仏像の基礎知識
白い狐にまたがる天女の姿で表わされる荼吉尼天。開運出世のご利益があるとされています。
三蔵法師がインドを目指して旅しているとき、砂の中から現れたという深沙大将。そのエピソードから「大般若経」の守護神となりました。
頭はゾウ、身体はヒトで、男女が抱き合う姿で表わされることの多い歓喜天。持ち物は大根や砂金袋というところも、ユニークな存在です。
陽炎を神格化した「摩利支天(まりしてん)」。陽炎ゆえ、捕えられず傷つけられないので、武士や忍者から信仰を集めました。
十王は、閻魔王をリーダーとする、冥府の裁判官たち。各忌日に担当の裁判官が配されています。
死者の生前の罪を裁く閻魔王。その役割柄、迫力あるお像が多いです。
日本では俊足の象徴とされる、韋駄天。お寺の伽藍を守る守護神です。
大きな袋を背負い、打ち出の小槌を持ち、にこにこと米俵に乗る大黒さま。元は恐ろしい姿の戦闘神でした。
伎芸天は、まけいしゅらおう(別名:大自在天=シヴァ神のこと)の生え際(!)から誕生し、諸芸の上達の天女とされています。
子を食らう鬼が改心して、子育てや子どもを守る神となった訶梨帝母(鬼子母神)。
身近なようで、意外と知らないことも多い弁天様。琵琶を弾いているイメージですが、武器を持っていたり、宇賀神を頭に載せる場合もありあます。
美女の姿で表わされる吉祥天は、天下泰平、豊穣、福徳の神として信仰されています。
十二神将は、薬師如来の眷属(侍者)をつとめる12の夜叉(やしゃ)の総称。薬師如来が立てた、人々を救うための12の願い事に応じて現れる存在、ともされています。
千手観音の持ちものについて、唐招提寺のお像を例に、一つずつ説明しています。
興福寺に伝わる阿修羅像の三つの顔は「考え込む→決意→落ち着く」という心境の変化を表しているのではないかといわれています。
釈迦に使える8の神。日本では奈良時代にのみ信仰され、興福寺のお像が有名です。
地天女に支えられて立つ、兜跋毘沙門天。一般の毘沙門天とも異なるお姿です。
四天王のうちの「多聞天」が単独で祀られるときのお名前が「毘沙門天」です。
四天王(持国、増長、広目、多聞)の特徴をまとめています。
お寺の門に立つ金剛力士と、その元の姿である執金剛神について。
古代インドの天候の神様が、仏教に取り入れられ、戦士の守護神となった帝釈天。
密教以前と以降では随分と姿が変わる梵天像。仏教を広めるようお釈迦様にすすめた神様。
仏像・仏画とも作例が少なく、滅多に拝観できない大元帥明王。国をまもってくれる存在。
全ての汚れを焼き尽くす烏枢沙摩明王。民間信仰ではトイレの守護神として活躍。
愛欲を悟りへと浄化させる愛染明王。 江戸時代には花魁や芸者の守り本尊という面もあったのだとか。 また、染色関係の仕事につく人の守り本尊しても信仰されています。
孔雀明王は、明王なのに、穏やかで優雅なお姿です。あらゆる毒を取り除いてくれます。
雷すら操ることができ、悪を打ち砕くという金剛夜叉明王。正面のお顔に目が5つあるのが特徴です。
水牛にまたがり、地獄から天界まで行き来する大威徳明王。6つの手と足と顔で悪を倒してくれます。
ヘビを巻き付けていて、おどろおどろしい姿ですが、障害をとりのぞいたり、外敵から守ってくれる頼もしい存在の軍荼利明王。
シヴァ神夫妻を踏みつけ、いろんな武器を持っている降三世明王。