仏像、ときどきワンダー観光

おもに仏像のこと。不思議スポットやふつうの観光の話もたまにします

新型コロナウイルスの影響で営業時間などが変更になっている場合があります。

お出かけ前に必ず公式サイト等でご確認ください。

【基礎知識】孔雀明王とは? - 孔雀のようにあらゆる毒を食べつくす仏

孔雀明王(くじゃくみょうおう)とは?

孔雀明王像 日本の美術508号

羽を広げた孔雀の上に乗る孔雀明王。
なぜ孔雀に乗っているかというと、孔雀は毒蛇や毒草を食べるといわれるから。

孔雀が毒蛇を食べるのと同様に、孔雀明王はあらゆる毒(病気、煩悩、災難など)を食べつくしてくれるのですね。

ですから、病魔退散、病気平癒、延命の仏としても信仰されます。

詳しい特徴を見ていきましょう。

 

孔雀明王の特徴

 明王では唯一のおだやかなお顔

明王といえば、怒りの表情(忿怒相)をしているのが定番ですが、孔雀明王だけはおだやかな表情をしています。

インドでは、孔雀明王は女性が神格化した存在なので、柔和な表情なのだそうです。

他の明王は髪の毛を逆立てていますが、孔雀明王だけは豪華な宝冠を被っているのも特徴的と思います。

表情も佇まいも菩薩の特徴を持っているので、「孔雀明王菩薩」とも呼ばれたこともあるようです。

孔雀の羽やくだものを持っている

腕は2、4、6本の例がありますが、4本の例が多いようです。

その手には、孔雀の尾、レモンなどの柑橘類(倶縁果:ぐえんか)、ざくろの実(吉祥果:きちじょうか)、蓮華などを持ちます。

孔雀の尾、蓮華、倶縁果、吉祥果のイラスト

孔雀明王の持物

これらの持物(じもつ)も、明王としては珍しいパターンですね(他の明王たちは武器を持っているので)。


広告  

孔雀明王像の実例

仏画に描かれることが多く、彫像は少ないようです。
孔雀に乗っているので、坐像が基本となります。

和歌山 金剛峯寺 高野山霊宝館

高野山霊宝館【収蔵品紹介:仏に関する基礎知識:孔雀明王】

 天才仏師・快慶の初期の頃の作品だそうです。
孔雀の羽でできた光背も豪華で美しい。

奈良 正暦時 福寿院

福寿院 | 菩提山真言宗 大本山 正暦寺

奈良市南東部の山間にあるので、お車か、「電車+タクシー利用」となります。 


広告  


おわりに

羽を広げた孔雀に乗る孔雀明王。
明王なのに、穏やかで優雅なお姿が特徴です。
(でも、あらゆる毒を食べつくすので、明王ならではの豪快さも兼ね備えています)

孔雀明王の彫像例は少ないので、仏像展などで拝観できるととてもラッキーだと思います。 

他の仏像をさがす

shishi-report-2.hatenablog.com

 >>>一覧はこちらから

参考文献

仏像の見方ハンドブック-仏像の種類と役割、見分け方、時代別の特徴がわかる (池田書店のハンドブックシリーズ)

写真・図解 日本の仏像 この一冊ですべてがわかる!

イラストでわかる 日本の仏さま (文庫)

 


広告