仏像、ときどきワンダー観光

おもに仏像のこと。不思議スポットやふつうの観光の話もたまにします

【奈良】西大寺 愛染堂 - 小像ながらインパクト大の愛染明王像(秘仏のため通常拝観できるのは代わりの像となります)

西大寺全体案内>>>【奈良】◆西大寺【境内案内】- 静謐な空気のなか、心ゆくまで仏像を眺められるお寺

西大寺 愛染堂(あいぜんどう)

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愛染堂

愛染明王坐像

愛染堂の名の通り、愛染明王がご本尊です。

ただし、愛染明王は秘仏なので、通常拝観できるのは御前立ち(代わりの像)。
秘仏のお姿を拝める期間は、1月15日~2月4日、10月25日~11月15日(念のため、お出かけ前に公式ウェブサイトをご確認ください)。

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愛染明王坐像 (2017年 西大寺展 パンフレットを撮影したもの)

上の写真は、2017年の「西大寺展」のパンフレットを撮影したものです(もとの画像は奈良国立博物館提供と記載あり)。 

パンフレットの写真を見ると、すごく大きい感じがしますが、実際はわずか一尺(34 cm 程度)の小さな仏像。

御前立ちは秘仏(の写真)よりも黒ずんでいるような印象でした(秘仏の代わりに外に出ているから当然なのかも)。


興正菩薩叡尊(こうしょうぼさつえいそん)座像

愛染堂内の左手には興正菩薩叡尊坐像。

こちらは、叡尊さんが80歳を迎えられたとき、弟子たちが仏師善春に造らせた寿像(長命を祝って生前につくられる肖像)だそうです。

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興正菩薩叡尊坐像 (2017年西大寺展パンフレットを撮影したもの)



後に像内から出た書類によれば、数千人の弟子が寄付などして関わったのだとか。
叡尊さん、ものすごく尊敬されていたのでしょうね。

少し調べてみたところ、叡尊さんは
・100以上のお寺を立てたり修復した
・貧民の救済に奔走した

らしいです。

貧しい人、けが人や病人などは、文殊の化身と考えていたそうで、そういう人たちにことごとく手をさしのべたのだとか。

「布施屋」なる、療養所のようなものをたくさん建て、面倒をみたとか(現在のデイサービスのはしりともいえるとのこと)。


自分のことだけで精一杯な自分を反省しますが、反省するだけの私です(トホホ)。

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西大寺のほかのみどころ

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