仏像、ときどきワンダー観光

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【基礎知識】弥勒菩薩とは? - 遠い遠い未来に人間界にやってくる仏

弥勒菩薩(みろくぼさつ)とは?

オークル 弥勒菩薩ペーパークラフト A4 84ページ

弥勒菩薩は、現在、兜率天(とそつてん)という場所で修行しているお方。

(ちなみに兜率天とは、仏教の世界観でいうところの「北方の浄土」。お釈迦様が生まれる直前にいたとされる)

将来(お釈迦さまが亡くなってから56億7000万年後!)、人間界にやってきて、人々を救ってくれる予定です。

人々をどうやって救おうか考えている姿で表現されることが多いです。

(未来に如来になることが決定しているので、如来の姿で表現される場合もあります。そのようなケースでは「弥勒如来」と呼ばれたりします。)

詳しい特徴を見ていきましょう。

 

弥勒菩薩の特徴

考えこむ姿(半跏思惟像)で表現される

・思惟手(しゆいしゅ)
頬に右手を当てる形。

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・半跏踏下坐(はんかふみげざ)
右足を組み、左足を下ろして椅子に座っている。


参考

平安時代以降は、水瓶を持つ立像スタイルや、宝塔を持つスタイルの仏像もつくられています。

「半跏思惟像=弥勒菩薩」というわけではないんですね。


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弥勒菩薩像の実例

京都 広隆寺

弥勒菩薩といえば広隆寺でしょうか。
別名「宝髻弥勒(ほうけいみろく)」。

口元をゆがめ、涙をためたような表情から「泣き弥勒」とも呼ばれるのだとか。

(公式ウェブサイトが見当たらなかったので、wikipediaのリンクです)

広隆寺 - Wikipedia



奈良 中宮寺

 お寺には「如意輪観音」として伝わっているようですが、そのお姿からすると「弥勒菩薩」という分類が適切なようです。

shishi-report-2.hatenablog.com

 

参考 弥勒如来としての例

奈良 興福寺 北円堂

 興福寺の北円堂の中央に位置する弥勒如来。

弥勒如来が写っている興福寺境内の看板を撮影した画像

興福寺 北円堂 弥勒如来 (興福寺境内の看板を撮影)


「如来」の特徴である肉髻・螺髪・白毫がみてとれます。
56億7000万年後のお姿ですね。

運慶一門の作品です。

より詳しい拝観レポートはこちら。

shishi-report-2.hatenablog.com

 


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おわりに

半跏思惟の姿で表現される弥勒菩薩は作例があまり多くはないようです。

立像や坐像であればわりとよくお見掛けするので、今後はそちらにも注目していきたいと思います。

参考文献