東大寺大仏殿 夜間参拝の様子(2019年8月14日)
8月13日・14日の午後19時~21時まで、東大寺の中門が開き、大仏殿を無料で参拝することができます(大仏殿の通常拝観は600円)。
2019年8月14日に行くことができたので、そのときの様子をご紹介します。
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中門前~
中門が19時に開くということで、そのくらいの時間帯に行ってみると、少し列ができていました。
最後尾に並んで開門を待ちます。
19時開門。
混雑規制のため、一度に入る人数を調整しているようでした。
とはいえ、広いですし、さほど待たずに中門をくぐることができました。
中門をくぐると、大きな大仏殿が。
しかも、この日は大仏殿の窓が開けられています。
普段の大仏殿も大きくて迫力があり、素晴らしいのですが、窓から大仏さんのお顔が見えると、いっそう非日常感が漂いますね。
本当に見守っていてくれているんだなぁ、という感じがします。
窓越しの大仏さんのお顔を撮るなら大仏殿と中門の間くらい(やや中門寄り)がちょうど良さそうです。
近すぎると大仏さんのお顔というよりは頭が見える感じでしたので。
さて、大仏殿内に入っていきます。
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大仏殿内の様子
毘盧遮那仏
大仏さんの正面は人がいっぱいでしたので、少し進んだところからご挨拶。
いつ見ても大きいですね。
大仏さんの手のひらの上でゴロゴロできそうなくらい大きいです。
でもこの大きさ、実物でないと実感できないものです。
光背にも化仏(けぶつ)がたくさん。
虚空蔵菩薩・如意輪観音
大仏さんの両脇を固めるのは虚空蔵菩薩(こくうぞうぼさつ・左側)と如意輪観音(にょいりんかんのん・右側)。
虚空蔵菩薩は尋常でない知恵と慈悲で人々を救済する仏、如意輪観音は苦悩から救い願いをかなえてくれる仏。
如意輪観音といえば、アンニュイといいますか、ちょっと困ったような表情をしている(どうしたら多くの人を救えるか悩んでいるので)ことが多いのですが、こちらの如意輪観音さんは比較的フラットな表情ですね。
左側の虚空蔵菩薩と造形がよく似ています。
広目天・多聞天
大仏さんたちをお守りする広目天(こうもくてん)と多聞天(たもんてん)。
写真がブレてしまいましたが、まずは広目天。
以前の記事で書きましたが、私は東大寺大仏殿の広目天を初めて見たときの衝撃がきっかけ(の一つ)で、仏像にハマりました。
shishi-report-2.hatenablog.com
もちろん、何度観ても素敵なのですが、今回は以前観たときよりも小さく感じました(というか、最初に観たときに衝撃を受けすぎて、実際の大きさよりも2倍くらいに見えていたようです)。
絵や本などもそうですが、仏像もその時々の自分の状態によって、感じることが違うのだなぁ、と実感しました。
続いて、多聞天。
ライトアップされていて、ゴージャスな感じすらします。
大きな邪鬼を軽々と踏みつけていますね。
広目天ファンの私は、これまで多聞天にさほど興味を抱いていなかったのですが、こうして観ると、多聞天も素敵ですね。
ちなみに、多聞天が単独でまつられる場合は「毘沙門天(びしゃもんてん)」となります。
多聞天は聞いたことがなくても、毘沙門天は耳にしたことがある方も多いかも。
なお、広目天や多聞天は、一般的に東西南北に配置されます。
いわゆる四天王(東・持国天、南・増長天、西・広目天、北・多聞天)ですね。
東大寺の大仏殿には、増長天や持国天がいないのはどうしてだろう、と思っていたら、いらっしゃいました。
元々は、四天王として安置する予定だったようです。
増長天と持国天は制作途中で中断となってしまったのですね(具体的に何があったかは説明パネルにも書かれておらず、不明)。
大きな体と合わせたときに、参拝者と目線が合うよう、少し下を向いています。
よく考えられているなぁ、と思いました。
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おわりに
多少は混雑していましたが、入場制限をかけつつなので、あまりストレスなく参拝することができました。
お堂に入る光でやわらかに照らされる仏像もいいですが、ライトアップされた仏像もメリハリがあってよかったです。
(しかも無料というありがたさ)
夜間参拝の日は燈花会とも日程がかぶっており、鏡池周辺もきれいでした。
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