本記事では、宝山寺の高台エリア(下のマップの緑線)の様子を紹介しています。
宝山寺の全体案内(拝観レポ)は>>>宝山寺(生駒聖天)- なんとなく修験者の気分を味わえる独特の雰囲気がたまらない
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高台エリアへ
本堂、聖天堂に参拝した後は、階段を上がって、上のエリアに行ってみます。
文殊堂
文殊堂は、湛海さんがお寺を整備してから300年記念に建てられました(1978)。
昭和53年なので、わりと最近ですね。
お堂内におられる文殊菩薩も、昭和の名仏師、松久明琳氏の作。
とてもきれいなお顔で、瓔珞(ネックレス)が灯りを反射してとても幻想的でした。
ここでお寺のスタッフの方が声をかけてくださって、文殊堂付近から見える般若窟について、いろいろ教えていただけたので、紹介します。
般若窟を見上げてみよう
文殊堂のあたりから般若窟を見上げると、岩の壁面が凹んでいるのがわかります。
というのも、ここに磨崖仏(まがいぶつ:岩壁などに彫られた石仏)をつくろうとしたのだそう。
でも、岩がとても硬いので、そのままになっていたそうです。
のちに、湛海さんがやってきて、弥勒菩薩をつくらせ(1682年)、岩屋のご本尊としました。
(かなりズームしています↓)
すごい……どうやって置いたんだろう。
岩場におられるのに、大変穏やかなお顔というのも素敵です。
弥勒菩薩の右側にもお社が。
さらにこの右側のエリアにはいくつかお堂などがあるそうで、弁天さまや虚空蔵菩薩がまつられているとのこと。
(残念ながら、安全確保のため、上がることはできません)
常楽殿(外観のみ)
文殊堂からさらに階段をあがると常楽殿(非公開)。
如意輪観音、吉祥天、毘沙門天が安置されているそうです。
観音堂
歓喜天の別のお姿は十一面観音といわれているので、聖天堂よりも前(1684年)に観音堂が建てられたそうです(現在のお堂は増改築したもの)。
正面に十一面観音像、お堂の左右の壁面には、小さい観音がたくさんいらしゃいます。
遥拝所
先に紹介した弥勒菩薩へはここを上ると行けるそうですが、現在は安全確保のため通行禁止です。
般若窟はここから拝みましょう。
ちなみに、蜂の羽音が結構ブンブンしていた(4月末時点)ので、ご注意ください。
烏枢沙摩明王(うすさまみょうおう)
あらゆる汚れを焼き尽くすといわれる烏枢沙摩明王(>>>烏枢沙摩明王とは? - すべての穢れを浄化する/トイレの守護神とも )。
烏枢沙摩明王のお像、かなり珍しいので、注目です。
(あえてお姿がわかりづらい写真にしておきます)
水神さま
遠目に見るとこんな感じ。
お地蔵さんがズラズラズラと立ち並ぶ道を通って、多宝塔へ。
多宝塔
昭和32年(1957)の建物。
ご本尊は愛染明王像(秘仏)。
多宝塔の前から見おろす境内&まちなみ。
ズームしてみたら、東大寺&若草山が見えました。
五社明神
お地蔵さんの連なる道を通って五社明神へ行ったのですが、このあたりですでに、とても大きな蜂がブンブン飛び交っていて、慌てて引き返しました。
春なのでまだ攻撃性は低いと思われましたが、身体も羽音も大きくて、「こりゃ万が一刺されたら危ない」と大事をとりました。
山の中のお寺ですから、まあ仕方ないですね。
この先の奥の院へも行くつもりだったのですが、今回は中止に。
とはいえ、奥の院から戻ってこられた様子の参拝客の方もいらっしゃったので、静かに注意深く進めば大丈夫なのだろうと思います。
(お寺の方だって毎日行き来されているでしょうしね)
お寺を巡っていると、スズメバチ系にはよく遭遇するのですが、私はビビりなので、「まあまた来よう」と無理せず引き返すことにしています。
辛い思いをしてお寺が嫌いになったら本末転倒ですものね。
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