仏像、ときどきワンダー観光

おもに仏像のこと。不思議スポットやふつうの観光の話もたまにします

【奈良】◆東大寺 - 大仏殿だけで帰るのはもったいない!仏像好きは中門や法華堂も見て!(境内全体ガイド)

東大寺(とうだいじ)

東大寺大仏殿を横から撮影した画像

東大寺 大仏殿

どんなお寺?

・奈良時代創建の代表的寺院
・大仏さまは現在の滋賀県(紫香楽宮)に造られる予定だったが、地震や火事が頻発して現在地に戻ることに
・9棟の建物、24体(14件)もの仏像が国宝

仏像すごい

全体的に、大きくて迫力あるお像が多いのが東大寺の特徴かなと思います。
一度に拝観しようとするとヘトヘトになるので、何度かに分けて拝観されるのがおすすめです。

詳しく:東大寺の仏像一覧・境内仏像マップ

shishi-report-2.hatenablog.com

 

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拝観レポート

境内マップ

東大寺の境内案内図を撮影した画像

東大寺 境内案内図

基本コース(南大門~大仏殿)

南大門

東大寺南大門の画像

南大門
仁王像

建物自体も大きくて見ごたえがありますが、慶派仏師たちが69日で完成させたという8メートル超の仁王像や、日本最古の石獅子も見どころです。

詳しくは>>> 南大門 - 慶派仏師による仁王像と日本最古の石獅子


中門

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中門
兜跋毘沙門天の全身
兜跋毘沙門天の足元
兜跋毘沙門天

江戸時代に再興された中門。
直接くぐる機会はあまりないので見逃しやすいのですが、珍しいお姿の毘沙門天(兜跋毘沙門天)と持国天が安置されています。

詳しくは>>>中門 - 江戸時代に再興された兜跋毘沙門天&持国天

大仏殿

東大寺大仏殿の正面の画像

大仏殿

仏像の写真を五枚並べた画像

大仏殿内の仏像

大きな仏像たちの迫力に圧倒される大仏殿。
境内は撮影自由なのも嬉しい(※三脚使用はできません)。

詳しく>>>大仏殿 - 大きな仏像たちに圧倒されっぱなし


大仏殿の東側エリア

二月堂

二月堂の外観

二月堂

修二会(しゅにえ)という、日々の過ちを懺悔し、人々の幸せを願う行事が行われる場所。周辺には修二会関連の施設が集まっています。

詳しくは>>> 二月堂 - 修二会のためのお堂&関連施設

法華堂(三月堂)

法華堂の外観

法華堂(三月堂)

東大寺創建時から唯一残っているお堂。

平安時代の僧が、1000日間絶え間なくお花を供えた記録が、お堂の扉の柱に彫りつけられています。
詳しくは>>>法華堂(三月堂)- 1000日絶やさずお花を供えた記録が残る、東大寺最古のお堂


また、奈良時代の乾漆像たちも貴重。
大きくて迫力があります。
仏像好きな方にはほんとうにおすすめ。
詳しくは>>>法華堂の仏像たち - オール国宝&3~4メートルの迫力あるお姿

 

四月堂

四月堂

小さなお堂ですが、十一面観音立像をはじめ、複数仏像がおまつりされています。
比較的珍しい「普賢菩薩騎象像」もおられるので、仏像好きな方は必見(しかも拝観無料)。

【仏像】東大寺 四月堂 - こんなところに普賢菩薩騎象像!(ご本尊は十一面観音立像) 

 

開山堂(12/16のみ開扉)

良弁像と開山堂

開山堂は12月16日のみの開扉。
東大寺を創建したお坊さん・良弁とその弟子・実忠のお像がまつられています。

【仏像】東大寺 開山堂(12/16特別開扉の様子)- 良弁僧正坐像もお堂も国宝

手向山八幡宮(たむけやまはちまんぐう)

手向山八幡宮

東大寺のかつての鎮守社(明治の神仏分離で独立)。
現在は14~16代天皇がお祀りされています。

奉納のための舞や歌が行われていた神楽所が興味深い。

神楽所

八幡様の使い、向かい鳩のモチーフもかわいい。

shishi-report-2.hatenablog.com

東側・小高いエリア

行基堂(ぎょうきどう)

行基堂

大仏建立責任者の行基さんのお像がまつられています。
小窓が空いていればそこからお堂内を拝見できます。

俊乗堂(しゅんじょうどう)7/5、12/16のみ開扉

東大寺俊乗堂の外観

俊乗堂
重源上人(パンフレットより)
阿弥陀如来像(東大寺パンフレットより)
俊乗堂の仏像

通常は非公開、年二回の特別開扉日のみ参拝できます。

東大寺復興に関わった重源上人像(国宝)や、重源上人が快慶につくらせた阿弥陀如来像などが安置されています。
>>>俊乗堂 - 国宝の重源上人像は厳しい表情ながらどこかホッとする


念仏堂(ねんぶつどう)

念仏堂

鎌倉時代の建物ですが、屋根は江戸時代に修復したと言われているそう。
お堂内に安置されているのは地蔵菩薩(1237年・仏師康清が造仏)。

日中は戸が少しだけ開けられているので、そこからお地蔵さまのお姿を拝見できます。
ほの暗いお堂の中から、お香の香りが鼻をかすめ、別世界をのぞいているような、不思議な気持ちになるお堂です。

鐘楼(しょうろう) 国宝

鐘楼

今にも飛び立ちそうな屋根が特徴のたてもの。
鎌倉時代の再建です。

梵鐘

鐘は創建当時のもの(奈良時代!)で、重さなんと26.3トン(=26300 kg)!
そんな重量物が吊り下げられていることが驚きです……。
鐘の音の振幅が非常に長く、日本三名鐘の一つ。

大湯屋

大湯屋

奈良時代につくられたもものの兵火で焼失し、重源上人が再建した建物。
内部には鉄製の湯舟があるそう(1197年、草部是助)。重要文化財。

大仏殿の西側のエリア

戒壇堂

(2023年10月1日より拝観再開)

千手堂(2024年現在非公開)

千手堂外観

千手観音像(パンフレットより)

千手堂と千手観音

令和5年9月25日まで、工事中だった戒壇堂の代わりに、公開されていました。

通常非公開のため、とても保存状態の良い千手観音像でした。
あまりの美しさにお堂から離れがたくなりました。

>>>千手堂(令和5年9月25日まで)- 保存状態の良さに驚く鎌倉時代の千手観音 

勧進所(10/5のみ秘仏特別公開)

勧進所と秘仏

詳しく>>>【仏像】東大寺 勧進所(10/5秘仏特別公開の様子)- 僧形八幡・公慶上人・五劫思惟阿弥陀像

 

転害門(てがいもん)

転害門

中世に修復が入っているものの、天平時代からの遺構。

大仏池

大仏池

転害門~大仏池あたりは全然人がおらず、散策におすすめのコースです。
詳しく>>>【散策】東大寺 転害門~大仏池 - 混雑時でもゆったり歩けるルート

その他

東大寺ミュージアム

東大寺ミュージアムの建物
東大寺ミュージアムの看板
東大寺ミュージアムの外観(左)と看板(右)

日光・月光菩薩(※元は梵天&帝釈天という説あり)として有名な塑像が安置されています。

詳しくは>>>東大寺ミュージアム - ぽっちゃりぎみの千手観音と日光・月光菩薩 

睡神社(ねむりじんじゃ)

睡神社

由緒など不明(南大門よりも南側にあるので、東大寺の境内ではないのかも?)。
柵内に入ってお参りできます。

狛犬ではなく、狐さんがいました。

睡神社の狛狐



イベント・行事など

8月13・14日  夜間参拝

大仏殿は通常夕方に閉門しますが、8月13・14日の夜は21時まで拝観できます。

大仏殿の窓が開き、大仏さまのお顔を参道から見ることができます。

大仏殿の窓から大仏の顔が見える画像

夜に大仏殿の窓が開く

詳しくは>>>東大寺 大仏殿 夜間参拝 - 観相窓がひらく夏のよる

その他 東大寺に関するマメ知識

・正式名称は「金光明四天王護国之寺(きんこうみょうしてんのうごこくのてら)」
・東大寺になる前は「金鐘山寺」(夭折した息子さんの冥福を祈るために聖武天皇が建立(728年))だった
・大仏さまがつくられ始めたのは745年

 

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時間・料金

・大仏殿
(4~11月)7:30~17:30 (11月~3月)8:00~17:00

・法華堂
8:30~16:00

・東大寺ミュージアム
(4~11月)9:30~17:30 (11月~3月)9:30~17:00

その他のお堂も夕方に閉じますが、境内は自由に散策できます。

・入堂料は大仏殿大人 令和6年4月1日より800円
(大仏殿+ミュージアムのセット券は 令和6年4月1日より1200円

※変更となる場合があるので、公式サイトでもご確認ください。

華厳宗大本山 東大寺 公式ホームページ

所要時間のめやす

(後日追記予定)

アクセス

(後日追記予定)

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