不空院の全体案内(拝観レポ)は>>>◆不空院 - 〈特別拝観〉の様子/縁切り・縁結びにも
不空院 鎮守堂
不空院の本堂にて不空羂索観音を拝観した後は、最近完成したという鎮守堂へ向かいます。
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本堂の左手を通りまして。
頭上を見上げるとレリーフ。
通路の先に見えている小さいお堂が鎮守堂です。
靴をぬいで、新しいお堂に上がります。
天井絵もカラフルでかわいい。
宇賀弁財天女(うがべんざいてんにょ)像
弁才(財)天と宇賀神(日本古来の穀物の神様)が習合した「宇賀弁才天」(詳しく>>>弁才天とは? - 学問・音楽・財宝の女神)。
以前は不空院本堂におられましたが、鎮守堂ができてそちらに移動されました。
頭に宇賀神(頭は老人で体はヘビ)を乗せている、珍しい弁才天。
女性の救済、庇護に尽力してくれるそうです。
キリっとしつつも、口元に慈悲が感じられる表情。
頼りになる女性上司・先輩、というイメージを感じました。
八本の腕には、鍵・輪宝(りんぽう)・弓・宝珠・刀・矢・宝棒・三股戟(さんさげき)をもっています。
デザインや細部は異なりますが、だいたい意味は共通と思いますので各アイテムを記載します。
輪宝:煩悩や悪を打ち破る宝物
弓・矢:仏の知恵が速やかであることの象徴
宝珠:願い事をかなえられる宝物
剣:煩悩を滅ぼす知恵のつるぎ
宝棒:棒状の武器
(準備中)
三股戟(さんさげき):先端が三又になった武器
(準備中)
「鍵」に注目
宇賀弁才天の左手には、鍵が握られています。
この鍵、何を開けるための鍵かというと……
高い壁にぶつかったとき、その壁の扉を開くための鍵
なのだそうです(by お寺のスタッフの方の説明)。
ほ、欲しい~!!
鍵モチーフのお守りもある(※私が行ったときは本堂にて授与)ので、高い目標に挑戦されている方にもおすすめです。
ちなみに、千手観音も鉤(こう、カギ)を持っているのですが、こちらは鎌のようなものがついていたりして、武器という側面が強いのかなと思います(参考>>>千手観音の持ち物ー鉤)。
ただ、千手観音の鉤も「困難の多いものごとを成し遂げるためのシンボル」なので、広い意味では同じカテゴリのアイテムといってよいかなと思います。
ヘビの抜け殻も
宇賀神弁才天像の手前に、ヘビの抜け殻が飾られていました。
スタッフの方によると、宇賀神弁才天が本堂におられたころ、すぐ近くからヘビが登場したのだとか。そのヘビの抜け殻です。
頭にヘビ(宇賀神)を載せておられるお像ですから、ゆかりを感じますね。
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・本堂(不空羂索観音)