旧奈良監獄(奈良少年刑務所跡地)
旧奈良監獄の特徴
・明治41年(1908 年)竣工
・設計は山下啓次郎氏
・2016年度末まで奈良少年刑務所として使用
・少年刑務所の前は奈良監獄(明治政府がつくった五大監獄のひとつ)
・五大監獄のうち、完全な形で残っているのは奈良だけ!
通常は見学不可でしたが、「赤レンガフェスタ」というイベントのときに内部見学ができましたので、その様子を紹介します。
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見学レポート
般若寺から東に向かって3分ほど歩くと……
何やら高い塀に囲まれた施設が見えてきました。
このレンガの色味!
古い建築物好きとしてはもう、わくわくワクワクしてたまりません!!
この塀に沿って歩いてみると、奈良少年刑務所(旧奈良監獄)の正門が出現!
では、敷地内に入っていきます。
構内マップ
上の写真は資料館にあったジオラマ。
※番号は本記事執筆者が説明のためにつけました。
① 表門
② 庁舎
③ 中央看守所
④ 収容棟(第一寮~第五寮)
⑤ 第一実習場
⑥ 医務所
⑦ 第六寮
⑧ 隔離病舎
⑨ 牢舎(ギス監)
⑩ 監獄史料館
①表門
上の写真は門が閉まっている日に撮影しました。
模様がおしゃれすぎます。
円筒部分にはアーチ形状の窓。
鉄格子がはめられているのがやはり監獄仕様ですね。
表門をくぐり、敷地内から表門を見上げるとこんな感じ。
(この日はイベントのため通路が設置されていました)
敷地内から見てもおしゃれですね。
②庁舎~③中央看守所~④収容棟~➄第一実習場
庁舎に入って少し進むと、中央看守所。
中央看守所から、放射状に5つの収容棟が伸びています。
この先に独居房や雑居房が連なっています。
より詳しいレポートは>>>旧奈良監獄 - 独居房や中央看守所の写真
shishi-report-2.hatenablog.com
⑥医務所~⑦第六寮~⑧隔離病舎~⑨牢舎(ギス監)~⑩監獄史料館
メインエリアを見学したのち、敷地の南東エリアを見学していきました。
まずは医務所。
中央の八角形の建物がおしゃれ。
医務所と並列に並ぶ形で第六寮があります。
たぶん、寮としては一番新しいようで、内部も清潔感ありました。
こちらは、精神疾患の受刑者が暴れたときなどに入る建物。
人権への配慮から、近年は使われていなかったようです。
つづいて、明治時代以前の、奈良奉行所時代の座敷牢。
奈良監獄との比較のために一部が移築されています。
こちらは監獄史料館。
元は食糧倉庫だった建物だそうです。
各建物の内部の様子など、詳しくは>>>旧奈良監獄 - 医務所や牢舎(ギス監)の写真
shishi-report-2.hatenablog.com
その他 敷地内の写真
敷地内を歩いていて、「おおお」と思ったところの写真たちを紹介します。
監獄史料館あたりから表門を眺めると、どこか遠い国のお城のように見えました。
収容棟の第一寮から外に出て、第三寮あたりまで歩くことができたのですが、完全に「外国」な雰囲気でした。
雲っていたことや、木が枯れているのがまた雰囲気にマッチしている。
そして、背後にあるのは塀。
旧奈良監獄は、ジャニーズの映画?『少年たち』の舞台として使用されたらしく、ファンと思しき若い女の子たちがこの塀付近でやたら写真を撮っていました。
監獄史料館と医務所の間にある塀。
現在は途中で途切れていますが、以前は外塀と続いていたのでしょうか。
塀の断面がおもしろい。
下のほうが太くなっているんですね(当たり前だけど、こうして実物を見ると納得感がある)。
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見学について
現在は改修工事中のため、基本的には見学できません。
★クラブツーリズムという旅行会社でたまに見学ツアーを開催しているようですので、ご興味ある方はチェックしてみてください。
>>>クラブツーリズム
周辺の施設情報
・般若寺
shishi-report-2.hatenablog.com
・東大寺
shishi-report-2.hatenablog.com
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