雨宝童子(うほうどうじ)とは?
(Amazonより)
日本古来の天照大神(あまてらすおおみかみ)が仏教と習合した存在の雨宝童子(正式名:金剛赤精善神雨宝童子)」。
神道では、天照大神が地上に降り立ったときの姿とされます。
また、大日如来の化身ともいわれます。
詳しい特徴を見ていきましょう。
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雨宝童子像の特徴
基本形は天女の姿で、頭上に五輪塔を載せています。
宝棒(ほうぼう)を杖のように地面につき、別の手には宝珠(ほうじゅ)を持っています。
雨宝童子像の実例
奈良 長谷寺
十一面観音の脇侍が雨宝童子という珍しい形式。
一般に天女形といわれる雨宝童子ですが、長谷寺のお像は美豆良(みづら)という男子の髪型で、眉毛の上がったキリっとした表情をしています。
三重 金剛證寺
伊勢神宮の鬼門を守るお寺、金剛證寺。
ご本尊が虚空蔵菩薩で、その眷属である雨宝童子がまつられています。
髪を下ろした天女の姿です。
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おわりに
作例はあまり多くはない雨宝童子。
天女形の場合、吉祥天と間違えやすいかなと思いますが、宝棒をもっているのが雨宝童子です。
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参考文献
仏像の見方ハンドブック-仏像の種類と役割、見分け方、時代別の特徴がわかる (池田書店のハンドブックシリーズ)