仏像、ときどきワンダー観光

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【奈良】旧奈良監獄② - 独居房や中央看守所の写真

奈良赤レンガフェスティバル2019

先日般若寺に行ったとき、その近くに旧奈良監獄があることを発見。
内部見学はできず、塀の外から眺めるのみでした。

 

shishi-report-2.hatenablog.com

 

上記記事を書くにあたり、歴史などを調べたりしていると、建物内部見学できる機会(奈良赤レンガフェスティバル)があることを知り、11月末に行ってまいりました!

ちなみにこの内部見学会、ここ数年は毎年開催されていたようです。
ホテルに改修されることが決定したものの、業者が二転三転したために、毎年「これで最後!」とうたうはめになったみたいです(笑)
(星野リゾートが入ることが決定し、改修工事が本格的に始まるため、改修前の様子が見られるのは今年こそ最後かな)


ホテルになっても監獄時代の空間を一部残すのではないかと思われる(少なくとも、敷地内に監獄史料館はオープンする模様)ので、ホテル開業後にまた行くのが楽しみです。

それでは内部の様子を紹介していきます。

※現在は改修工事中のため、内部見学できません。

構内マップ

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構内マップ

 

①表門

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表門


上記写真は平常時のものですが、この日は赤レンガフェスティバルのため、入場ゲートが設置されていました。

門をくぐり、敷地内から表門を見上げるとこんな感じ。

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敷地内から見た表門


敷地内から見てもおしゃれですね。


②庁舎

表門をくぐって正面に見えるのが庁舎。
(この日は人が多かったので、写真は左側から撮っています)。
洋館というか、雰囲気がありますよね。

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庁舎

庁舎に近づいてみます。

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庁舎内へ

早速中に入っていきましょう。

庁舎内にはいくつも部屋があるようで、この日はバザーなどのお店も出ていました。
まっすぐ進んでいると、早速中央看守所が見えてきました。

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中央看守所入口


③中央看守所

ジオラマからもわかるように、中央看守所を中心として、ここから収容棟(第一~第五寮)が放射状に配置されています。

「ハビランドシステム」というのだそうです。

看守台から各寮が見通せるので、少ない職員で効率的に管理できたのだとか。

1階の様子

空間の中央には看守台があり、そのあたりから2階を見上げるとこんな景色。
1階からも2階の様子がある程度わかるようになっています。

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看守所1階から2階を見上げる

2階にも上がってみましょう。

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中央看守所2階へ

2階の様子

基本的な構造は1階と同じ。
中央に看守台があり、そこから各寮を見通せる構造です。

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中央看守所2階

2階はこの先は立ち入ることができませんでしたので、写真を載せていきます。

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中央看守所天井

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看守所から寮を見通す

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看守所から寮を見通す

なんだか新幹線っぽい、と思うのは私だけでしょうか。
明治時代の建築物でありながら、無機質に並ぶドアのせいか、どこか未来的な感じさえ受けます。

通路も透けていて、1階2階ともある程度監視の目が届くようになっています。


なお、看守所2階から、講堂やクラブ活動室にもアクセスできるようです。

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クラブ活動室

 

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講堂


講堂は、講演、映画鑑賞や雨の日の運動場としても使われていたのだとか。


④収容棟(第一寮~第五寮)

中央看守所1階に戻り、そこから放射状に延びる、各寮(収容棟)を見学していきます。

看守所から一つの寮を見通すとこんな感じ。

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収容棟

窓がところどころにあって、また、二階からの光も入るため、採光は考慮されているのですが、やっぱり暗い感じです。

また、この日は11月にしては暖かく、20℃くらいあったのですが、収容棟はかなり冷えました。

重厚感のある冷えというか……石造の大きな建物独特のしんとした冷えを感じました。
真冬は相当寒かったのではないかと。
(とはいえ、建てられたのは明治時代ですから、当時の木造の民家よりよほど暖かった可能性も)

この通路を奥に進んでいきます。


独居房

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独居房

これだけ扉が並んでいると、もはや壮観とも言ってしまいそうです。

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独居房

扉を拡大してみます。

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独居房の扉

監視用の窓やら、食事を授受するためのの小窓やら、いろいろくっついてますね。

独居房内部を見てみましょう。

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独居房

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独居房


広さは4.7m2だそうです(現在の刑務所の単独室は7.5m2 )。
ほとんどの独居房を見学することができたのですが、とても傷んでいる部屋やら和式トイレの部屋もあり、改修しながら使ってきたのだなあ、という印象をうけました。

各部屋に必ず設置されていたのが、放送機器。
集合をかけたりするのに必要だったのでしょうね。

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放送機器

あと、これも必ずあったのですが……なんだろう。
流し台のように見えますが、洗面台はトイレとセットで設置されているし……。

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流し?



驚いたのは、(当然ではありますが)壁が厚いこと!

改修のための調査か何かで、独居房の壁をくりぬいた部屋があったのですが。
だいぶ分厚いですね。
まあ、薄かったら、突破されてしまいますから。

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やはり壁は厚い


雑居房

3人収容できる雑居房も見学できました。

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雑居房エリア

扉などは独居房を同じですが、3人収容ということで、独居房より広い9.6m2(現在の刑務所は6人で25m2)。

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雑居房


お手洗いに目隠しもついています。

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お手洗い

和式でした。

共同生活を送る場所だからでしょうか、少し日常感を感じられる雰囲気がありました。
独居房よりも明るい感じ。

まあ、共同生活は共同生活で、揉め事が起こったりして、大変そうという気もしますが……。

収容棟その他の写真

収容棟の通路を歩いていると、窓から他の建物が見える箇所も。

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窓からの景色

監獄の中とは思えないような雰囲気です。
明治時代にここに入った人々は、逆に驚いたのではないかな、と思いました。

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2階への階段

2階への階段も格子と鍵が(すでに撤去されているところもありましたが)。
こういってはアレかもしれませんが、美しいです。


こちらは中央看守所1階付近にあったトイレですので、看守用でしょうか??

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看守用トイレ??

パッと見、小便器しかないような??
小便器の隣が個室なのかなと思ったんですが「残飯樽入」と書かれていますので、ちょっと違いそうな気も。


収容棟の外観

収容棟を外からみてみましょう。

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庁舎とつながる収容棟

庁舎(中央奥)とつながっているのがよくわかります。
写真の右側に写っているのが第一寮です。

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第一寮外観

もはやここが日本だとは思えません。

各独居房には数字がふられています。
かなり雰囲気がありますね。

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第一寮 外観 壁に数字が






⑤第一実習場

収容棟のつきあたりには刑務を行う「実習場」もありました。
収容棟から直接アクセスできるようになっています。

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第一実習場の様子

こちらも明治期の建物だそうです。
ちなみに、第一実習場の外観がこちら。
レンガ造りの収容棟とつながっているのがわかります(第一実習場は灰色の建物のほう)。

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収容棟と第一実習場

 

旧奈良監獄③へつづく

 

shishi-report-2.hatenablog.com

 




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