に伝わりました。
「五百羅漢」という地名や駅名もありますよね。
詳しい特徴を見ていきましょう。
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五百羅漢像の特徴
近世以降の石像が多い
お寺境内の一角にたくさんの石像が並んでいるような光景が多いようです。
その分、壊されたり、イタズラされることも多いようで、有名どころは撮影禁止のケースが多いようです。
五百羅漢像の実例
京都 石峰寺(せきほうじ):若冲ゆかりのお像
伊藤若冲が下絵を描き、当時のご住職などと協力してつくったとされる五百羅漢像。
当初は千体以上あったようですが、現在残っているのは四百数十体。
石像保存の観点から、写真撮影やスケッチは禁止になってしまったようです(過去にトラブルあった模様)。
公式サイト>>>石峰寺
埼玉県 喜多院:さまざまな表情に注目
川越観光でも人気のスポット。
日本三大五百羅漢の一つとされています。
1782~1825にわたって建立。
驚くのは、羅漢たちの表情が実に様々で生き生きとしているところ。
大分 羅漢寺:日本最古
岩壁に洞窟があり、その洞窟内に3700体(!)もの石像があるお寺。
五百羅漢像は1360年に完成しており、日本最古のお像とされています。
こちらも撮影はNG(境内すべて)。
駐車場からはリフト(!)で行ける(運休もあり)ようなのですが、基本的には車がないとアクセスが大変かも。
公共交通機関利用の場合は、JR中津駅からバスかタクシーとのこと。
中津市のサイト>>>羅漢寺 | 大分県中津市
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おわりに
五百羅漢像が安置されている代表的なお寺は、Wikipediaに記載されていたリストだと20数か所程度でした(※最近造られたものなどを含めればもっとあると思いますが)。
一つの都道府県に一つあるかないかという感じで、「すごく少ないわけではないけれど、わりと観に行くのは大変」な感じかなと思います。
本記事で紹介した石峰寺と喜多院は有名かつアクセスも比較的便利なので、私もぜひ行きたいと思っています。
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参考文献・サイト
仏像の見方ハンドブック-仏像の種類と役割、見分け方、時代別の特徴がわかる (池田書店のハンドブックシリーズ)