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【奈良】東大寺 南大門 - 慶派仏師による仁王像と日本最古の石獅子

本記事は東大寺境内の南大門の建物・仏像について紹介しています。
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東大寺 南大門(なんだいもん) 国宝

東大寺南大門が写っている画像

東大寺南大門 参道より

バス停を降りて、東大寺参道の先に見える南大門。
参道にはお店が出ていたり、鹿さんがせんべいをねだったりしていて、にぎやか。

南大門に近づいてみます。

東大寺南大門を正面から撮影した画像

南大門 正面から

実際に近くで観てみると、その大きさに驚かされます。
高さは約25メートルもあるのだとか(1階分が約3メートルとすると、マンション8階相当でしょうか)。

創建当時の門は、平安時代の強風で壊れてしまったそうで、現在の門は鎌倉時代に再建されたもの。

南大門の仏像

仁王像(金剛力士立像) 国宝

門の両側には、仁王像(金剛力士立像)が立っています。

仁王像(阿形)
仁王像(吽形)
東大寺南大門の仁王像

阿形&吽形のコンビ。
お二方は、向き合う形で立っているので、私たちが門を通るときには必ず両方向から視線を浴びることになります。

なんだかすべて見透かされていそうでヒヤヒヤするというか、「悪いことしてたら通れない」感じがします。

東大寺南大門の仁王像の手前に佇む鹿の画像

8メートル超え

鹿さんとの比較で、その大きさが伝わるでしょうか。
8メートル超の巨象です。
運慶が総監督で、快慶・定覚・湛慶を中心に(+十数名の小仏師)、なんと69日で完成させたのだとか!

網で囲われているので、日中は写真を撮るのが難しいのですが、夜間参拝で訪れたときはライトアップされており、お像の凹凸がよくわかりました。
詳しく見ていきます。

阿形(あぎょう):口を開けている

東大寺南大門の金剛力士立像阿形の全身

阿形 全身

快慶主導で造られたお像。
腰巻きや肩にかけている布のたなびき方がリアルです。
風がなくても、風を感じられるというか。

上半身のアップを。

東大寺南大門の仁王像の阿形の上半身の画像

阿形 上半身

お顔の圧力と筋骨隆々ぶりがすさまじい。
筋肉=甲冑という感じですね。
手にしているのは金剛杵(独鈷杵)で、煩悩を破るアイテム。

吽形:口を閉じている

東大寺南大門の仁王像の吽形の全身の画像

吽形 全身

吽形のほうは、定覚(じょうかく)・湛慶(たんけい)がリーダーとなって造られました。
定覚は、康慶(こうけい:運慶の父、慶派の起点)のお弟子さん。
湛慶は運慶の長男です。

上半身をアップにしてみます。

東大寺南大門の仁王像の吽形の上半身の画像

吽形 上半身

阿形とは逆の向きに腰をひねっています。
口を閉じているせいもあるでしょうが、快慶チームの阿形よりも全体的になんとなーくマイルドな感じがします。

南大門の裏側も見逃さないで

仁王像の迫力にやられつつ、正面を向くと中門があるため、見逃しやすいのですが、南大門の北の間には、日本最古の石獅子がいます。

正面からではなく、大仏殿の側から撮った南大門の写真です。
丸で囲んだところに獅子がいます。

南大門の写真の獅子のところに丸がつけてある画像

南大門 大仏殿側から 囲ったところに石獅子

南大門を通りつつ眺めるとこんな光景。

東大寺南大門の仁王像と石獅子が写っている画像

石獅子(左)も要チェック

石獅子

写真が難しくて一枚しかないのですが、夫婦の石獅子です。
こちらはオス形。

東大寺南大門の石獅子(雄形)を横から撮影した画像

石獅子

宋から来日した石工がつくったそうで、1196年の作。
いわゆる「狛犬」ともちょっと違うような、オリエンタルな雰囲気が漂っています。
獅子・狛犬好きの方は要チェックです。

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参考文献

芸術新潮 2017年 10 月号

芸術新潮 2017年 10 月号

  • 発売日: 2017/09/25
  • メディア: 雑誌