大和郡山市 柳町商店街(金魚ストリート)
奈良県大和郡山市にある柳町商店街。
・郡山城の近く、商人の集まる街として発祥
・かつては金魚養業、メリヤス産業がさかんだった
・近年は「金魚の泳ぐ商店街」を目指している
「金魚ストリート」として再興を目指しているようですが、個人的には「金魚」よりも「ひと昔前(の建物など)」が保存されている感が印象的でした。
華やかな商店街を想像する人には物足りないと思いますが、建物好きは意外と楽しめるかもしれません。
ちなみに、うっかり木曜に行ってしまい、ほとんどのお店がお休みでした……(ので、土日などと状況異なる可能性あり)。
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散策レポート
北から南下(柳町一丁目→四丁目)するルートで紹介します。
たぶん、このあたりが商店街のはじまり。
写真右手の建物は「本家菊屋」さん。
創業400年以上、奈良で最も古いお菓子屋さん。
秀吉が愛でたという「御城之口餅」が有名。
公式サイト>>>御城之口餅(おしろのくちもち) 【粒餡きな粉餅】 本家菊屋
さて、商店街を南下していきます。
早速、建物が渋い。建築物好きとしては「おお」となります。
一般のお宅なのか……玄関の感じからすると医院とかだったのかなという感じがします。
軒下に大きな金魚がぶら下がるは十津川農園さん。
ひときわ新しい建物が目立った中谷酒造の醸造所。
テレビのロケなどでもよく映る金魚改札。
このあたりから柳町二丁目。
写真左手に映っている(シャッターにはさみの絵)お店は文房具屋さん。
こちらは何のお店かちょっとわからなかったのですが、描かれているのは郡山城でしょうか。
「わきん」「リュウキン」「コメット」……金魚の名前が書かれた看板?たち。
いや、看板かと思ったのですが、直に描かれているのかな?
柳町三丁目~四丁目には呉服店エリア。
昔は近くに遊郭があったので、呉服店などが集まっているのだそう。
情緒あふれる建物が並んでいます。
↑こちらの建物、奥に長いのですが、手前に「とほん」(セレクト本屋さんのようです。)、奥に「グラススタジオハンド」(宇宙ガラスの体験制作ができます)が入る建物。
お隣の建物は元「和田徳呉服店」。雰囲気がありますね。
横から見ると、窓もすごい。
和田徳の隣は郡山八幡宮の参道になっています。
郡山八幡宮の参拝レポ>>>【奈良】郡山八幡神社 - 野球上達祈願・グラブ供養もできる大和郡山の氏神様
和田徳の斜め向かいがKCOFFEEさん。
かつて「金魚が泳ぐ電話ボックス」があった場所(著作権問題の件で、現在は撤去)。
休業日だったようなので、遠くから眺めただけですが、金魚が泳ぐ大きな水槽もありました。
KCOFFEEさんのお隣は昔ながらの銭湯。
(写真撮ったつもりなのに……忘れた)
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金魚の「飛び出し注意」とマンホール
奈良市の「鹿の飛び出し注意」看板の柳町商店街バージョン、といったところでしょうか。
そしてマンホールにも金魚。
比較的新しそうな感じですね。
これはかわいい。
ちなみに、金魚モチーフのマンホールは他に柳井市などにもあるみたいです。
車がじゃんじゃん通るのはちょっとこわい
人通りが少ないですし、歩行者天国でもないので「そりゃ車も通るよな」という感じなのですが。
つい、たてものを見上げたりして後方が疎かになってしまっているので、商店街散策中に車が通るのはちょっと怖かったですね。
人が増えたらまた別でしょうけど、現状としては気をつけながら歩くしかないようです。
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おわりに 金魚よりたてものの存在感(勝手に思うこと)
「金魚ストリート」として発展させようという意志は感じられましたし、実際金魚の水槽もあるし……。
なのですが、個人的には「一昔前の時代がそのまま保存されている」という印象のほうが強かったです。
それはもしかすると地方都市では珍しいことではないのかもしれませんが、首都圏に長く住んでいた者からすると「タイムカプセル」的に見えてノスタルジックな気持ちに浸れるんですよね。
城下町の名残、遊郭の名残(呉服屋さんなど)、昭和の暮らしの名残もあって、そこに「金魚ストリートとして頑張るぞ」感が後付けされた印象を私は受けました。
もちろん、金魚養業がさかんだった場所でもあるので、金魚が場違いというわけではないはずなんですが……。
建物の存在感が思いのほか大きいのですかね。
いっそのこと、「江戸東京たてもの園」みたいなイメージで、内部見学可(土日祝だけでも)の建物ストリートにするのはどうなんだろうかとか素人は考えてしまうのですが。
(まあでも、建物の数も”ストリート”にできるほどではないのかな。一般のお宅も多々ありましたし。他の場所から移築してくることなども現実的ではないでしょうからね)。
いやー、なんか、いい建物がたくさんあるのにもったいない、と感じたのでした(余計なお世話か…)。
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