浅草神社
浅草寺境内の北東にある浅草神社。
浅草寺のご本尊の聖観音さまを発見した方々(檜前浜成・竹成(ひのくまのはまなり・たけなり)の兄弟、土師中知(はじまのつち))がまつられている神社です。
浅草寺・浅草神社では、3月18日に本尊示現会(ほんぞんじげんえ)という行事が開催されます。
広告- - - - - - - - - -
本尊示現会(ほんぞんじげんえ)とは?
浅草寺の御本尊である聖観音さまが、現在の隅田川(当時は江戸浦)から発見されたのが、628年の3月18日。
つまり、3月18日は、観音様の(浅草寺における)お誕生日といったところでしょうか。
発見者は漁師の檜前浜成・竹成(ひのくまのはまなり・たけなり)の兄弟。漁の網に仏像がかかり、戸惑った兄弟は、土師中知(はじまのつち)に相談。
後に、土師中知は僧になり、自宅をお寺としたのが浅草寺の始まりだそうです。
後年、聖観音の発見に携わったこの三名は、神としてまつられることになります。
そのお社が三社権現、現在の浅草神社(浅草寺境内の北東、本堂に向かって右手にあります)なのだそうです。
5月に開催される「三社祭」の「三社」はこのお三方のことだったのですね。
もともと三社祭は3月18日がメインだったそうです。
現在、3月18日に行われているのが「本尊示現会(ほんぞんじげんえ)」。
17日の夕刻に、お三方(檜前浜成・竹成、土師中知)はお神輿に乗って、浅草寺の本堂に堂上げされます。
そして、本堂で観音様と一夜を過ごされるそうです。
翌朝、御神輿は堂下げされ、浅草神社に戻る、というわけです。
もともと人間だった方が神様になることもあるのだなぁ、とまず驚きましたが、それは置いておいて、この「堂上げ・堂下げ」なるシステム、なかなか、粋なはからいだなぁ、と思いました。
観音様と、その発見に携わったお三方が一年に一度会って、一緒に過ごすなんて、どこか同窓会っぽくていいですよね。
一晩、どんなことを語り合われるのだろう、と想像がふくらみます。
三社様が乗るおみこし
私が訪れたときには、すでに堂下げは終了していて、三基の御神輿は浅草神社に戻っていました。
とてもきれいで豪華なお神輿です。
こちらのお神輿以外にも、浅草寺境内にて、金龍の舞やら操り人形やら三味線やら、様々な催しも行われるようです(時間の都合で、見ることができなくて残念…)。
テレビカメラクルーらしき集団も、待機していました。
夫婦狛犬も有名
本尊示現会とは直接関係ありませんが、神社境内にいる夫婦狛犬もお見逃しなく。
浅草神社には、夫婦狛犬と合わせて全3組の狛犬たちがいます。
shishi-report-2.hatenablog.com
ほかの記事
浅草寺の仏像について
shishi-report-2.hatenablog.com
広告- - - - - - - - - -