仏像、ときどきワンダー観光

おもに仏像のこと。不思議スポットやふつうの観光の話もたまにします

【奈良】◆十輪院【境内案内】- 小規模ながら本堂は国宝、珍しい構成の石仏龕も必見のお寺

十輪院(じゅうりんいん)ってどんなお寺?

十輪院本堂を撮影した画像

十輪院 本堂(国宝)

十輪院の特徴

・元は元興寺(がんごうじ)境内の一部
・本堂は国宝
・建築家ブルーノタウトが「奈良に来たらまずココ!」と著書でおすすめしたらしい

十輪院の見どころ

・平安時代の住宅様式をしのばせる本堂
・釈迦、地蔵、弥勒が並ぶ珍しい構成の石仏龕(せきぶつがん)
・五劫思惟阿弥陀如来像

十輪院 拝観レポート

南門

十輪院の南門を撮影した画像

南門

南門をくぐると、正面に本堂です。

本堂(国宝)

十輪院本堂を撮影した画像

十輪院 本堂

石仏龕(地蔵菩薩など)を拝むために建立された礼堂です(鎌倉時代前期)。

・蔀戸(しとみど)
・軒や床が低い
・屋根の反りが少ない

など、平安時代の住宅形式が残っているということで、国宝指定されています(昭和30年頃の修理で平安~鎌倉当時の形に戻ったことで、国宝になったそうです)。

外からお堂をのぞくと、僧侶の方がいらっしゃったので、お声がけして拝観料をおさめ、お堂内へ。
詳しく説明してくださいます。

本堂内 石仏龕

十輪院の石仏龕を描いた図

十輪院 本堂 石仏龕

「釈迦・地蔵・弥勒」という珍しい並びで、「過去・現在・未来」を表しています。
とても神秘的な空間で、心が澄んでいくような気持ちになりました。

詳しい感想は>>>十輪院 石仏龕 - 釈迦・地蔵・弥勒(過去・現在・未来)が並ぶ神秘的な空間

 

五劫思惟阿弥陀如来像

五劫思惟阿弥陀如来像のイラスト

五劫思惟阿弥陀如来像 イメージ

本堂の脇のほうに、五劫思惟阿弥陀如来像がそっと安置されています。

五劫思惟阿弥陀如来像はあまり作例が多くない(あるいは、拝観日が限られている)ので、常時拝観できるのは貴重。

境内の様子

お庭

境内は広くはありませんが、静かでホッとできる場所です。

十輪院境内の池を撮影した画像

小さな池も

手前に池、奥に本堂が写っているがぞう

池越しに本堂方面をのぞむ

十輪院境内の休憩所を撮影した画像

休憩所?
石像

お庭にある石像はすべて鎌倉時代のもの。

十輪院境内の愛染曼荼羅の石の画像

愛染曼荼羅

十輪院境内の春日曼荼羅石がおさめられたお堂を撮影した画像

春日曼荼羅石

十輪院境内の十三重石塔を撮影した画像

十三重石塔

十輪院境内の不動明王石像を遠目に撮影した画像

不動明王石像

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拝観時間・料金

午前9 : 30~午後4:30
休み:月曜日(祝日の場合は火曜日)、12/28〜1/5、1/27〜28、8/16〜31
大人 500円

アクセス

徒歩の場合

JR奈良駅から25分程度(近鉄奈良駅からだと17分程度)。

★JR奈良駅からのおすすめの行き方(街並みを楽しめて、かつ、わかりやすい版)
・三条通りを直進、猿沢池を過ぎたら南下。
・(途中、元興寺にも寄ることができます)
・元興寺を過ぎて、最初の十字路を東に少し行ったところです。

バスを使用する場合

JR奈良駅より奈良交通バス市内循環内回り(11番のりば)に乗車。
田中町バス停下車、北東へ徒歩三分

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周辺の施設情報

・境内のあちこちに鬼がいる元興寺

shishi-report-2.hatenablog.com

 
・旧大乗院庭園

shishi-report-2.hatenablog.com


・御霊神社

shishi-report-2.hatenablog.com