金剛夜叉明王(こんごうやしゃみょうおう)とは?
金剛夜叉明王は、金剛杵(こんごうしょ:煩悩を破る武器)で、さまざまな悪を打ち砕く仏です。
詳しい特徴を見ていきましょう。
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金剛夜叉明王の特徴
3つの顔と6本の腕(三面六臂:さんめんろっぴ)
中心、左右に一つずつの3面のお顔。
お顔が3つなので、腕は6本となります。
中央の顔には目が5つもある!
中央のお顔には、目がなんと5つ!
他のお顔にも目が3つずつなので、合計で11の目を持っています。
仏教に背く敵ににらみをきかせているんですね。
金剛杵(こんごうしょ)と金剛鈴(こんごうれい)を持っている
中央の手に持つのが金剛杵と金剛鈴。
金剛杵(こんごうしょ)はたいへん硬い金属でできていて、雷を操れる武器。
この金剛杵で煩悩や悪を粉砕するわけですね。
金剛鈴(こんごうれい)は、金剛杵の片側が鈴になったもの。
鈴の音を鳴らし、如来や菩薩の注意を引くのに使います。
ほかに、弓・矢・宝剣・法輪(輪宝)なども持っています。
その他
怒りの表情(忿怒相)、光背が燃えている(迦楼羅炎)、虎の皮の腰巻(虎皮裙)、踏割蓮華座に乗る、などは軍荼利明王などと共通です。
金剛夜叉明王像の実例
仏画では単独で祀られる例もあるようですが、仏像の場合は五大明王の一尊として祀られます。
京都 東寺(救王護国寺)
立体曼荼羅の明王部にいらっしゃいます。
拝観レポート↓
shishi-report-2.hatenablog.com
公式サイト>>>天、菩薩、明王、如来|東寺 – 世界遺産 真言宗総本山 教王護国寺
京都 醍醐寺
醍醐寺も五大明王が有名。
(お寺ではなく美術展で観覧した時の様子ですが)
shishi-report-2.hatenablog.com
公式サイト>>>世界遺産 京都 醍醐寺:五大力さんとは
三重 常福寺(じょうふくじ)
公式サイト>>>江寄山常福寺ホームページ
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おわりに
雷すら操ることができ、悪を打ち砕くという金剛夜叉明王。
見分け方おさらい。
・金剛杵を持っていて
・正面のお顔に目が5つ
あれば、金剛夜叉明王となります。
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shishi-report-2.hatenablog.com
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参考文献
仏像の見方ハンドブック-仏像の種類と役割、見分け方、時代別の特徴がわかる (池田書店のハンドブックシリーズ)
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