仏像、ときどきワンダー観光

おもに仏像のこと。不思議スポットやふつうの観光の話もたまにします

新型コロナウイルスの影響で営業時間などが変更になっている場合があります。お出かけ前に必ず公式サイト等でご確認ください。

【奈良】伝香寺 地蔵会(着せ替え法要) - 可憐なお地蔵さまの衣装替えで気分新たに

伝香寺(でんこうじ)

伝香寺 本堂

伝香寺 どんなお寺?

・筒井順慶のお母さんが若くして亡くなった息子の冥福を祈るため建立
・「伝香寺散り椿」は奈良三名椿の一つ
・実際の衣服をつける「はだか地蔵」が有名(大和地蔵十福のひとつ)

本記事では、毎年7月23日に行われる地蔵会(着せ替え法要)の様子をお伝えします。

広告- - - - - - - - - -

 

 

拝観レポート

北門にて受付を済ませ、境内へ。

暑かったので16時ころにお邪魔したところ、本堂ではちょうど着せ替え法要の真っただ中。

けっこう人がいらしたので、本堂の中には入れず、外から見学。

伝香寺 本堂

 

地蔵会(着せ替え法要)のようす

本堂のご本尊は釈迦如来立像ですが、(おそらく法要のため一時的?に)地蔵菩薩(春日地蔵※)がセンターにお出ましに。

(※)春日大社の四の神様が、伝香寺にいらっしゃるときはお地蔵さんの姿に変身します。

衣服をお召しの地蔵菩薩

(後ろに見えている光背は釈迦如来のもの)

伝香寺のお像の特徴は、裸のお姿で彫られていること。
そして、実際の布の衣服をお召しになっています。
鮮やかできれいです。

この着衣は一年に一度新調されるわけですが、その法要が地蔵会(着せ替え法要、とも)。

読経のあと、僧侶の方たちによって、お着がえスタート。

お着がえ中

いわゆる「肌襦袢」のようなインナーもつけておられる。

このインナーも新調されるので、とうとう腰巻一枚のお姿に。

とうとう腰巻一枚に

いくら「はだか地蔵」とはいえ、腰巻を交換するところも見えてしまうのかしら、となんだかハラハラしてしまったのですが、大丈夫でした。

そもそも交換しないのか、あるいは大きな布などで覆って見えないようにしてから交換したのか……わりと遠くから見学していたのでわからず。

そして、新しい衣服が着せられていきます。

新しい服を着る

お地蔵さまというと、どちらかというと男性っぽいイメージですが、伝香寺のお地蔵さまからは女性の雰囲気を感じるのですよね。
(創建に携わったのが筒井順慶のお母様であるため、「伝香寺什宝物略解説」にも「女性ゆかりの像」とある)

さらに、小柄なお身体なので、可憐な少女のイメージ。

そんなかわいらしいお地蔵さまが僧侶の方型に着替えさせてもらっているのを見ると、妙に心が温まってしまうのでした(歳をとったのか……)。

お着がえ完了

鮮やかなオレンジ色だったお着物が、少し落ち着いたトーンのものに変わりました。

法要後、お堂内へ

本堂

 

法要終了後、順番にお堂内に上がり、近くで拝むことができました。

「今日は混んでるから近くでは見られないかなー」とあきらめ気味だったので、とても嬉しかったです。

まだ並んでいる方もおられたので、あまりじっくりとというわけにはいきませんでしたが、お写真撮らせてもらいました(一般の方もバシバシ撮っておられたので、この日はOKなようです)。

お賽銭を奉納し、僧侶の方から直接お守りとお札を頂いたとき、なんだか心が軽くなるような、そんな気持ちにもなりました。

こういった法要って、準備とか大変でしょうけど、人々の気持ちをこんなにも喜ばせるのだなあ、としみじみ思ったのでした。

広告- - - - - - - - - -

 



その他 境内の様子

北門から入ってすぐ、市守長者の弁財天のお社。

市森長者の弁財天

筒井家のお墓たち。

筒井家代々のお墓

こちらは順慶堂。

順慶堂

筒井順慶のお像が安置されているようです。

3~4月にはツバキが有名。

伝香寺の散りツバキ


大通り(やすらぎの道)に面している表門。

表門(敷地内から)


こちらの石は龍の足が刻まれているのだとか。
伝香寺が建立されるはるか昔、奈良時代に実円寺があったことを示しています。

龍の足が刻まれている石

本堂の横に立っている柚留木(働)地蔵(ゆるぎじぞう)。

ゆるぎ地蔵

とても穏やかな表情。
伝香寺は敷地内に幼稚園が併設されているのですが、このお地蔵さまが園庭を見守っているようです。

片袖地蔵

本堂手前、椿の木のちかくにひっそりと片袖地蔵。

筒井家宝物

こちらは宝物殿的な建物のようです。
拝観時にもらった境内マップによると、普段は、はだか地蔵(春日地蔵)はこちらに安置されているっぽいですね。

広告- - - - - - - - - -

 



おわりに

仏像が、実際の布の衣服をつけているということが珍しいですし(鎌倉期には流行したようですが)、さらには衣装替えシーンに立ち会うという、なかなか珍しい体験ができました。

「衣装変えるだけでしょ」と思われる方もいるかもしれませんが、気持ちが新たになるというか、妙に心が軽くなったのが、自分でも意外でした。

「何かに行き詰まったら、洋服をガラッと変えてみるのもいいかもしれないよ」と、そんなことをお地蔵さまは教えてくれているのかもしれませんね。

アクセス・時間など

・通常は非公開で、3月12日・7月23日のみ拝観可能(9時~17時)
・「大和地蔵十福」巡礼をされている方は特別に拝観させていただけるようです(要・「大和地蔵十福」の御朱印台帳→最初に巡拝のお寺で申込)

巡拝については>>>大和地蔵十福霊場会 公式ホームページ

 


・近鉄奈良駅から徒歩約5分
・JR奈良駅から徒歩10分弱
どちらの駅からもほぼ直線なのでわかりやすいです。

大和地蔵十福 ほかのお寺

奈良市街地

・十輪院

shishi-report-2.hatenablog.com

・福智院

shishi-report-2.hatenablog.com

大和郡山市

shishi-report-2.hatenablog.com

広告- - - - - - - - - -