役行者(えんのぎょうじゃ)とは?
(Amazonリンク:海宇工芸(kaiu art) 小仏 【役行者(えんのぎょうじゃ)】 柘植(ツゲ)高さ11.5cm 木彫仏像)
役小角(えんのおづぬ)は奈良時代、吉野の大峰山(おおみねさん)などを開いた山岳修行者(※)。
金峯山(きんぷせん)にて修行していたところ、蔵王権現を感得したと言われています(関連>>>蔵王権現とは? - 如来や菩薩が仮の姿で現れた日本独自の仏 )。
(※ 役小角は「修験道の祖」とも言われたりしますが、実際には修験道に開祖はおらず、日本古来の山岳信仰に密教などが結びついて発展していったようです)
役行者のお像は鎌倉時代以降に造られるようになりました。
詳しい特徴を見ていきましょう。
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役行者像の特徴
高い下駄を履き、腰をかけている姿
高い下駄を履いてすねを出し、岩場などに座っている姿で表わされることが多いようです。
なんとなく天狗のイメージがあるなあと思ったら、亡くなった後、石鎚山の天狗となって守護したという伝説もあるようです。
前鬼・後鬼を伴うこともある
役小角は鬼神を扱うほどの力があり、前鬼(ぜんき)・後鬼(こうき)を弟子にしていたという伝説があります。
そのエピソードに基づき、鬼を伴うお像もあります。
役行者像の実例
滋賀 石馬寺(いしばじ)
高下駄を履いて座る「役行者大菩薩腰掛像」がまつられています。
公式サイトの写真>>>石馬寺ホームページ » 寺宝
役行者礼賛所(三十六寺社)
必ずしも全箇所にお像があるわけではないのですが、役小角ゆかりのお寺36カ所が制定されています(2001年、役小角が亡くなって1300年を機に設立)。
公式サイト>>>役行者霊蹟札所会 * 三十六寺社紹介
金峯山寺をはじめ、櫻本坊など、吉野周辺のお寺を中心に構成されています。
私が行ったことがあるお寺だと【奈良】宝山寺(生駒聖天)が入っていました。
役行者のお像はありませんでしたが、たしかに独特な雰囲気で、「天狗出てきそう」と思いましたね。詳細忘れてしまったのですが、宝山寺の般若岩に、役小角がお経収めたと伝わっているとかなんとか、うかがった記憶もあります。
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おわりに
さまざまな種類の仏像にお会いしてきた私ですが、おそらくまだ役行者像にはお会いしたことがなく(仏像観賞超初心者のころに、役行者と知らずに遭遇している可能性はありますが、それをのぞけば)。
仏像の世界、奥が深いですね(そこがまた魅力)。
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