仏像、ときどきワンダー観光

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【仏像ほか】四天王寺 中心伽藍 - 半跏スタイルの救世観世音菩薩は平櫛田中(彫刻家)の作

四天王寺(してんのうじ)中心伽藍 拝観レポ

四天王寺 五重塔と金銅

四天王寺の中心伽藍(有料エリア)の拝観レポートです(全体ガイドはこちら)。

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西重門(中心伽藍拝観受付)

西重門

中心伽藍の拝観受付は西重門へ(中門などからは入れませんのでご注意を)。
門をくぐったすぐ左手に受付があり、拝観料を支払いました。

五重宝塔

中心伽藍に入ってまず目に飛び込んでくるのは五重塔。

五重塔

四天王寺 五重塔

現在の塔は昭和34年に再建した建物。
なんと8度目の再建なのだとか。

昭和の建物なので、鉄骨鉄筋コンクリート造り。
(内部には入れなかったのですが)初層の入口もガラス扉で驚きました。

大阪は新材料で作り直すケースが多いような気がします(大阪城天守とかもうそうですよね)。
一方の奈良は古いものにこだわりがあるような。
どちらが良いとかではなく、それぞれ個性が出ていて興味深い。

金堂

金堂(東側から撮影)

現在のお堂は昭和36年の再建。

お堂内の中心にはご本尊の救世観世音菩薩、その四方に四天王像が安置されています。

救世観音菩薩(参拝リーフレットより)


救世観音といえば法隆寺(夢殿)を思いだしますが、法隆寺像が立っているのに対し、四天王寺像は半跏スタイル(胡坐をかいた状態から片膝を下ろす)。

なぜか仏像っぽさを感じないなあ、と思っていたら、(仏師ではなく)彫刻家の方(平櫛田中:ひらくしでんちゅう)指導のもと、造像されたとのこと。
調べてみたら、平櫛田中氏は非常に面白い作品を遺している方で、作風の幅広さに驚かされます(平櫛田中 - Wikipedia)。

一方、お堂の四隅にいる四天王は松久朋琳・宗琳(仏師)の作で、仏像らしさがあります。
筋骨隆々系の武将スタイルというよりは、温和な貴人タイプに近い四天王像でした(古い形式の四天王像で、法隆寺もこれ)。

また、お堂の内壁には釈迦の誕生・出城・降魔成道・初転法輪・涅槃などの様子が描かれています(中村岳陵画伯)。

東重門

お寺の門

伽藍側から見た東重門

東重門の下には白鳳時代の排水溝跡があるらしい。

排水溝跡があるらしい

排水溝を見学できる

ガラスが光を反射してしまってちょっとわかりにくいですが、たしかに石で作った流路?みたいなのがありそう。

回廊

お寺の伽藍の回廊

回廊

東重門から講堂への回廊。
吊り燈籠もあり、ちょっと春日大社っぽい雰囲気。

お寺の回廊に下がっている燈籠

吊り灯籠

奥に映っている建物が講堂です。

講堂

お寺の講堂

講堂

講堂は夏堂と冬堂に分かれていて、夏堂に阿弥陀如来坐像(松久朋琳・宗琳)、冬堂に十一面観音が安置されています。

仏像の写真

講堂の阿弥陀如来坐像(参拝リーフレットより)

阿弥陀如来像は基壇から頭上まで6メートルあるので、「昭和の丈六仏」として親しまれているのだとか。

ちょっと暗くて、でもなんだかワクワクするような、でも落ち着くような、独特の空間でした。

龍の井戸

赤い小屋に井戸がある

龍の井戸

講堂を出て西重門方向に戻っていると、井戸を発見。

井戸

龍の井戸

四天王寺の伽藍は地下の池に棲む青龍が守っているという言い伝えがあるそう。
のぞき込んでみる。

井戸 けっこう深い

けっこう深いですね。
井戸をのぞいたときに龍の姿が見えるように、天井に龍の絵が描いてあるそうなのですが……このときはそこまで気がつきませんでした。

ここを出たり入ったりしながら、青龍が見守ってくれているのかもしれませんね。

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