仏像、ときどきワンダー観光

おもに仏像のこと。不思議スポットやふつうの観光の話もたまにします

【仏像】東大寺 開山堂(12/16特別開扉の様子)- 良弁像もお堂も国宝

東大寺 開山堂(特別拝観)

開山堂には良弁さんがお祀りされている
ポイント

・お堂も良弁(ろうべん)僧正坐像も国宝
・良弁(ろうべん)は東大寺を開いたお坊さん
・12月16日のみ開扉
・弟子の実忠もお祀りされている(※)

(※)2023年は東大寺ミュージアムのほうにお出ましで、開山堂には御不在でした。

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拝観レポート

東大寺境内を二月堂のほうに進みまして。

二月堂方面へ

法華堂を過ぎ、四月堂の隣に受付のテントが出ていました。

受付のテントが出現

案内

600円を納めて、開山堂へ。

門をくぐった(開山堂側から撮影)

こちらが開山堂(国宝)。

開山堂

現在のお堂は1200年に重源上人(東大寺を復興させたお坊さん)が全面改築、1202年に現在地に移築&増築しているそう。

出入口はこの逆側からでした。

出入口

階段を上がってから靴を脱ぐのですが、スペースが狭くてバランス崩しそうでちょっと怖かった(たまたま雨だったので着脱しづらいゴアテックスのブーツを履いていたのもある)。着脱が簡単な靴をおすすめします。

お堂に上がって正面、堂々たる風情の良弁さんがまつられていました。

良弁僧正坐像(参拝リーフレットを撮影)

良弁さんは東大寺になる前の金鐘寺に住み、その後東大寺の創建に尽力したお坊さん。
神奈川県出身という説もあれば、幼少期に鷲にさらわれてお坊さんに育てられたという説もあります(→二月堂前の「良弁杉」には、鷲にさらわれた良弁がひっかかっていたという伝説がある)。

1019年の、開山堂がつくられたときに、お像も造られたといわれているそうですが、様式的には9世紀後半という説もあるそうです。

目元は半眼というか、如来めいた雰囲気もありつつ、意志の強さを感じる表情でした。

(実忠和尚像)

良弁さんのお厨子と背中合わせになるような感じで、実忠和尚のお厨子も開山堂内にありました。
例年、開山堂の開扉日に一緒に拝観できるようなのですが、2023年は実忠さんは東大寺ミュージアムのほうにお出ましになっていて、御不在でした。

お堂からの眺め

お堂内は撮影禁止ですが、お堂を出たところから二月堂&法華堂方面を撮影。

二月堂と法華堂が見える

ちなみに

12/16は法華堂の執金剛神も公開される

同じ日に、法華堂の秘仏、執金剛神(しゅこんごうしん)立像も公開となります。
開山堂を拝観した後、法華堂も行こうかと思ったのですが……

法華堂のほうは列ができていた

おおおお、けっこう並んでいる。

天候もイマイチで、ちょっと疲れていたので並ぶ元気がなく、今回は見送りました。
法華堂自体は以前にも拝観しているので、まあ焦ることはないかな、と。

特別開扉日でなくても、法華堂の仏像は素晴らしいです。
普段は大仏殿みたいに混んでいないし、仏像好きにはかなりおすすめのお堂。

shishi-report-2.hatenablog.com

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おわりに

今年の12/16はたまたま比較的暖かい日でしたが、例年はものすごく寒いので、特別開扉にお出かけの際は防寒対策をお願いします。

お堂内に上がるときに靴を脱ぎますし、お堂の床は冷えますので、厚手の靴下がおすすめです。

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