仏像、ときどきワンダー観光

おもに仏像のこと。不思議スポットやふつうの観光の話もたまにします

【奈良】◆朝護孫子寺 - 境内トラだらけ/金運アップの圧がすごい/紅葉がきれい

信貴山(しぎさん)朝護孫子寺(ちょうごそんしじ)

朝護孫子寺の大寅と本堂

どんなお寺?

・聖徳太子が戦勝祈願した山
 →ご利益があったのが寅年、寅日、寅の刻
 →寅にゆかりあるお寺となる
・紅葉がとてもきれい
・金運のご利益を境内あちこちから感じる

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お寺までの道のり

JR王寺駅で下車。北口バスのりばへ向かいます。

改札を出たところ

王寺町のゆるキャラ、「雪丸」が送り出してくれました。

雪丸「いってらっしゃーい」

案内板があってわかりやすい

バス停まで継続的に案内板があるので迷わず到着。

このバスに乗ります

「信貴山門」ゆきバスに乗車。
20分程度ですが、想像以上にくねくねした坂道。
(この路線の運転手さん、すごく運転上手い人が配属されているのでは!?)

山に向かっていく

信貴大橋が見えた

信貴大橋バス停に到着。

信貴大橋

赤い橋が華やか!

駐車場の白虎さんも迎えてくれました。龍と合わさった感じですね。

白虎

第一駐車場からそのまま境内に入れるのですが、せっかくなので、仁王門のほうから入ります。

拝観レポート

拝観経路

境内マップと拝観経路

 

ピンク色の線の経路でまわりました。
最初に本堂に行くつもりでしたがかなり大回りしてしまいました(大きなお寺あるある)。

千体地蔵

千体地蔵

仁王門の手前の千体地蔵さん。室町時代中期以降~江戸時代にかけてのものだそう。

仁王門

仁王門

この日は猛烈に風が強くて、とくにこの仁王門の前でびゅうびゅうに吹かれて、まるで審査されているような気分。
「無事おまいりできるだろうか」と不安になったほどでした。

仁王像

仁王門の境内側には、天に向かって咆哮するような姿勢の獅子たち。

獅子

仁王様の後ろに獅子がいるのは東大寺 南大門と同じスタイル。

仁王門をくぐってふと左手を見ると、す、すご。

本堂が遠くに見える!

本堂がだいぶ遠い!
ここで足を滑らせようものなら……。高所恐怖症の人には怖いかも。

気を取り直して参道を歩きます。

鳥居かと思ったけれど違うっぽい

燈籠が続きます。

燈籠ずらり

猪上神社(いがみじんじゃ)

猪上神社の鳥居

元は本堂の横にあったそうですが、神仏分離の後、複数回の移動を経て現在地に。
神様は「天足彦国押人命(あめたらしひこくにおしのみこと)」で、大昔の皇族の方のようです。

猪上神社を過ぎると信貴山観光iセンター(お土産屋さんのような感じ)があり、その向こうにバンジージャンプで有名な開運橋が登場。

開運橋

開運橋

開運橋、建築物としても興味深く、とても美しかったので、写真を別記事にまとめています。

>>>開運橋(朝護孫子寺)- バンジー台あり「ここからジャンプしたら……」とリアルに想像できてしまう

 

さて、境内のほうに戻りまして。

鳥居に「多聞天」とある

紅葉がきれい

納経所を過ぎるとまた鳥居。

鳥居

鳥居 大寅と本堂が見える

鳥居のむこうに大寅と本堂が見えます。

ここをくぐって大寅→本堂と巡るのが基本ルートなのだと思いますが、ふと右側に気になったのが「弘法大師」ののぼり。

開山堂

開山堂へ

先にちょっとお参りしとくか、と行ってみることに。
※本堂とは逆側に進むことになるので、お急ぎの方は先に本堂へ向かわれることをおすすめします

それなりに続く階段をのぼり、お堂へ。

開山堂

 

さっとお参りするだけのつもりでしたが、八十八カ所めぐりを体験できたので、詳細はこちらにまとめました。

>>>朝護孫子寺・開山堂で四国八十八カ所お砂踏みめぐり - 大樹の幹のような仏像群もすごい 

開山堂のあとは、裏手から玉蔵院のほうへ。

玉蔵院(ぎょくぞういん)

玉蔵院

塔頭寺院(たっちゅうじいん:本堂を複数のお寺で共有)のひとつ。
宿坊でもあります。
一億円をくわえた虎、大きなお地蔵さまなど、見どころあり。
詳しくは>>>玉蔵院(朝護孫子寺)- 一億円をくわえた寅や日本一おおきなお地蔵さま

成福院(じょうふくいん)

融通堂

こちらも塔頭寺院で、宿坊。
いろんなことを「融通」してくれる「融通さん」がまつられています。
詳しくは成福院(朝護孫子寺) - 別名「融通の寺」・阿吽の寅がかわいい 

 

三宝堂(阿弥陀如来・不動明王・三宝荒神)

三宝荒神堂

中央に不動明王、右に阿弥陀如来、左に三宝荒神。
(少し混雑していて遠くからお参りしたのでお姿は見えず)

三宝荒神は不信の者には災難をもたらすが、信心深い者には守護神となってくれるそう。民間信仰ではかまどの神様という面も。
(詳しく→三宝荒神とは? - 「仏・法・僧」を守る/火と竈の神

参道

参道に戻って本堂に向かいます。

参道

これは! 有名なトラ柄のポスト!

トラ柄ポスト

すごく人気で、みなさんこぞって写真を撮っておられました。

さて、本堂が見えてきました。 

本堂が近づいてきた

お寺でも、天部をおまつりするところは鳥居があるケースが多いですよね(たとえば歓喜天をお祀りする宝山寺(生駒聖天)とか)。

本堂前の鳥居にいる狛犬

比較的スタンダードな狛犬たち。

寅さんもいました。檻に囲まれているのがなんだかリアルというか。

寅さんも

ようやく本堂へ向かいます。

本堂へ

本堂

朝護孫子寺 本堂

高台にあるので眺望が良好。

景色がきれい

境内を見下ろすことができます。

大寅が見える

詳しくは【お堂】朝護孫子寺 本堂 - 眺望よし・お戒壇巡り・響く大般若経

 

虚空蔵堂(入試合格祈願)

虚空蔵堂

虚空蔵菩薩は巨大な知恵と慈悲をもつ仏。
虚空蔵菩薩から強力な記憶力を授かる修行もあり、若き日の空海さんもやっていたのだとか。
ということで、入試や資格試験などを控えている方におすすめのお堂。

(空鉢護法堂への入口)

今回は強風&雨&時間の都合で見送ったですが、この道を上がると空鉢護法堂。
山頂には竜王の祠があり、一願成就のご利益があるとされます。

空鉢護法堂への道

もしお参りされる場合は、上にお水がないので、ここで汲んでから行くようです。

お水を汲んで持参


さて、参道を成福院のところまで戻り、千手院につながる階段を下りていきます。

千手院方面へ

十三塔

十三塔

千手院

千手院

塔頭寺院のひとつ、千手院。
護摩堂・虎の胎内くぐり・銭亀堂など、見どころもたくさん。


突然けっこうな雨が降ってきて、雨宿りさせてもらっていたら、なんと傘を貸していただき……それをきっかけに学ぶことが多々あったので、別記事にまとめました。

【体験談】銭亀さんからの教え⁉ - 非常時用の千円札の大切さを実感した話(朝護孫子寺 千手院 銭亀堂)

shishi-report-2.hatenablog.com

赤門

赤門

(私は今回逆ルートになってしまいましたが)赤門から入り、千手院→本堂というルートが一般的になります。

大寅

大寅

朝護孫子寺のトレードマークともいえる大寅さん。
観光のパンフレットとか必ずこの寅さんですよね。

歯は9本でした。

歯は9本

小さい寅二匹組もいます。

二匹組

千両箱の上に足を乗せているのがさすが。

劔鎧護法(無病息災・病気全快)

劔鎧護法

「すぐそこ」と書いてあるのでお参りしてみることに

ひと気のない道で、夕暮れが近く、雨も降っていたので「え、これ、道合ってるんか?(不安)」と思いながら鳥居をくぐる(ので写真がブレブレ)。

鳥居をくぐる

無事到着。

剱鎧護法堂(の手前にある建物)

こちらは門みたいな役割?で、この奥にお社があります。
醍醐天皇の病気平癒にちなみ、無病息災・病気全快のご利益。
お百度詣り?中の方もおられました。

健康で、こうしてお寺巡りできていることに感謝しつつ、戻りました。

かえり 信貴山門バス停へ

行きは信貴大橋バス停で下車したのですが、帰りは信貴山門バス停のほうへ向かいました。
(もしかして混雑するかなと思って始発の停留所にしたのですが、平日だったので全然混雑なく、信貴大橋からでも余裕で座れました。)

開運橋を渡り、案内にしたがう。

信貴山門バス停へ

バス停の写真を撮り忘れてしまったのですが、平屋建ての待合所がありました。
寒い日だったので、雨風凌げるのはありがたい。
一つだけですがお手洗いもありました。
待合室の外に自販機もあり、最低限のものは揃っているという感じでした。

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時間・料金など

・境内散策自由
・本堂のお戒壇巡りなどは午前9時~午後5時受付(200円)
・JR王寺駅より「信貴山門」行きバスで約20分

周辺の施設情報

・比較的近いのは法隆寺(JR王寺駅からバスあり)

shishi-report-2.hatenablog.com