仏像、ときどきワンダー観光

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【仏像】矢田寺 閻魔堂 - 地獄裁判のようすを垣間見た気分に

矢田寺全体>>>◆矢田寺(金剛山寺)【境内ガイド】- お地蔵さま信仰発祥地のひとつ・体が埋もれるほどに咲き誇るあじさい

 

矢田寺 閻魔堂

閻魔堂

あじさいシーズンに合わせ、6/1~6/30の期間は閻魔堂も開扉されます。

お堂の正面からのぞきこんでみると、赤い顔をした大きな大きな閻魔さま!
お顔はこわいし、被っている帽子も巨大だし、いかり肩も迫力を出しています。

スタッフの方が、詳細を説明してくださり&特別開扉のしおりもいただきましたので説明していきます。

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十王

閻魔さまの両脇に、残りの十王(人が亡くなったときに次にどの世界に行くかを決める裁判官)がズラズラと並んでいます。

「実際の地獄裁判ってこんな感じなのかしら」と思ってしまって、どこかヒヤッとするような、不思議な気分になりました。

奪衣婆(だつえば)

向かって左の右下に座っているのが奪衣婆。

死者が三途の川を渡ると、奪衣婆が待ち構えていて、衣服を脱がせます。
その衣服を木にかけ、枝のしなり具合で罪の重さをはかるといわれます。

業の秤(ごうのはかり)・浄玻璃の鏡

罪人は閻魔様の前に連れてこられると、「豪の秤」に乗せられて罪の重さをはかります。

それでも本人が罪を認めないと、浄玻璃の鏡に悪事が映し出されるのだそう。

もう言い逃れはできず、地獄行きが決まりそうなときに、何とか罪を軽くしようと働きかけてくれるのがお地蔵さま。

閻魔様が裁判長なら、お地蔵さまは弁護士さんといったところですかね。

お堂の入口から中をのぞく形式なので、業の秤と浄玻璃の鏡は、もっと近くで観てみたかった、というのが正直な感想です(博物館とかで地獄系の特別展やらないかなー)。


個人的に、今年は閻魔様にお会いする機会が多く(例>>>白毫寺 宝蔵の仏像 - 閻魔・太山・司命・司録の地獄チーム必見 )、地獄のシステムにすごく興味が湧いてきました。

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