仏像の基礎知識
十六羅漢は釈迦が亡くなるときに後を託されたお坊さんたち。
十大弟子は、布教の功績などを考慮してのちに選ばれた「お釈迦様のすごい弟子10人」です。
知っているようで詳しくは知らない、七福神について。宗派を超えてグループ化しているところが日本ぽい。
日本の神と仏教の民間信仰が結びついて誕生した三宝荒神。仏・法・僧を守り、火とかまどの神でもあります。
新羅明神は、滋賀の三井寺(園城寺)の守護神。
蔵王権現は怖い顔をしていますが、如来や菩薩が変身した姿です。人間をはじめとするすべての生き物を救います。
もとは奇病を流行させる鬼神、青面金剛。中国の道教の影響を受け、日本独自に発展していき、庚申信仰の本尊となります。
日本古来の天照大神(あまてらすおおみかみ)が仏教と習合した雨宝童子.
僧形八幡は、お坊さんの姿で表わされる八幡神(はちまんしん)。東大寺勧進所の快慶作のお像などが有名。
十二天はあらゆる場所・時間において仏教を守護する12の神(天)グループ。
28人(神)それぞれが専門分野で力を発揮するので、全方位をカバーできる頼もしいグループです。
北極星を神格化した妙見菩薩。 眼病治癒や、国土を守って幸福をもたらす仏とされています。
白い狐にまたがる天女の姿で表わされる荼吉尼天。開運出世のご利益があるとされています。
三蔵法師がインドを目指して旅しているとき、砂の中から現れたという深沙大将。そのエピソードから「大般若経」の守護神となりました。
頭はゾウ、身体はヒトで、男女が抱き合う姿で表わされることの多い歓喜天。持ち物は大根や砂金袋というところも、ユニークな存在です。
陽炎を神格化した「摩利支天(まりしてん)」。陽炎ゆえ、捕えられず傷つけられないので、武士や忍者から信仰を集めました。
十王は、閻魔王をリーダーとする、冥府の裁判官たち。各忌日に担当の裁判官が配されています。
死者の生前の罪を裁く閻魔王。その役割柄、迫力あるお像が多いです。
日本では俊足の象徴とされる、韋駄天。お寺の伽藍を守る守護神です。
大きな袋を背負い、打ち出の小槌を持ち、にこにこと米俵に乗る大黒さま。元は恐ろしい姿の戦闘神でした。
伎芸天は、まけいしゅらおう(別名:大自在天=シヴァ神のこと)の生え際(!)から誕生し、諸芸の上達の天女とされています。
子を食らう鬼が改心して、子育てや子どもを守る神となった訶梨帝母(鬼子母神)。
身近なようで、意外と知らないことも多い弁天様。琵琶を弾いているイメージですが、武器を持っていたり、宇賀神を頭に載せる場合もありあます。
美女の姿で表わされる吉祥天は、天下泰平、豊穣、福徳の神として信仰されています。
十二神将は、薬師如来の眷属(侍者)をつとめる12の夜叉(やしゃ)の総称。薬師如来が立てた、人々を救うための12の願い事に応じて現れる存在、ともされています。
千手観音の持ちものについて、唐招提寺のお像を例に、一つずつ説明しています。
興福寺に伝わる阿修羅像の三つの顔は「考え込む→決意→落ち着く」という心境の変化を表しているのではないかといわれています。
釈迦に使える8の神。日本では奈良時代にのみ信仰され、興福寺のお像が有名です。
地天女に支えられて立つ、兜跋毘沙門天。一般の毘沙門天とも異なるお姿です。
四天王のうちの「多聞天」が単独で祀られるときのお名前が「毘沙門天」です。