仏像、ときどきワンダー観光

おもに仏像のこと。不思議スポットやふつうの観光の話もたまにします

【奈良】杉山古墳 - 五世紀後半の前方後円墳(大安寺近く)

杉山古墳

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杉山古墳

・5世紀後半の前方後円墳
・誰が埋葬されているかは不明
・敷地内に瓦を焼いた窯の跡もある

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見学レポート

大安寺より少し北西側に歩くと、杉山古墳の入口が見えてきました。

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杉山古墳 入口の様子

古墳に通じる道も整備されています。

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古墳に向かう

訪れたときは9月でしたので、「スズメバチに注意」の看板が出ていました。
これだけ緑があればそりゃいるよなあ、と。
警戒しつつ、静かに歩を進めます。

広場っぽいところに出ました。

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広場に出た

上の写真の左側が杉山古墳です。
パッと見た感じは、ただ木々が生い茂っているように見えてしまいますが……前方後円墳です。

 

前方後円墳とはなにか (中公叢書)

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  • 作者:広瀬 和雄
  • 出版社/メーカー: 中央公論新社
  • 発売日: 2019/12/17
  • メディア: 単行本
 

 


杉山古墳はなんと、5世紀後半に作られたものだとか!
誰が埋葬されているかなどは不明だそうです。

このあたりの古墳の多くは、平城京をつくるときに潰されてしまったので、残っているのは珍しいみたいです。



前方後円の「円」あたりを撮影してみると

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前方後円墳

土が盛り上がっているのはわかりますね。

上空からの写真を見ると、前方後円墳であることがなんとなく確認できます(グーグルマップさんありがとう)。





古墳って、上空から見ないと「おお!」となりにくいのが観光資源としては難しいところですよね。

大規模のものなら、展望台的なものを設置するという手もあるのでしょうが、中・小規模のものだと難しそうです。
(2019年に世界遺産登録された百舌鳥・古市古墳群では、展望台建設は中止となり、気球を飛ばす案が検討されているのだとか)


杉山瓦窯跡群

公園内には、杉山瓦窯跡群もあります。
下の写真の中央にぽつねんと写っている建物が見学施設です。

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杉山瓦窯跡群


平成5年の発掘調査で発見。

奈良時代末期~平安時代にかけて、大安寺の修理に使う瓦を焼いていた窯のようです。
全部で6基の瓦窯があるらしいのですが、見学施設となっているのは2号窯だそうです(復元)。

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見学施設



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瓦窯の様子

燃焼室、焼成室、煙道から成っているらしいのですが、どこがどれに該当するのか、詳しい説明パネルなどもなかったので、よくわからずじまいでした。

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アクセスなど

杉山古墳は、現在の大安寺より少し北側(旧大安寺境内)にあります。

【大安寺から行く場合】

 

JR奈良駅からですと、歩いて20分程度。
バスの場合は、「大安寺」バス停で下車して西へ600mです。

開園曜日・時間は
火・木・土・日曜日の午前9時~午後5時
 (月・水・金曜日、および1月1日~1月3日は閉園)

となります。

念のため、お出かけ前に奈良市のサイトもご確認ください。

史跡大安寺旧境内 杉山古墳・杉山瓦窯跡群 - 奈良市

 

おわりに

5世紀後半の古墳、奈良時代末期の瓦窯など、かなり貴重な史跡だと思います。
が、正直なところを言えば、ちょっと地味かなー(古墳好きの方でない限り)。

素材を生かしきれていない感じもしますが、じゃあどうしたらいいんだと問われると難しいところですね。

近くに大安寺がありますので、そちらとセットで見学するのが満足度的にもベストかな、と思います。

 

shishi-report-2.hatenablog.com

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