仏像、ときどきワンダー観光

おもに仏像のこと。不思議スポットやふつうの観光の話もたまにします

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【特別展】「聖徳太子と法隆寺」- 日本最古の四天王を間近で拝観

聖徳太子1400年遠忌記念の特別展「聖徳太子と法隆寺」の観覧記録(ほぼ仏像)です。
奈良会場 2021年4月27日~6月20日
東京会場 2021年7月13日~9月15日(予定)
※新型コロナウイルスの流行状況によっては変更となる場合がございます。

写真等は奈良会場(奈良国立博物館)のものですが、本記事で紹介している仏像は東京会場でも出陳の予定です。

特別展「聖徳太子と法隆寺」のチラシが貼られた看板を撮影した画像

「聖徳太子と法隆寺」ポスター

 

 (個人的に推したい)みどころ(仏像)

・聖徳太子および侍者像(国宝&秘仏)
→キリリとした太子&ゆるキャラ風の侍者のギャップがなかなか。

・薬師如来坐像(国宝)
日本の仏像の歴史からすると、初期のお像(飛鳥時代)。
優しいほほ笑みがたまらない。

・日本最古の四天王(のうち多聞天&広目天)(国宝)
四天王ですが、古い時代のため貴族風のお姿。
本展では背後を観られるのがすごく良かったです。

詳しい感想を書いていきます。

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聖徳太子および侍者像(国宝)

ポスターや看板にも登場しており、本展覧会の目玉のひとつでしょうか。
聖徳太子が亡くなってからちょうど500年後の平安時代に造られたお像です。

奈良国立博物館の「聖徳太子と法隆寺」の看板を撮影した画像

聖徳太子坐像(国宝)


普段は、法隆寺の聖霊院(しょうりょういん)に安置されている秘仏だそうです。
※年に一度だけ開扉(3月22日法要時のみ)されるようですが、法要のためのお供え物などが積まれるため、お姿をじっくり拝観するのは難しい場合もあるようです。

お寺の外に出張されるのは実に27年ぶりなんだとか!
本展覧会ではガラスケース越しではあるものの、細部までよく拝見することができました。

秘仏だからか、全体的に状態がよく、お顔などもきれいでした。
凛々しい表情が印象的ですね。
冠から垂れさがる装飾が美しい。

この冠に目を奪われて、気づきにくいのですが、太子の頭上に天部(毘沙門天か?)が乗っています。

また、説明パネルによると、聖徳太子像の胎内には、小さい観音像が入っているそうです。
観音さまのお顔がちょうど聖徳太子の喉元に位置しており、「観音さまが聖徳太子の身体を借りて教えを説いている」ことを表現しているとのこと。

侍者たちも一緒にいらしてます

法隆寺の聖霊院では、以下のような配置で、聖徳太子をはじめとする仏像たちが安置されているのですが

法隆寺の聖霊院の仏像の並び方の図

法隆寺 聖霊院 配尊図


本展覧会では、聖霊院メンバー全員でお出ましでした。

とくに注目は侍者たちのゆるキャラめいた表情。
聖徳太子がキリっとしている分、ギャップがすごいです。
(似顔絵を描いてみましたが、、、私の画力で伝わるだろうか)

聖徳太子の侍者像の似顔絵

侍者たちの表情(イメージ)

ちなみに、「侍者って誰よ?」ということで簡単に書いておきます。
・山背大兄王(聖徳太子の息子)
・殖栗王(聖徳太子の弟)
・卒未呂王(聖徳太子の異母弟)
・慈恵大師(聖徳太子の仏教の師匠)

前向きな表情をしているのは慈恵大師(聖徳太子の仏教の先生)のみで、ほかの侍者たちはどこか不安そうな表情にも見えました(のちの歴史を踏まえているのか?)。

薬師如来坐像(国宝)

「聖徳太子と法隆寺」の看板を撮影した画像

薬師如来坐像

普段は法隆寺の金堂におられる薬師如来像。

用明天皇の病気平癒を願って造っていましたが、崩御されたので、推古天皇&聖徳太子が遺志を継いで完成(607年)に至ったとのこと。

607年と書いてはあるものの、法隆寺金堂の釈迦三尊像よりも技術が進んでいるので、釈迦三尊像より後(623年より後)に完成したものではないか、とのこと。

参考:法隆寺金堂の釈迦三尊像の写真>>>法隆寺公式サイト仏像 - 金堂 | 聖徳宗総本山 法隆寺


そういう目で見てみると、釈迦三尊像よりも、たしかにお顔がやや日本風なような気もします。
とてもやさしいほほ笑みに癒されました。

それから、指先にもご注目。
「爪の感じがリアル!!」と驚きました。

日本最古の四天王(のうち多聞天・広目天)

個人的に一番「おおお」となったのは、日本最古の四天王。
法隆寺金堂にいらっしゃる四天王のうち、本展覧会には多聞天&広目天がお出ましです。

四天王といえば、甲冑を着て迫力ある動きや表情をするなど、「武将」の姿が多いですが、日本最古の四天王は貴族風のお姿。

法隆寺金堂の多聞天が写っている展覧会チラシを撮影した画像

日本最古の四天王(のうち多聞天) 展覧会チラシを撮影

以前、法隆寺の金堂にてこの四天王を拝観したのですが、(お堂なので当然なのですが)少し暗い&距離があったため、細部までは凝視できなかった記憶があります。

ですが、今回は博物館での展示ということで、背中側にも回ることができました。
照明の感じも抜群&ガラスケースもなし、ということで、じっくりと拝観できました。

博物館のフロアに立つ姿は、妙に神秘的な雰囲気が漂っていました。
法隆寺金堂で拝観したときとまた印象が違いましたね。

邪鬼もいい味を出しています。
後ろに回ってみると、邪鬼は背中が平らになるようにお尻を最大限突き出して身をかがめていまして、「台座に徹している」感じが伝わってきました。

邪鬼といえばアクロバティックな体勢や、凄まじい表情をしていることも多いので、邪鬼のなかでは「気品あるタイプ」という感じ。
貴族風の四天王とも雰囲気が合っていますよね。

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これから行かれる方へ

新型コロナウイルスの流行状況などにより、休館となる場合がありますので、必ず公式サイトをご確認ください。

聖徳太子1400年遠忌記念 特別展「聖徳太子と法隆寺」

奈良国立博物館

東京国立博物館 - トーハク

 

奈良会場の情報

・~5/11までの日時指定券は5/12以降に使ってもOK
・混雑していなければ当日券の販売あり(奈良博のツイッターに情報が出ます)

奈良国立博物館 Nara National Museum, Japan (@narahaku_PR) | Twitter


・15時半以降が空いている可能性が高いのではないかと思う
(※個人の感想です。14時前に行ったところ、密になるほどではないがそれなりにお客さんがいました。少し時間が経つとかなり空いてきました)

おわりに

以前、法隆寺に行ったとき、聖霊院の建物を見て「ここは何だろう~?」と思っていたので、聖霊院の秘仏たちを拝観できて満足でした。

また、法隆寺金堂で一度拝観した仏像たちも、改めて博物館でじっくり観ると新たな発見があり、興味深かったです。

お堂で拝むのも雰囲気があって良いですし、博物館の最適な照明で観るのも良いですよね。法隆寺の仏像(一部)に関しては、両方体験できました。

(参考 法隆寺拝観の記録 もくじ)

shishi-report-2.hatenablog.com

 

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