仏像、ときどきワンダー観光

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【基礎知識】普賢菩薩とは? - 白象に乗り、あらゆる場所に救済に来てくれる仏

普賢菩薩(ふげんぼさつ)とは?

あらゆるとき、あらゆる場所に現れて救済してくれるので、「普賢(=普遍の教え)」という名がついています。

「三人寄れば文殊の知恵」でおなじみの文殊菩薩とともに釈迦如来の脇侍をつとめる存在です。

文殊菩薩が「智の象徴」であるのに対し、普賢菩薩は「行(実践)の菩薩」で、「行動する菩薩」ともいえます。

知識だけ持っていても、実際にやってみないとわからないことはたくさんありますから、「知恵」と「行動」がセットなのですね。

 

普賢菩薩の特徴

白象に乗っていることが多い

 

文殊菩薩が獅子に乗っているのに対し、普賢菩薩は白い象に乗っています。

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(昔は実物を見る機会が少なかったからか、我々の知る「象」のイメージともちょっと違うんですよね。「想像の象」というか)

なぜ象かというと、象は「悟りの実践」を象徴するから。
また、白という色は「清浄」を表しています。

白象の上の蓮華座に座り、合掌している仏像が多いようです。

女性を守護

普賢菩薩は『法華経(ほけきょう)』というお経に登場する菩薩です。

『法華経』では「女性も浄土に行ける」と説いたので、普賢菩薩は女性からの信仰を集めたそうです(平安時代以降)。

密教では普賢延命菩薩像もある

密教では、「普賢延命菩薩像」という特異な像があります(「普賢延命法」の本尊)。
長寿を願う祈祷の際のご本尊。

宝冠をかぶり、2本あるいは20本の腕を持ち、3頭(4頭の場合も)の象に乗るお姿です。

 


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普賢菩薩像の実例

東京 大倉集古館

コレクション | 公益財団法人大倉文化財団

(※普賢菩薩騎象像は常設展示ではないようです)

平安時代に造られた、国宝です。
動物に乗っている仏像の場合、動物や蓮華座が行方不明になっているケースが多いのですが、こちらはすべて平安時代のもの。

三重 普賢寺

寺宝・諸仏(佛土山「普賢寺」)

お寺の名前が「普賢寺」であることからも予想できますが、ご本尊は普賢菩薩坐像。
旧国宝(現在は重要文化財)。
国内最古級の普賢菩薩だそうです。

東寺の梵天像に似ているので、その系統(弟子とか)の仏師作ではないかとのこと。

大分 大山寺 (密教系 普賢延命菩薩坐像)

密教系の普賢菩薩像。
腕は通常の2本+12本。
台座の下段に白象が8頭、台座上段に白象4頭。
というなかなか見ごたえのあるお姿。

お寺の公式サイトが見当たらなかったので、大分市のサイトを貼ります。

本宮山 大山寺|観光スポット | 一般社団法人 大分市観光協会 公式ホームページ

 


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おわりに

普賢菩薩は、文殊菩薩よりはなじみがないかもしれませんが、セットでまつられるケースも多いので、文殊菩薩をみかけたら普賢菩薩がいないかチェックしてみてください。 

普賢菩薩を乗せる白ゾウも要チェック。
牛っぽい体つきだったり、目がやたら「ニヤリ」としていたり、けっこう個性があっておもしろいです。

ほかの仏像を探す

shishi-report-2.hatenablog.com


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参考文献
写真・図解 日本の仏像 この一冊ですべてがわかる!
 
お経と仏像で仏教がわかる本【完全保存版】 (洋泉社MOOK)
 

 
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