仏像、ときどきワンダー観光

おもに仏像のこと。不思議スポットやふつうの観光の話もたまにします

【たてもの散歩】なら100年会館 - 日常に出現する不思議な建物(JR奈良駅西口すぐ)

なら100年会館

なら100年会館 横から

 

奈良といえば、古い建築物がゴロゴロ残っている場所ですが。
そんな古都のイメージからは想像しがたい、なら100年会館。
建築家・磯崎新氏の設計です。

コンサートなどを行う施設なので、観光スポットではないのですが、建築物好きの方には、ぜひ周囲をぐるっと回ってみていただきたい。

卵を横置きにして上をスライスしたような形でもあるし、くじらのような大きな海洋生物が横たわっている印象も受ける。

住宅街からから見ると、日常の風景に突然ぬっと生えた不思議な建物なのに、JR奈良駅西口からだと良い意味で目立たない(悪目立ちしない)という、本当に不思議な存在感。

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JR奈良駅西口すぐ

JR奈良駅の改札を出て、そのまま(階段を降りず)西口へ。

改札を出て西口方面へ

もう見える。

西口から本当にすぐ

どうでしょう? いい意味であんまり目立ちませんよね。

さて、ペデストリアンデッキを歩いて近づいていきます。

ロータリー

東口は観光客でにぎわっていますが、西口は落ち着いています。

もう近い

なら100年会館

遠くから見ると普通な感じの建物なのに、近づくと独特の存在感がある。

近づいていく

 

エントランスに到着。

エントランス

庇?も無機質なようで、そうでもない

カフェもあります。コンサートとかある日だけオープンなのかな。

カフェ


建物内部は、普段は公開していないようなので、外観を見つつ、ぐるっと一周してみます。

壁がすごい

絶妙に色が異なる

瓦のようで、瓦でない……。
板の色が一枚ずつ微妙に異なるのもなんかいい。これが無機物っぽさを少し抑えているのかな。

メインエントランスとは逆側の出入り口にきました。

こちらも出入口

側面を見上げる。

不思議

たまごっぽいな。

裏(住宅街)側から

ここは本当に奈良だったかな?と思ってしまう。
なんかこう、アリスらへんの世界に迷い込んだ感じ。

と思いきや、搬入口は普通な感じ。

機材などの搬入口

くじらっぽさを感じる

戻ってきた

メインエントランスに戻ってきました。
ほんの数分、しかも外周を歩いただけなのに、異世界だった。
これが凄腕建築家の力なのか。

ついでに少し散策。
ちょっとした広場に、パンダと向き合うピンク色のイモムシ?

ちょっとした広場もある
パンダ&イモムシ

滑り台もあった

少し離れた場所から見ると、改めてすごい建物だ。

バベルの塔風味もあるような、ないような

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周辺のたてもの

地味なイメージのJR奈良駅西口ですが、じつは有名建築家の建物が3つ並んでいるエリア。

市営第一号コミュニティ住宅(設計:黒川紀章)

市営コミュニティ住宅

こちらも実に独特な雰囲気で「えっ、ナニコレ」となり、後で調べてみたら、黒川紀章氏の設計。
なら100年会館の南端あたり向かいに建っています。

(ちなみに、ここからはかなり離れますが、同じく奈良市内の入江泰吉記念写真美術館も黒川紀章の設計。)

shishi-report-2.hatenablog.com

 

ホテル日航奈良(設計:アルド・ロッシ)

ホテル日航奈良

こちらは駅直通のホテル日航奈良。
なら100年会館の北端の向かいらへんに建っています。
設計はアルド・ロッシ。

この建物もシンプルなようで不思議で、見る角度によってけっこう印象が変わる。

おわりに

日本最古級の建物が目立つので、近代建築の印象はほぼない奈良でしたが、意外とあるんだなあ、と印象を新たにしたのでした。

たとえば

・奈良国立博物館の、なら仏像館(設計:片山東熊)

shishi-report-2.hatenablog.com


・旧奈良監獄(設計:山下啓次郎)

shishi-report-2.hatenablog.com

星のやのホテルになるらしい

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