宝山寺(ほうざんじ)ってどんなお寺?
・役行者や空海の修行の場であったとされる(般若窟)
・お寺として整備したのは湛海(1678年に入山)
・ご本尊は不動明王(秘仏)
・「生駒の聖天さん」こと、双身歓喜天がまつられている(秘仏)
宝山寺 みどころは?
・天狗でも出てきそうな不思議な雰囲気
・八棟造り(やつむねづくり)の聖天堂
・きんちゃく袋のようなお賽銭箱
・岩壁に安置されている弥勒菩薩
・彫像としては珍しい烏枢沙摩明王
・擬洋風建築の獅子閣
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拝観レポート
近鉄生駒駅~の道のりはこちらで詳しく紹介しています。
shishi-report-2.hatenablog.com
境内マップ
水色線の経路で見学しました。
参道
階段を上りきった先に、ズラズラと並ぶ燈籠。
す、すご……。
木々の影でひっそりとした参道。
静謐なのだけれど、ちょっと不思議な空気感もある。
「あ、私、ここかなり好きだわ」と思いました。
正面に鳥居が見えてきました。
お寺なのに鳥居?と一瞬感じますが、天部(「〇〇天」という名の仏)をまつっているところではたまにありますね(仏教の天部はもとはインド神話の「神様」だったから)。
宝山寺では歓喜天を祀っているので、鳥居に「歓喜天」とあります。
さて、鳥居をくぐりますと、惣門です。
地蔵堂
総門をくぐって左手に地蔵堂。
お地蔵さんたち。
引き続き階段を上がり。
鐘楼を横目にさらに上がると、本堂などがある宝山寺メインエリアに出ます。
本堂エリア
写真では伝わりにくいと思うのですが、なんとも不思議な雰囲気が漂っています。
エキゾチックな楽器の音が聞こえてきそう。
なお、本堂&聖天堂の奥にそびえたっているのが「般若窟」。
なぜ「般若」かというと、役行者が般若経を納めたという伝えがあるから。
水屋
お札納め所
茶所
雰囲気ありますね。
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本堂
1688年に建立の本堂。
本堂には、湛海(宝山寺の創建に関わったお坊さん)が自ら彫った不動明王が安置されています。
秘仏のため、お姿をうかがうことはできませんが、リーフレットに写真が掲載されていたので引用します。
彫刻の腕前がすごい……。
湛海さんは僧侶であり、一流の仏師でもあったのですね。
天神さま
本堂に向かって右手前には天神様のお社があります。
天神様とゆかりの深い、牛さんがたくさんいました。
たくさんいるので、ちょっとびっくりしますね。
鳥居&狛犬
本堂と聖天堂は隣接しているのですが、その境界線上に鳥居があり、狛犬がいます。
やはり聖天(歓喜天)は神様という扱いですね。
鳥居を撮影し忘れたので狛犬を。
胸筋が発達した、強い系の狛犬です。
鳥居をくぐると、お線香をたく場所があり、その正面が聖天堂です。
聖天堂
現在の聖天堂は明治10年(1877年)に改増築されたもの(※最初のお堂は1686年に建立)。
少し高いところから撮影してみると、屋根がつらなっていて興味深い(八棟造り)。
手前にあるのは拝殿(上の写真に写っている部分)で、この奥にもお部屋があり、そこに双身歓喜天(秘仏)がまつられています。
毎日夜中の二時に浴油供祈祷(歓喜天が好む油をお像にかける儀式)が行われているそうです。
こちらは中門の手前に貼られていた信条。
砂金袋の形のお賽銭箱
歓喜天の持ち物が砂金袋(!)ということで、お賽銭箱や花瓶までもが巾着型!
打ち出の小槌やら宝珠の模様がつけられていて、「すごい入っていそう」感。
花びんもかわいい。
こちら↓は、聖天堂の前にあるお線香場にある賽銭箱。
歓喜天は大根が好物ということで、大根のモチーフ。
聖天堂の歓喜天像は双身なので、大根も交差しています。
(参考)境内で見られる紋様
階段の手すりなど、境内のあちこちで目立っていた宝山寺のモチーフ。
これはお寺の紋(寺紋)ですかね。
門にもありました。
続いて、歓喜天の好物、大根。
そして、砂金袋!
砂金袋、丸っこくてかわいいですね。
高台エリアへ
さて、この後は、高台エリアに向かいます。
岩壁の弥勒菩薩や、烏枢沙摩明王、お地蔵さんがずらりと並ぶ道などを紹介します。
>>>宝山寺(高台エリア) - 岩壁に弥勒・烏枢沙摩明王・お地蔵さんがずらずらと並ぶ道など
shishi-report-2.hatenablog.com
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時間・料金・アクセス
・夏季8時~16時半
・冬季8時~16時
・境内散策は無料
・獅子閣を見学される場合は大人500円
獅子閣公開日については公式サイトをご覧ください。
>>>寳山寺公式ホームページ
・生駒駅からのアクセスは>>>>生駒駅~宝山寺(生駒聖天)までの道のり(ケーブルカー利用)
shishi-report-2.hatenablog.com
周辺の施設情報
・生駒山上遊園地
・石切神社&参道
shishi-report-2.hatenablog.com