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太陽の塔 内部見学レポート
どんな構造物?
・万博記念公園のシンボル的存在
・万博当時の役割はテーマ館への「通路」だった!
・長らく閉扉されていたが2018年より内部見学可能に
・1階のみ撮影可(500円の専用スマホケースを借りれば2階以上もOK)
外観
中央口入園と同時に「どどん」という感じで、存在感がすごい。
私は森見登美彦さんの『太陽の塔』愛読者なので「こ、これが噂(?)の!」が第一印象でした。
異様さとか大きさについては、実に見事に作品中で書かれているので、「そこらへんは想定済み」な気分で、「思えば遠くへ来たもんだ」感のほうが強かったです。
『太陽の塔』を熱心に読んでいたころは、まさかこんなに一人であちこち旅行するようになるとは思ってもいなかったので。
さてさて、太陽の塔周りをぐるりと一周してみます。
メインのお顔:現在
頭頂部の黄金の顔:未来
背中の黒い顔:過去
を表しているそうです。
内部へ
前日に予約しておいたので、その画面を見せて、チケットを発券してもらいました。
(※平日だったので空いていて、当日券もあるようでした)
地底の太陽ゾーン
暗い通路を通って、まずは〈地底の太陽〉ゾーンへ。
万博当時、太陽の塔の前段に位置していた展示の雰囲気を再現。
中心はこちら↓「地底の太陽」。
当時のものは行方不明になってしまったそうで、復元されたものです。
このあと、写真撮影などの説明を受けたあと、「生命の樹」ゾーンへ。
「生命の樹」ゾーンは、事故防止のため1階のみ撮影可。
2階以上の撮影は専用スマホケース(500円)を借りて、首にしっかりかけることが条件。
ということで、500円のケースを借りてみました。
脇のスペースで名前・住所などを書いたりしたので、入口の受付で済ませておいたほうがスムーズと思います。
(参考)
500円のケースを借りるか迷っておられる方へ。
1階からでも結構写真は撮れますので、意外とそれで十分かもしれません(私はケースを借りましたが、結果的にそこまで写真を撮りませんでした)。
樹の上のほうのオブジェ(恐竜とか、哺乳類とか)を画像で残したい場合は必須です。
生命の樹ゾーン
原生生物的ななにかが光っています。
ここから上を見上げると
すご!
まずクラゲが目についたので、ディズニーシーの「ジャンピン・ジェリーフィッシュ」を思い出しました。(今もあるのかな、と思って調べたらありました、2023年6月現在)
幹をよく見てみると、三葉虫!
ひー、アジの開きっぽくてリアルですね。
それでは階段を上っていきます。
ここからは専用スマホケース(500円)を借りた人のみ撮影可です。
(有料なので、写真を載せるのは控えめにしようかと思います。)
なぜ、このような地下から上へと向かう構造物になったかというと、万博当時の太陽の役割が「通路」だったからなんですね。
地下からエスカレーターを乗り継いで、腕の部分から外へ出るという動線だったらしいです。
最上階というか、脇のところまできました。
万博当時、右腕にはエスカレーター、左腕には非常階段が設置されていて、エスカレーターに乗って地上(大屋根)に出たのだそうです。
今にも飛び立ちそうな腕は、実用的な通路だったのですね。
現在は腕部分は通れないので、ふつうの階段で降りていきます。
一気に現実に戻ってきた感じがします。
階段の踊り場には、太陽の塔の修復の様子などのパネル展示がありました。
横目でチラッと眺めた程度ですが、興味深かったです。
降りたところにグッズを扱うショップもありましたが、かなり狭かったので、「こりゃ土日とかはとんでもないんだろうな」と思いました。
高揚感でオブジェとか買いそうになりましたが、なんとか耐えました。
おわりに
岡本太郎氏のことは「とりあえず破天荒っぽいイメージ」程度にしか思っていませんでしたが……。
太陽の塔を見てみると、わりと計算しつくされているというか……合理的というか、「けっこうちゃんとした人なのでは?」とも思いました。
本を読んでみたくなりました。