天野山金剛寺②
天野山金剛寺の北朝御座所、庭園、宝物館などの見学レポートです。
★秘仏など伽藍の様子はこちら【大阪】金剛寺 国宝特別公開 - 仏像で立体化した尊勝曼荼羅(そんしょうまんだら)の世界
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見学レポート
伽藍を回った後は、楼門を出て、天野川に沿って北に進みます。
お花がとてもきれい。
間違えていたら申し訳ないが八重桜でしょうかね。
フリルのような花びらがかわいい。
川向うに金剛寺関連の建物を見ながら。
本坊に到着。
受付で拝観券を見せて、入場。
お邪魔して見学していきます。
庭園
建物に入ってすぐ、目の前に広がる庭園。
苔のみずみずしさに目が覚めるような思いがしました。
回廊を歩きながら庭を愛でる。
お庭とセットの拝観券を買っておいてよかった、と思いました。
国宝 日月四季山水図屏風(レプリカ)
パンフレットや公式サイトにも公開日は別日が記載されている(令和6年は5/3~5/5)ので、たぶんこちらはレプリカ。
片方は春から夏、もう片方は秋から冬の景色。
室町時代らへんの作で、作者も不明、法具のひとつらしいです。
私は屏風の見方は全然わからないので、「この世には知らない世界が山ほどあるな」と実感(と同時に、それに比べれば、仏像の知識はだいぶついてきたなあ、とも実感)。
宝物館
屏風のレプリカや持仏堂を過ぎて、つきあたりが宝物館。
宝物館
阿観上人像
宝物館で一番印象に残ったのは、金剛寺を復興した阿観上人のお像。
高僧像といえば、威厳があったり真面目な表情だったりが多いと思うのですが、阿観商人像は目を見開いて歯を出して笑っているように見えるので驚きました。
高僧像は、生前のお姿をリアルに再現していることが多い(弟子が制作に関わる)ので、阿観上人はよく笑う方だったのかもしれないなあ、と思いました。
なんとか写真見れないかなあと思って探したら、河内長野市の広報誌のPDF「歴女がゆく」がありました。
写真>>>https://www.city.kawachinagano.lg.jp/uploaded/attachment/17939.pdf
奥殿(北朝御座所)
後村上天皇が食堂を行宮(あんぐう:旅先の仮の御所)としていた頃、京都から連れ去れてきた北朝の三上皇(光厳・光明・崇光)たちが幽閉されていた場所。
連れ去られてきた、とはいえ、やはり皇室の方が過ごす場所なので気品ある装飾になっていますね。
そして戸に描かれた小動物がとてもかわゆい。
円山応挙っぽい作風(とくに説明書きなどなかったので違うと思いますが)。
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おわりに
特別公開の拝観券は、金堂のみのものと、庭園など含めての共通券があり、後者にして正解でした。
(私は仏像をゆっくり見る派なので、帰りのバスの時間を考慮すると金堂だけでもいいかなと思ったのですが)庭園がきれいだし、阿観上人像もよかったです。
拝観にかかった時間は、伽藍エリアも含め、計1時間20分程度でした。
(13時35分河内長野駅前発のバスに乗り、14時頃お寺に着、15時21分の天野山発のバスで駅に戻りました)
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