空海(弘法大師)
(Amazonリンクより木彫り仏像 【弘法大師】桧木 坐1.5寸 総高12cm 真言宗)
空海は、真言宗を開いた平安時代のお坊さん(亡くなった後のお名前が「弘法大師」)。
現在の香川県の出身。
大学の勉強に物足りなさを感じて仏教の道へ。
唐にも留学していますから相当優秀だったのでしょう。
生きながら仏となる「即身成仏」の考えに基づき、現在も高野山奥の院にて禅定を続けているとされます。
歴史の授業でも必ず登場しますし、「弘法も筆のあやまり」「弘法筆を選ばす」ということわざがあるほど達筆であることでも有名ですね。
詳しい特徴を見ていきましょう。
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弘法大師像の特徴
現在残っているのは鎌倉時代以降につくられたお像です。
五鈷杵(ごこしょ)を胸に当てる
五鈷杵という法具を胸の前に当てて、座っている姿が多いようです。
弘法大師像の実例
座っているお像(坐像)
京都 東寺(教王護国寺)御影堂(大師堂)
東寺は、空海が監修した真言密教の修行の本場。
西院(現在の大師堂あたり)に住み、立体曼荼羅の構想を練ったりしていたのだとか。
大師堂には慶派仏師の康俊(運慶の四男)作の木彫像が安置されています。
東寺拝観レポ>>>【京都】◆東寺(教王護国寺)【境内案内】- 空海さんのアイディアが残るお寺
修行像
錫杖と鉄鉢を手に、諸国を行脚したときのお姿。
わりと最近つくられたお像が多いようです。
京都 清凉寺
いまも禅定し続けている
和歌山 金剛峯寺(こんごうぶじ)奥の院
仏像ではないので表現が難しいのですが、空海さんご自身はいまも高野山にいらっしゃいます。
真言宗では、弘法大師は現在も深い禅定を続けていると考えるので、僧侶の方々が毎日お食事を届けているそうです。
お姿は拝見できません(&写真撮影NGエリア)が、先日訪れた友人いわく「ものすごい雰囲気」だったそう。
(参考 仏画)
仏画のほうがよく見かける気がするので、貼っておきます。
あごがガッシリしているのが特徴。
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おわりに
有名どころでなくても、真言密教系のお寺であれば空海さんのお像はよく見かけますよね。
あごがガッシリされているからなのか、なんとなく「安定感」を感じて、心が落ち着き、やすらげます。
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☆一覧で表示>>>仏像の種類一覧
shishi-report-2.hatenablog.com
参考文献
仏像の見方ハンドブック-仏像の種類と役割、見分け方、時代別の特徴がわかる (池田書店のハンドブックシリーズ)
お経と仏像で仏教がわかる本【完全保存版】 (洋泉社MOOK)