仏像、ときどきワンダー観光

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【奈良】東大寺 俊乗堂 - 国宝の重源上人像は厳しい表情ながらどこかホッとする

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俊乗堂特別開扉

本記事は、東大寺境内の俊乗堂(特別開扉日:7月5日、12月16日)の拝観レポートとなります。
東大寺に関する記事一覧はこちら

 

東大寺 俊乗堂(しゅんじょうどう)

俊乗堂の外観

俊乗堂

大仏殿の東にある階段を上っていくと、「鐘楼の丘」とよばれる台地に出ます。
そのエリアに鐘楼、俊乗堂、行基堂、念仏堂があります。

俊乗堂は、1704年に建てられたお堂(それ以前は、同じ場所に浄土堂がありましたが、1567年の兵火で焼失)。

重源上人(ちょうげんしょうにん)像、愛染明王坐像、快慶作の阿弥陀如来立像が安置されているお堂です。

通常は非公開ですが、7月5日と12月16日のみ参拝できます(有料)。
公開日はお堂の近くにテントが出ています。

俊乗堂の仏像

重源上人(ちょうげんしょうにん)坐像(国宝)

東大寺俊乗堂パンフレットの重源上人像の写真

重源上人像(拝観パンフレットを撮影)

重源上人(1121~1206)は、鎌倉期の東大寺復興に尽くしたお坊さん。
兵火で焼かれた東大寺を10数年かけて立て直したそうですが、任命されたときすでに60歳を超えていたのだとか。

お像は最晩年の姿で、少し前かがみの姿勢や、顔や首のシワもリアルです。
口も堅く結んでいて、どちらかといえば厳しい表情なのですが、正面に立ってみるとなぜかホッとしました。

快慶の作という説もあるようですが、詳細は不明だそうです。

阿弥陀如来立像(快慶作)

俊乗堂のパンフレットの阿弥陀如来の写真

快慶作の阿弥陀如来立像(パンフレットより)

お堂の(こちらから向かって)右側には、重源上人像が快慶につくらせた阿弥陀如来立像が安置されています。

すべすべのお肌や、いまにもたなびきそうな衣など、快慶の特徴が随所に表れていました。

金泥もほどよく残っています。
身体の内側からほんのり発光しているように見えてうっとりしてしまいます。

愛染明王(あいぜんみょうおう)坐像

東大寺俊乗堂パンフレットの愛染明王の写真部分

愛染明王坐像(俊乗堂パンフレットより)

 お堂の(向かって)左には、愛染明王坐像。
宝瓶の上の蓮華座に座っています。

目玉がギョロっとしているのが印象的。
腕などはやや華奢というか、直線的な印象を受けました。
獅子冠も控えめでしょうか。

お身体の着色はとれてしまったと思われますが、光背や蓮華座の赤がぼうと浮かび上がって、雰囲気がありました。

東大寺境内には、千手堂にも愛染明王が安置されているのですが、そちらのお像ともタイプが全然違いました(制作年代が違うので当然ではあるのですが)。
比べてみると興味深いです。

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おわりに

俊乗堂に参拝できるのは年に2回。
もし開扉していたら、貴重な機会ですので是非。

行き方は、大仏殿の東から伸びる階段を上ると「鐘楼の丘」、そのエリア内にあります。

東大寺境内図を撮影した画像

東大寺 鐘楼の丘へ