天野山金剛寺(あまのさん こんごうじ)
4月17日・18日の国宝特別公開に合わせてお参りしてきました。
どんなお寺?
・奈良時代に行基が開いた
・空海も修行した場所
・平安時代の終わりから女人高野として再興
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お寺までの道のり
河内長野駅で下車、駅前のバス停へ。
おおお、すでにけっこう人が並んでいる。
乗り切れないかと心配しましたが、無事乗車。座れなかったけれど、ぎゅうぎゅうでもなく。
20分くらいで天野山バス停に到着。
バス停から道路を渡るとすぐ入口が見えました。
拝観レポート
境内マップ
(ちょっと薄いですが)ピンクの経路で拝観しました。
本記事では、伽藍エリア(マップの左側)を紹介しています。
楼門
持国天&増長天
お寺を守るのは仁王様ではなく、持国天&増長天の二天コンビ。
金網で正面から写真がうまくとれなかったので、横から。
眼光鋭くて「こりゃビビッてしまうわ(とくに夜)」と思いました。
(受付)
楼門をくぐってすぐ、受付のブースが出ていました。
金堂と本坊のお庭も見れるセット券(1300円)を購入。
食堂(じきどう)別名:天野殿
境内に入ってすぐに目に留まるのがこちらの天野殿。
食堂はお坊さんなどが食事をしたり勉強をする場所。
鎌倉時代の創建で、一時期は後村上天皇がここで政治を行っていたそうです。
金堂
金堂は鎌倉時代に建てられ、3度の大修理が行われているそう。
直近の大修理は平成なので、新しい感じがします。
華やかできれいだったので、いろんな角度から。
では、お堂にお邪魔していきます。
金堂三尊像(国宝)
尊勝曼荼羅(そんしょうまんだら)を立体的に表現したお像たち。
中央が大日如来(平安時代)、脇侍が不動明王と降三世明王(ごうざんぜみょうおう)(いずれも鎌倉時代)。
こういう形式は他に例がないそうで、三尊とも国宝です。
大日如来は像高約3m(台座を合わせると約6m)、明王たちも像高2m 強あるので、お堂に入った瞬間、なかなかの大きさに「おお」となりました。
大日如来しか結ばない「智拳印」がやはり印象的で、(物理的にも心象的にも)輝いていました。
脇侍の不動・降三世明王は、行快(ぎょうかい、快慶の弟子)の作(平成の大修理で判明)。目が大きいからか、なんとなくかわいらしい印象。
ちなみに、大日如来の台座は8頭の獅子が支えているのですが、これらも行快によって付加されたらしいです。
正面は檀があるので遠めですが、横からはけっこうお像の近くまで寄ることができ、しっかり拝見できて満足でした。
多宝塔
平安時代の創建で、豊臣秀頼による修理のときに大改造されたそう(さらに昭和13年に解体修理)。
修理しているとはいえ、そんなに古い建物とは驚き。
五佛堂(ごぶつどう)
現在のお堂は1606年の再建。
五智如来が安置されています。
お堂内には入れませんが、お姿をうかがうことは可能でした。
天井から下がる燈籠がきれい。
薬師堂
御影堂(みえどう)・観月亭
御影堂は弘法大師空海の御影をお祀りしているお堂。
東に隣接する形で、後村上天皇が月見をしたという観月亭。
その他のお堂など
本坊・庭園へ
このあと、楼門をいったん出て、川沿いに進み、本坊(庭園)を見学しました。
【大阪】金剛寺② 庭園・北朝御座所・宝物館 - 歯を見せて笑う阿観上人像も印象的
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おわりに
大日如来の輝く姿、明王コンビのバランスのとれた造形、配置の珍しさ、どれをとっても見ごたえのあるお像でした。
参考 他の立体曼荼羅の例
立体曼荼羅といえば空海プロデュースの東寺
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