仏像の基礎知識
頭上に牛の頭部をのせる牛頭天王。元はインドの祇園精舎の守護神、日本では八坂神社の神様という面が強いです、
各種仏像を写真と3行くらいの説明文で解説しています。お寺参拝や仏像観賞のおともになれば幸いです。
密教の知恵を表現する仏さまグループ、五智如来。 五大菩薩や五大明王に変身もできるのもポイント
東大寺境内の高僧像についてまとめました。
比叡山延暦寺を発展させ、おみくじの原型をつくった良源。元三大師、慈恵大師、厄除け大師などとも呼ばれます。
3人の絵師が宝誌和尚の肖像を描こうとしたとき、「待った、本当の顔がある」と額を親指の爪で開き、内から菩薩の顔が出現。その様子を木彫で表したお像です。
奈良の西大寺などを再興した叡尊。女性、貧しい人、ハンセン病の患者さんなどにも手を差し伸べました。
東大寺の大仏のみならず、寺院、橋、貯水池、港など、社会インフラも整備したお坊さん。
念仏を広め、民衆を救済した空也上人。口から現れる六体の仏は念仏を表しています。
天台宗の開祖、最澄。代表的なお像は滋賀の観音寺。
空海は、真言宗を開いた平安時代のお坊さん。一言で言うなら「天才僧」。
吉野の大峰山(おおみねさん)などを開いた山岳修行者、役小角。お像がつくられるようになったのは鎌倉時代以降。
途中で失明しながらも6回目にしてやっと日本に到着した鑑真。亡くなるまでの10年の間、日本での戒律制度を整備していきました。
仏教の理解者、聖徳太子。亡くなった後に太子信仰が起こり、お像がつくられるようになりました
無著・世親菩薩は、5世紀ころのインドで活躍したお坊さん兄弟。運慶工房が担当した興福寺のお像は彫刻としても有名。
維摩さんは在家者でありながら、文殊菩薩と問答できるほど仏教を理解していたお方。実在とも架空の人物ともいわれます。
五百羅漢は、お釈迦さまが亡くなった後、お経を編集する会議(第一回と第四回)に集まったメンバーともいわれます。
十六羅漢メンバーの一人、びんずる尊者。なで仏としても親しまれています。
十六羅漢は釈迦が亡くなるときに後を託されたお坊さんたち。
十大弟子は、布教の功績などを考慮してのちに選ばれた「お釈迦様のすごい弟子10人」です。
知っているようで詳しくは知らない、七福神について。宗派を超えてグループ化しているところが日本ぽい。
日本の神と仏教の民間信仰が結びついて誕生した三宝荒神。仏・法・僧を守り、火とかまどの神でもあります。
新羅明神は、滋賀の三井寺(園城寺)の守護神。
蔵王権現は怖い顔をしていますが、如来や菩薩が変身した姿です。人間をはじめとするすべての生き物を救います。
もとは奇病を流行させる鬼神、青面金剛。中国の道教の影響を受け、日本独自に発展していき、庚申信仰の本尊となります。
日本古来の天照大神(あまてらすおおみかみ)が仏教と習合した雨宝童子.
僧形八幡は、お坊さんの姿で表わされる八幡神(はちまんしん)。東大寺勧進所の快慶作のお像などが有名。
十二天はあらゆる場所・時間において仏教を守護する12の神(天)グループ。
28人(神)それぞれが専門分野で力を発揮するので、全方位をカバーできる頼もしいグループです。
北極星を神格化した妙見菩薩。 眼病治癒や、国土を守って幸福をもたらす仏とされています。