七福神とは?
(Amazonより ミニ七福神(大) S12-274)
七福神は、室町時代に広まり江戸時代に流行した神様グループ。
ヒンドゥー教、仏教、道教、神道など、それぞれご出身が異なります。
宗派を超えて、和合しているグループですので、いかにも日本っぽいですね。
詳しい特徴を見ていきましょう。
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七福神メンバー
初期のころはメンバーが定まっておらず、いろんな方が出入りしていたようですが、江戸時代に現在のメンバーにほぼ決まりました。
恵比寿(えびす):漁業の神→商売繁盛
釣り竿を背負い、鯛を抱えていることからもわかるように、漁業の神様です。
日本古来の神様で、「蛭子(ひるこ)神」または「事代主(ことしろぬし)神」と同一という説もあります。
商売繁盛や開運にご利益があるとされます。
ビールのアイコンにもなっているので、親しみがある方も多いのでは。
大黒天(だいこくてん):商売繁盛
元はインドの戦闘神でしたが、日本古来の神様「大国主命(おおくにぬしのみこと)」と習合して、現在の「大黒さま」となりました。
福を入れる大きな袋を背負い、打ち出の小槌を持ち、米俵に乗るという、いかにも景気のいい御姿。
商売繁盛の神さまです。
詳しく>>>大黒天とは? - 元戦闘神だが、日本の神様と結びついて福徳の神となる
毘沙門天(びしゃもんてん):福徳や財宝を司る
元はヒンドゥー教の福徳の神で、のちに仏教に取り込まれて「毘沙門天」となりました。
四天王メンバーの「多聞天」とも同体で、仏教のガードマンというイメージがありますが、ヒンドゥー教時代の福徳・財宝神の性質も残しています。
聖徳太子が戦勝祈願をしたことから「戦いの神」という面もあります。
毘沙門天について詳しく>>>【仏像の知識】毘沙門天とは? - 財宝・福徳・戦いの神
弁才天(べんざいてん):学問、音楽、財宝の功徳
七福神メンバーとしては唯一の女性。
貴婦人の衣装を着た美女で、琵琶を抱えた姿で表わされることが多いですね。
学問、音楽、財宝の功徳があるとされます。
詳しく>>>【仏像の知識】弁才天とは? - 学問・音楽・財宝の女神
福禄寿(ふくろくじゅ)
「福禄寿」というお名前からわかるように、幸福、封禄(財産)、長寿の三徳をかたちにしたお方。
中国の道教の道士が起源とされます。
長い頭、長いひげのおじいさんで、経巻を結んだ杖をつく姿。
(上の写真だとわかりづらいのでアマゾンリンクより拝借)
(Amazonリンク 仏壇屋 滝田商店 仏像 開運招福七福神・福禄寿 (高さ8.5cm×巾5.5cm)【牧田秀雲作】)
寿老人(じゅろうじん)
寿老人は、長寿の神さま。
頭巾をかぶった老人の姿で、杖をついています。
(上の写真だとわかりづらいかもなので、アマゾンリンクより拝借)
(Amazonリンク:インテリア雑貨 七福神 インテリア 七福神置物 (特大) デザイン:寿老人)
【参考】福禄寿と寿老人の見分け方
先述した福禄寿もおじいさんの姿なので、寿老人と福禄寿がごっちゃになりますね(どっちも長寿のご利益があるとされるし)。
【見分け方】
・頭が長いほうが福禄寿で、帽子(頭巾)をかぶっているほうが寿老人。
・鶴を連れているほうが福禄寿(※鶴はいないことも多いですが)、鹿を連れているほうが寿老人です。
布袋(ほてい)
(Amazonリンク:仏像 木彫り 七福神 布袋 様 布袋さんの置物)
中国・後梁時代のお坊さんがモデルとされる堪忍と和合を教える神。
どどーんと立派な太鼓腹がトレードマークで、大きな布袋も下げています。
杖、うちわを持つことも。
【参考】八福神とする場合もある
七福神メンバーに、お多福、吉祥天、達磨、宇賀神などのうちどなたかを加えて八福神とするケースもあります。
七福神めぐり
七福神めぐりはいろんな場所でできますので、まずはお住まいの都道府県で調べてみられるといいかなとと思います。
一番有名なのは京都っぽいですね。
都内(23区)もたくさんあるのですが、江戸最古の
奈良だと
私は長野の善光寺の参道で七福神めぐりにトライしたことがありますが、時間不足でまだ途中の状態。
ではありますが、七福神めぐりでないと行かなかったお寺もあり、楽しかったです。
shishi-report-2.hatenablog.com
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おわりに
場所によっては一日でまわるのは大変かもしれませんが、ちょっとした遠足っぽさもあってて楽しい七福神めぐり。
少し気分を変えたいときにもよさそうです。
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