朝護孫子寺千手院の銭亀堂にお参りした後の個人的な気づきです。
千手院のお堂などの紹介はこちら:朝護孫子寺 千手院 - 虎の胎内くぐり・銭亀堂など
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突然の雨に降られて
朝護孫子寺の本堂から下ってきて、千手院の銭亀堂が見えてきたこのあたりで、ぽつぽつと降りはじめ……。
雨が強まってきたのでとりあえず、簡単にご挨拶したのみで、観音堂の軒下で雨宿りさせてもらうことにしました。
私と同じような状況の方々も集まってきて、なんとなく感じる「いやー降ってきちゃいましたね」の一体感。
「あー家を出るときに、なんとなく傘を持っていこうか迷ったんだよなー、でも、天気予報を見たらほぼ降らない感じだったんだよなー。しまったなあ。。。」と激しく後悔。
「さむいなー、いつまで降るのかなー、まだ見ていないところもあるのに、このまま日が暮れちゃうかなー。すぐ帰るにしてもバス停まで遠いし、困ったなー」という空気を出しまくっていたら、お守りの販売所にいらしたお寺の方(女性)が、「傘使いますか? これ、前に来られた方が置いていったやつで、返さなくていいから」と。
なんと傘を貸してくださったのです!!!
「ええええええええ!!!いいんですか!?」と。
しかし、他にも雨宿りされている方はいるし……私だけいい思いするわけには……と思って周囲を見回したところ男性ばかりで、おそらく小刻みに震えていた私が目についたのでしょう。
「冷えると風邪ひいちゃいますから」と貸してくださったようでした。
正直、とてもありがたかったので、お言葉に甘えてお借りしました。
(傘の状態も、確かにちょっと曲がったりしていたので、「返さなくていい」もご本心だろうとわかり、お借りしやすかったのです。壊れていても、それがメリットになる場面もあるんだな、と学びました)
せっかくお借りできたので、雨宿りしている場合じゃない、と進みだしました。
銭亀さまにはサラッとご挨拶しただけだけど、まあいいや、と(後で戻ることになる)。
虎の胎内をくぐって、護摩堂に行き、おみくじの凶に打ちひしがれたり。
大寅や劔鎧護法堂などをめぐっているうちに雨が止んできまして。
バスまで時間があったこともあり、銭亀堂に戻って傘をお返しすることに。
傘自体は古いものでしたので、逆にお手数になるかな、と一瞬迷ったりもしたのですが、また同じ状況のときに私のように助かる人がいるかもな、と思ったので。
銭亀さんのお守りを買う
観音堂横の授与所に戻ると、傘を貸して下さった方がまだいらっしゃったので返却、快く応じてくださり、「まあ、そんなわざわざ」とおっしゃってくれて、ホッとしました。
そのついでに、御礼の気持ちも込めて、お守りをいただくことにしました。
お守り類は、お寺や神社をめぐっているとどんどん増えてしまうので、あまり買わないようにしているのですが、こういうときはOKですよね。
基本の3点セットを購入しました。
購入時に詳しい参拝方法を教えていただけるようなのですが、ちょうど混雑していたのと、私は傘返却がメインだったので、受け取ってそのまま銭亀堂へ。
お作法があるのですが、よくわからないままお参り。
まあ、次回行ったときはちゃんとしたお作法でお参りできればいいか。
親切にしていただいたし、銭亀さんのお守りもゲットできたし、といい気分で境内をあとにし。
……このあとバスの待合所で大慌てすることになります。
銭亀さんからの教えか? 非常時用の千円札の大切さを実感する事態に
信貴山門バス停にてバスを待っている時。
待合所の外に自販機があったので「そういや全然水分補給してなかった、何か買おうかな」と小銭入れを開けたら、お賽銭などでほぼ使い切っており、数十円しか残っておらず。
「まあ、千円札、使えるよね」とお札入れを開けると……
「あれ! 一枚も入っていない!」
ここ最近、クレカや電子マネー払いが多いので、そもそもあまり現金を持ち歩いていなかったんです。
とはいえ、出かける前に数千円は財布に入っているのを確認したはず……。
「お寺に来る前にICカードに2千円チャージして……その後、開山堂の八十八カ所めぐりで合計千円くらい使ったか……けど、それでもまだ千円あったよね?……あ!!さっき銭亀さんのお守りいただくのに最後の千円使ったんだわ!!!」
と判明。
つまり、その時の私、現金を数十円しかもっていなかったのです。
しかも、山の上だから、銀行はもちろん、コンビニも全く見当たらない。
かなりの坂だし、たまたま強風、日没も近いから、駅まで歩いて帰るのはかなり厳しい。
「……この状況、けっこうやばくない?ってか、バス代足りる???
あーーーー千円のお守りセットじゃなくて、せめて500円のほかのお守りにしておけばよかった……500円あればバスも不安なく乗れたはず。
金運アップのお守り買ってほぼ一文無しに陥るって……意味なっ。
おーい、銭亀さん、今こそ金運アップのご利益頼むー!」
と銭亀さんのお守りに向かって嘆きました。
嘆いていても仕方ないので、慌ててICカードの残額を頭の中で計算したところ、帰りのバス代はなんとか足りそう、ギリギリセーフ。
「でも、もしICカードが不具合起こしてエラーになったりでもしたら……」と最悪の事態が頭をよぎる(実際、かばんのマグネットでダメにしたことがある)。
何らかの理由でICカードが使えなかったら私は完全に詰むのでした……。
ひえええええ。
予備の千円札とか、持っていなかったっけ?
かばんやポーチをひっくり返してみても、ゼロ。
わりと慎重な性格で、「いざというとき」のグッズはいろいろ持っているのに!
今こそいざというときではないのか!と。
も、もしICカードが使えなかったらどうしよう、、、
バスの運転手さんに事情を話して、駅に着いたら一旦下車させてもらって、お金を下ろして、払いに戻ることは許されるのだろうか??
タクシーならたまに聞く話だけど、バスだと次の発車時間とかもあるだろうし、難しいのかな、、、
かといって、ほかの乗客の人に借りる?のもハードル高いよなー。
などなど、思考がまわるまわる。
とりあえず、駅に出るしかないので、ICカードを信頼してバスに乗るしかない。
バスを待つ間も、乗るときにICカードをタッチする瞬間も、バスが走行している間も、気が気ではありませんでした(心配しすぎではあるのだけど、現金ほぼゼロってほんとビビった)。
幸い、無事駅までたどり着けて、ICカードも問題なく使えました(泣)。
バスを降りたとき、心底ホッとしました。
そして心に誓ったのです。
非常時用の千円札、ゼッタイどこかに忍ばせておこう!!!
これはきっと、銭亀さんがそう教えてくれているのである、と(※勝手な解釈)。
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おわりに
単なる偶然ではありますし、最近あまり現金を持ち歩いていなかったせいなので、「なるべくしてなった」という感じではあるのですが。
それにしても、千手堂の前で雨が降り出さなかったら……
傘をお借りしていなかったら……
返却しに行っていなかったら……
お守りを買おうと思っていなかったら……
と考えると、実に不思議なめぐりあわせだなあ、と思いました。
銭亀さん🐢「電子マネーもいいけど、現金も持っといたほうがいいよ」
というアドバイスだと捉えて、帰宅してすぐ、千円札をかばんのポケットやらポーチやら、あちこちに忍ばせましたとさ。
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