仏像、ときどきワンダー観光

おもに仏像のこと。不思議スポットやふつうの観光の話もたまにします

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【奈良】近鉄奈良駅から徒歩圏内の猿沢池・荒池・鷺池(浮見堂)・鴻ノ池 - 夏の夕方は池めぐり

川のそばで育ち、池と無縁の暮らしを送ってきたせいでしょうか。
さほど池に興味を持っていませんでした。
たまに井の頭公園とか、上野の不忍池などを見ることはあっても、ピンときませんでした。

が、奈良の池は一味違います(いや、奈良に限らないのかも)。
一味違うといっておきながら、ありきたりな表現になってしまいますが、とても美しいです。とりわけ夕方の、陽が落ちる頃。

お寺などはだいたい17時(※夏期)で閉門しますので、そのあと、ちょっと足をのばして、池のまわりを散策するのがおすすめです。

17時以降でしたら日差しも気温も比較的落ち着いています。
ただ、夏場は蚊がいますので、虫よけスプレーをしておいたほうがいいかも。


近鉄奈良駅から徒歩圏内の池

近鉄奈良駅から近い順に紹介していきます。

猿沢池

近鉄奈良駅からだと、小西さくら通りか、東向き商店街を通って、三条通に出たら東にまっすぐ。
興福寺の南側ですので、かなりアクセスしやすい場所にあります。

何度も奈良に通っておきながら、猿沢池を完全スルーしていた私。
先日たまたま通りかかったら、「こんなところあったんだ!」と驚きました。

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猿沢池

写真中央に映っているのは、興福寺の五重塔。

少し視野をずらせば、できたばかりの中金堂や、南円堂も見えます。

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猿沢池越しの興福寺

湖面を眺めていると、エサがもらえると思ったのか、カメさんたちが寄ってきて、なんともかわいい。鯉もいました。

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猿沢池の七不思議

「七不思議」なる言い伝えもあるようです。
「蛙はわかず」とありますが、本当にカエルは見かけませんでした(カエル大の苦手)。

采女(うねめ)と衣掛(きぬかけ)柳の伝説

また、こんな伝説もあるらしいです。

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采女伝説

簡単にまとめると

帝を一途に慕っていた美しい女性(女官)がいた。
しかし、次第に帝からの寵愛を感じられなくなり、猿沢池に身を投げてしまった。
その時に衣をかけたのが衣掛柳。
女官のことを不憫に思った帝は、池の北西に女官の霊を祭る「采女神社」を建てた。

という感じでしょうか。

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石碑の隣にあるのが衣掛柳

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采女神社


衣掛柳はずいぶんほっそりしていますね。

采女神社は私が行ったときは閉門していましたが、恋愛にご利益があるみたいです。
愛情に悩んだ末に身を投げた人が恋愛の神様ってどうなんだろ? と最初は思ったのですが、片思いのつらさを知っているからこそ、悩める者たちに寄り添ってくれるのかもしれませんね。

池のほとりにはベンチがあって、くつろいでいる方もいらっしゃいます。
アクセスがいいだけあって、わりと人通りが多いです。


荒池

猿沢池からさらに東にあるのが荒池。

猿沢池から三条通りをさらに東に進むと春日大社一之鳥居が見えてくるのですが、くぐらずに南下するとすぐ見えてくるので、こちらもわかりやすい立地です。

地図からもわかるように、道路を挟んで東西に広がっている池です。




道路から興福寺方面の荒池を撮影したのがこちら。

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荒池

こちらの荒池、人工なのだそうです。
奈良には有力な川がなく、昔は水不足で困ることも多かったようです。農家の人が困らないよう、ここにため池を作ったんだとか。
(平成七年に補強工事)

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荒池由来

人工のため池、という目で見てみると、確かに池の端が直線的だったりして、その片鱗が見えますね。

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荒池

現在は、洪水から街を守っているのだそう。
ありがたや。

道路の東側の荒池のほうが、自然っぽくていいかも。

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道路から東側の荒池

人工とは思えないほど、なかなか雄大です。

水路が東に延びていて、これに沿って歩くと、鷺池(浮見堂)につながっています。

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水路

池のほとりで鹿さんもくつろいでいました。

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鹿もいます

 

鷺池(さぎいけ)・浮見堂

荒池のほとりを歩いて、鷺池へ。
道が整備されているので歩きやすいです。

鹿さんのフンはところどころに落ちていますので、足元にはご注意を。
人通りが多いところでは、踏まれ練られ引き延ばされ乾燥し、もはや地面と同化しているものが多いですが、このエリアは新鮮なものが多いので、ダイレクトに踏むと大変そうです。
(いや、運がついていいのかも)

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荒池のほとりを歩く

この階段を上がると、鷺池が見えます。

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階段を上がる

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鷺池・浮見堂

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浮見堂

せっかくなので、浮見堂にも行ってみました。

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浮見堂へ

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浮見堂入り口と天井

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浮見堂内からの景色


浮見堂内にはベンチもあって、少し休んだりもできます。
人力車のお兄さんが頑張っているのも見えました。

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人力車を応援

天候のせいもあると思いますが、想像していたよりは地味な雰囲気でした。



鴻ノ池

池のほとりにスタバがオープンしたとき、「美しいスタバ」としてニュースになったこともあるので、ご存じの方も多いのかも。

鴻ノ池へは近鉄奈良駅からやすらぎの道をとにかく北へ!
やすらぎの道にさえ到達すれば、あとはひたすらまっすぐなので、迷わず行くことができます。
歩くこと20分(歩きたくない場合はバスもあります)、見えてきました!

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鴻ノ池

写真の左側、レンガっぽい色の建物がスタバです。
拡大すると。

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スターバックス

おおお、緑と調和していて、素敵な外観です。

スタバの向かいには、ならでんアリーナやならでん武道場も。

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ならでんアリーナ、ならでん武道場

スタバに入ってみると、ならでんアリーナや武道場での試合や部活の帰りらしき高校生をけっこう見かけました。

さて、一時期ニュースにもなった、スタバ店内から望む景色がこちら。

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スタバから眺める鴻ノ池

ちょっと暑かったので、テラス席には座りませんでしたが、帰りがけに撮った写真がこちら。

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鴻ノ池

着いたときもきれいでしたが、帰る頃には陽が落ちかけていて、さらにきれいでした。

テラス席で風に吹かれながら読書している方を見て、「最高かよ」と思ってしまいました。

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スタバを出て少し歩いたところ

徒歩だとちょっと遠いのが難点ですが、話題になっただけあって、素敵な場所でした。


おわりに

お寺などは閉まって観るところもないし、でも夕飯には少し早いし、というときは、池めぐりがおすすめです。

一気にすべて巡るのは大変ですが、猿沢池などはアクセスが良いので気軽に散策できます。

池のほとりで夕陽を眺めながら、来し方やこれからに思いを馳せる、最高です。


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