仏像、ときどきワンダー観光

おもに仏像のこと。不思議スポットやふつうの観光の話もたまにします

【奈良】◇鏡神社 - 新薬師寺を守る神社・本殿は江戸時代の春日大社の第三殿を移築

鏡神社(かがみじんじゃ)

鳥居の横に赤いのぼりが立っている

鏡神社の鳥居

鏡神社の特徴

・新薬師寺の鎮守社(806年)
・藤原広嗣の屋敷跡とも
・江戸時代の春日大社のお社が移築されている

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参拝レポート

拝殿・御本殿

鳥居をくぐって右手に拝殿、その奥に御本殿。

拝殿、奥が御本殿

拝殿ごしに手を合わせたあと、左右に移動すれば御本殿もよく見えました。

ご本殿もよく見える

御本殿は、かつて春日大社の第三殿だった建物。

御本殿

春日大社では、20年に一度社殿を建て替え(式年遷宮)ますが、そのときに先代のお社が、こちらに移築されたわけですね(1746年)。

江戸時代の建物とは思えないほどきれいな気がするのですが、塗り直したりしているのでしょうか。

御祭神は
・天照皇大神
・藤原広嗣
・地主神

狛犬

拝殿の両サイドに狛犬がいます。

阿形から。

阿形 全身 顔正面

阿形は前足を珠に載せているタイプ。

続いて吽形。

吽形 全身 顔正面

なかなか渋い表情の吽形。
足元には子獅子がまとわりついています。

サイドビュー。

阿形 横から

吽形 横から

お顔をアップにしてみます。

阿形 お顔のアップ

吽形 お顔のアップ

鼻が大きいタイプの狛犬。
眉毛や口元のヒゲが豪快なのに、なんとなくかわいらしさがありますね。

吽形の前足元の子獅子をアップにしてみます。

吽形の足元

吽形を見上げ、じゃれつくような動きが感じられてかわいい。

境内 その他

南側から入る場合は階段を上がって、建物の間を抜ける感じになります。

南側から

この建物の壁に資料などが貼られているのですが、なかなか興味深い。

神の教を忘れてよその小道まような枝道に

自分勝手にふるまうな、ということですね。

個人的に気になったのはこちら。

幸せへの道を歩む人vs不幸をつくる人

上の段が「幸せへの道を歩む人」で、下段が「不幸をつくる人」の例。

「幸せになれる人」とまで言わず、「幸せへの道を歩む人」というのが、現実的でいいなぁとまず思いました。

また、「不幸になる人」ではなくて「不幸をつくる人」という表現も秀逸かと。

「不幸になる」だとどこか受動的で、ほとんどコントロールできないように感じますが、「不幸をつくる」だと、自分次第なんだなあ、と思えます。

「不幸をつくる人」の特徴は、「ザ・正論」という感じで「でもそんなに正しく生きられないよー、人間だもの」とも一瞬思うのですが、確かに(過去の自分も含め)人生うまくいっていない人にはこういうフシがあるよなあ、と思ってしまいました。

グサッとくるのは

(不幸をつくる人)
神仏に無理な願いをする人

鏡神社の貼り紙より


うわー(汗) 気をつけよう。

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おわりに

新薬師寺の鎮守ということで、シンプルな神社です。
新薬師寺にお参りの際は鏡神社にもお立ち寄りください。

周辺の施設情報

・新薬師寺

shishi-report-2.hatenablog.com


・不空院(特別拝観時のみ)

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・頭塔(ずとう)

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・写真美術館

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