なら燈花会(とうかえ)とは
夏の10日間、奈良公園や東大寺、興福寺といった主要観光スポットが、たくさんのロウソクの炎に照らされます。
このイベントを主催している「NPOなら燈花会」のホームページによると
「燈花」とは、灯心の先にできる花の形のかたまり。これができると縁起が良いと言われています。
「なら燈花会」を訪れた人々が幸せになりますように。そんな願いを込めてろうそく一つ一つに灯りをともします。
引用元:http://www.toukae.jp/about/
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どこで観られる?
2019年の主な会場は
・興福寺
・猿沢池と五十二段
・奈良国立博物館前
・浮見堂
・浅茅ケ原
・浮雲園地
・奈良春日野国際フォーラム甍
・春日大社参道(※14日のみ)
・春日野園地
・東大寺鏡池(※13、14日のみ)
となっています。
※春日大社参道にロウソクが設置されるのは14日のみですが、春日大社一之鳥居をくぐったあたり~奈良国立博物館の裏手にはあたりまで「にぎわい縁日」が設置されています。こちらは会期中ずっとお店が出ているようです。
子供さんは、ロウソクよりこちらの縁日のほうが楽しそうでした。
(公式ホームページからダウンロードできますので、そちらをご利用ください)
各会場の様子
概要(人が少なめなら浮見堂会場、混雑時は春日野園地会場がおすすめ)
開催期間初期の平日など、人が少なめのときは浮見堂会場がきれいです。
しかし、土日祝などは橋の上を歩くのもままならないほど混雑しており、浮見堂の美しさよりも人の多さに辟易しますので、避けたほうが無難かもしれません。
なお、水場の近くなどを歩きますので、虫よけスプレーをしてから行くのがおすすめです。
混雑時におすすめなのは、春日野園地会場。
東大寺の南東側にあります。
JRや近鉄の駅から少し距離があり、また、会場がとても広いので、混雑時でも比較的ゆったりと歩くことができます。
入口付近は混雑していますが、少し歩いているうちに人がばらけるので、3連休の中日でも燈花会を存分に堪能できました。
春日野園地に隣接の浮雲園地会場も併せてご覧になると良いと思います。
興福寺会場
なお、中金堂と国宝館では、燈花会期間中、夜間拝観を実施しています。
夜に観る仏像も、雰囲気があっていいですね。
猿沢池と五十二段会場
五十二段と呼ばれる階段にも、整然とロウソクが並べられています。
浅茅ヶ原会場
浮見堂会場
浮見堂のある鷺池では、なら燈花会期間中に限り、夜間もボートに乗ることができるそうです。
上記写真で水面に浮かぶ二つの丸い灯りはボートについている提灯(?)的なもの。
チラッとみた感じでは、ボートに乗る列には平日19時過ぎでは5~6組ほど、休日は数十組(とても数えきれない)並んでいました。
ボートで浮見堂の周りをまわったり、橋をくぐったりと、楽しそうでした。
以前、夕方に浮見堂を見たときは、落ち着きのある雰囲気でしたが、ライトアップされ、ろうそくで飾られた浮見堂は圧倒的にきれいでした。
平日の19時過ぎに訪れた際は、多少の歩きづらさがある程度で、まったく問題ありませんでしたが、休日は壮絶な混雑でした。
混雑時は浮見堂を堪能するような余裕はありませんので、避けたほうが無難だと思います。
春日野園地会場
休日など、混雑時におすすめしたいのが、春日野園地会場。
写真じゃその魅力が伝わりきらないのですが、とても広大な場所に、数えきれないほどのロウソクがゆらめています。
まるで、ロウソクの灯りの海のようでした。
会場が広いおかげで、混雑時でも、そこまでストレスなく燈花会を楽しむことができます。
南側の浮雲園地会場も良いですが、春日野園地よりもやや混雑していました。
駅側から歩いて向かう場合は、浮雲園地を通りつつ、春日野園地にのほうに抜け(順路に従えばOK)、そちらで写真撮影などゆっくり楽しむと良いと思われませす。
番外編
主たる会場以外にも、ロウソクに照らされた美しい場所がちょこちょこありました。
奈良懸里程元標
京都、大阪、伊勢へと向かう県内諸街道の起点、らしいです(1888年に設置)。
三条通にあります。JR奈良駅から猿沢池に向かう途中で観ることができます。
淨教寺(法燈会 7日・8日のみ)
こちらも三条通りにあるお寺。
お寺の前で「どうぞ見ていってください~」と声をかけてもらえるので、入りやすかったです。
境内は広くはありませんが、色付きの器に入れられたロウソクもあり、もとてもきれいでした。
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おわりに
奈良観光のときにいつも思っていました、「奈良ってお店とか閉まるの早いよね」と。
お寺は夏季だと17時に閉門しますし、それに合わせてお店も18時とか、長くても19時くらいに閉まる傾向が。
ホテルに戻ってゆっくりするのも好きなので、それも悪くはなかったですが、「もうちょっと楽しみたい」という気持ちもなきにしもあらず、でした。
しかし、夏のこの時期は、燈花会に合わせて、いろんなお店も遅くまでやっていたり、興福寺などは夜間拝観もやっていますので、目いっぱい奈良を楽しむことができます。
燈花会に関しては、海外からの観光客の方は少なく、関西圏の方が多いようでした。
とりわけ、若い男女が多いですね。
浴衣を着たりして、とても楽しそうで、ほほえましかったです。
(でも、傷心中の方は一人では行かないほうがいいかも)
夏に奈良旅行を考えているのであれば、燈花会期間中をおすすめします。
虫よけスプレーをお忘れなく。
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