荼吉尼天(だきにてん)とは?
(※荼枳尼天とも書きます)
元はインドの人肉を食べる夜叉でしたが、大黒天(に姿を変えた大日如来)に諭されて改心。
人の死をその6か月前に察知できると言われています(亡くなるまで見守り、死後に心臓を食べるため)。
日本では、荼吉尼天(だきにてん)が「狐の精」と信じられ、「お稲荷さん」と習合。白い狐に乗る天女の姿で表わされます。
開運出世のご利益があるといわれています。
また、身分などにも関係なく、誰の願いも叶えてくれるとされたため、広く信仰されました。
詳しい特徴を見ていきましょう。
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荼吉尼天(だきにてん)像の特徴
白い狐にまたがる
インドではジャッカルだったようですが、日本にいないので、キツネにまたがるようになったといわれています。
荼吉尼天像の実例
大阪市指定文化財(大阪市住吉区)
住吉大社の周辺にあるお寺(黄檗宗の東大寺。※奈良の東大寺とは別のお寺)に伝来しているお像。
大阪市の指定文化財に登録されているようですが、拝観できるかなどは不明。
愛知県 豊川稲荷(妙厳寺)
寒厳禅師が宗から帰ってくるときに空から現れたという豊川吒枳尼眞天。
その姿を寒厳禅師自ら彫ったお像とされます。
公式サイト>>>豊川稲荷大本殿 | 宗教法人豊川閣妙厳寺
岡山 最上稲荷(妙教寺)
最上稲荷のご本尊は「最上位経王大菩薩」というお名前。
公式サイトを見る限り、お像は拝観できないようですが、サイト上で仏画を見ることができました。白いきつねにまたがる天女です。
公式サイト>>>最上稲荷について | 最上稲荷山妙教寺
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おわりに
お像自体も作例が少なく、なかなか直接お目にかかる機会がなさそうな荼吉尼天。
仏像展などにお出ましにならないかなあ、と思っているところです。
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