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【仏像の知識】雨宝童子とは? - 天照大神が地上に降り立ったときの姿・大日如来の化身

雨宝童子(うほうどうじ)とは?

栗田仏像ブランド【諸天神】雨宝童子立像 6.0寸(総高25.5cm、幅10.5cm、奥行7.5cm) 桧木製高級木彫り 四角台付 1477

(Amazonより)


日本古来の天照大神(あまてらすおおみかみ)が仏教と習合した存在の雨宝童子(正式名:金剛赤精善神雨宝童子)」。

神道では、天照大神が地上に降り立ったときの姿とされます。
また、大日如来の化身ともいわれます。

詳しい特徴を見ていきましょう。

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雨宝童子像の特徴

基本形は天女の姿で、頭上に五輪塔を載せています。
宝棒(ほうぼう)を杖のように地面につき、別の手には宝珠(ほうじゅ)を持っています。

雨宝童子像の実例

奈良 長谷寺

十一面観音の脇侍が雨宝童子という珍しい形式。

一般に天女形といわれる雨宝童子ですが、長谷寺のお像は美豆良(みづら)という男子の髪型で、眉毛の上がったキリっとした表情をしています。

三重 金剛證寺

伊勢神宮の鬼門を守るお寺、金剛證寺。
ご本尊が虚空蔵菩薩で、その眷属である雨宝童子がまつられています。
髪を下ろした天女の姿です。

 

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おわりに

作例はあまり多くはない雨宝童子。
天女形の場合、吉祥天と間違えやすいかなと思いますが、宝棒をもっているのが雨宝童子です。

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参考文献

仏像の見方ハンドブック-仏像の種類と役割、見分け方、時代別の特徴がわかる (池田書店のハンドブックシリーズ)

写真・図解 日本の仏像 この一冊ですべてがわかる!