秋篠寺(あきしのでら)ってどんなお寺?
秋篠寺の特徴
・じゅうたんのような苔が美しい
・彫像としては唯一の「伎芸天」像が拝める
・6月6日は「大元帥明王(たいげんみょうおう)」像に会える
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拝観レポート
大和西大寺駅からバス(押熊行き)に乗り、秋篠寺停留所で下車。
バス停から東に少し歩いたら東門が見えてきました。
さっそく境内にお邪魔していきます。
境内マップ
東門
東門をくぐると、静謐で清々しい空気に包まれます。
香水閣
常暁律師というお坊さんが、ここの井戸に大元帥明王のお姿を感じたとされる場所。
常行律師は、そのときは大元帥明王とわからなかったようです。
その後、唐に留学して大元帥御修法を学んだ時、「あれは大元帥明王様だったんだ!」と気づいたのだとか。
コロナ禍以前は、6月6日の大元帥堂御開帳に合わせ、ここのお水が振る舞われていたようですが、2022年はありませんでした(感染予防の観点からでしょうか)。
十三社
小さなお社が集まっています。
じゅうたんのような苔を愛でながら、受付方面へ。
さて、受付にて拝観料をおさめたら、本堂に向かいます。
本堂
創建当時は講堂として建てられたものの、のちに金堂などが消失したため、鎌倉時代以降は本堂と呼ばれているそうです。
鎌倉時代に大修理を行っているので、実質的には鎌倉期の建築ですが、様式としては奈良時代の伝統を生かした純和様建築。
唐招提寺のお堂に似ていますよね。
本堂内には、ご本尊の薬師如来坐像をはじめ、日本唯一の彫像例として有名な伎芸天立像が安置されています。
仏像の詳しい感想>>>秋篠寺 本堂 全25体の仏像たち - 天平時代のやさしいまなざしを持つ伎芸天など
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大元堂
通常非公開の大元堂ですが、毎年6月6日のみ開扉されます。
例年、御開帳の日はとんでもない行列らしいのですが、2022年は「平日・雨・16時前ころ」にお尋ねしたところ、待ち時間なしでお堂に入れました(基本的に夕方のほうが空いているようです)。
明王のなかで最も恐ろしい姿とされる大元帥明王(たいげんみょうおう)(参考>>>大元帥明王とは? - 国を守り、外敵を退散させる明王 )ですが、どこかかわいらしさもあり、励まされるというか、とても元気をいただきました。
大元帥明王像の感想>>>秋篠寺 大元堂 - 恐ろしい姿でありながらどこか親しみも覚えてしまう大元帥明王像
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開山堂
内部は非公開です。
鐘楼
苔のじゅうたん
雨が降っていたのですが、そのしっとり感と苔の相性がよく、心が洗われる気持ちでした。
東塔跡礎石
かつて東塔が立っていた場所に、礎石が残っています。
突起がついているのは、耐震対策だったらしいです。
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アクセス
バス利用の場合
大和西大寺駅北口のバス停から72系統「押熊行き」に乗車。
3つ目の停留所が「秋篠寺」です。
(このバスです)
※大和西大寺駅ロータリー改修中のため、移動となる場合があります。必ず乗車前にご確認ください。
駅から徒歩だと20分弱
時間・料金
・9時半~16時半
・大人500円
※大元堂は6月6日のみ開扉
周辺の施設情報
秋篠寺のおとなり(元鎮守社)
・八所御霊神社
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・西大寺
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・休憩やお買い物