牛頭天王(ごずてんのう)とは?
牛頭天王は、インドの祇園精舎の守護神。
日本では、スサノオノミコトという神様と習合し、八坂神社の神様(病気や災いを除く)として信仰されています。
※ さまざまな側面があるため、「仏教の天部」なのか「垂迹神(日本の神様と習合)」に該当するのか、定まっていないようです。
お寺にも神社にもまつられるので、「天部でも垂迹神でもある」という感じなのではと理解しています。
祇園祭との関係(祇園牛頭天皇御縁起)
子どもの頃から大柄で、牛の頭とツノを持つ姿だったので、なかなか近寄る女性もいなかった牛頭天皇。
妻探しの旅に出かけたとき、お金持ちの弟(古単)のところに泊めてもらおうとするのですが、断られてしまいます。
その一方で、貧しい兄(蘇民)は貧しいながらもてなしてくれたそう。
無事結婚し帰路についた牛頭天皇は、兄には御礼をし、弟(古単)に復讐を図ります。
弟の眷属たちも含めて、蹴り殺してしまったのだとか……。
ただ、弟(古単)の奥さんだけは兄(蘇民)の娘なので救済し、除災の方法を教えたのだとか。
このエピソードにちなんで、祇園祭では「蘇民将来子孫也」の護符を身に着けて神事に携わるのだそう。
詳しい特徴を見ていきましょう。
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牛頭天皇像の特徴
頭上に牛の頭部をのせる
(Amazonより:栗田こだわり仏像 【諸天神】 牛頭天王座像
様々な姿があり、定まっていない部分も多いようですが、
・牛の頭をのせる
・忿怒相
は共通しています。
牛頭天王像の実例
京都府 朱智神社
(写真がないので絵を描きましたが……似ていないです)
私は奈良国立博物館の特別展にて拝見しました。
忿怒相でお顔は3面、頭に牛。
閉じたピースサインのような印相が印象的な立像です。
仏教の天部に近い印象でした。
(ちょこっとしか触れていないですが感想は特別展『聖地 南山城』- 貴重な仏像を博物館で)
朱智神社では本殿内に安置されているらしいので、通常はお姿は見られないのかも?
とすると、特別展でお出ましのときに見られたのは幸運だったっぽい。
ちなみに、朱智神社は八坂神社の元の神社といわれているとか。
朱智神社|観光情報検索|京都“府”観光ガイド ~京都府観光連盟公式サイト~
大阪 中仙寺(ちゅうせんじ)
写真は堺市のサイトでご覧になれます>>>牛頭天王坐像 堺市
お顔が3面、腕が4本の座像。
忿怒相でありながらおだやかな作風。
座っていることもあって、「静」のイメージなのですが、頭にはしっかりと牛さんを載せています。
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おわりに
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