奈良・新薬師寺の仏像について書いています
(お寺の全体的な情報は>>>【奈良】◆新薬師寺【境内案内】 - 本堂も薬師如来も十二神将もぜんぶ国宝なお寺)
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本堂外観
こちらの本堂、なんと奈良時代の建物。
新薬師寺は、かつてはとても大きなお寺だったそうですが、災害などで失われ、唯一残ったのが、現在の本堂だそうです。
こちらから入りました。
お堂内は暗いのですが、仏像を照らす照明は明るく、まるで華やかなステージのようでした。
中心に薬師如来、その周りを囲むように十二神将たちが配置されています。
薬師如来坐像
ふくよかな薬師如来さん。
座った状態でも2メートル近くあります。
奈良~平安時代初期の作のようです(国宝)。
表情にも愛嬌があるというか、親しみを覚えるお顔。
体つきからしても、包容力を感じます
如来や菩薩って、半眼(目を半分閉じている)が多いのですが、新薬師寺の薬師如来は半眼ながらもパッチリ系ですね。
昔はお医者さんもいなかったので、病気になっても祈るしかなかったそう。
そんなときにこの薬師如来さんのお顔を見たら、やっぱりホッとしただろうな、と思うのでした。
薬師如来について詳しく>>>薬師如来とは? - 仏教界のお医者さん
十二神将(じゅうにしんしょう)立像
薬師如来を囲む十二神将も非常に有名なお像です。
現代風に言うなら、「薬師如来をお守りする12レンジャー」といったところでしょうか(詳しくは>>>十二神将とは? - 薬師如来に従う12の夜叉 )。
日本最古で最大の十二神将(国宝、奈良時代、一体は補作)。
塑像(そぞう)という、粘土で作られた彫刻です。
現在は着色がほぼはがれていますが、完成時はかなり華やかな色味だったようです。
12の方角を守っているので、十二支と結びついてもいます。
自分の干支担当の大将は要チェックです。
メンバーは
・バザラ大将(戌)
・アニラ大将(未)
・ハイラ大将(辰)
・ビギャラ大将(子)
・マコラ大将(卯)
・クビラ大将(亥)
・ショウトラ大将(丑)
・シンダラ大将(寅)
・サンテラ大将(午)
・メイキラ大将(酉)
(新薬師寺公式webサイトを参照しました)
護衛中なので、みなさん厳しい表情ですが、それぞれに個性があって興味深い。
まずはご自分の干支の担当の方からチェックしてみてください。
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