この記事は移転しました。約3秒後に新記事へ移動します。移動しない場合はココをクリックしてください。
旧富岡製糸場
富岡製糸場について
・主な建造物は明治5年に完成
・外国に輸出するための生糸を生産
・洋式の製糸技術を導入していた
・主要建築物の図面を引いたのはオーギュスト・バスティアン
見学レポート
見学していった順に紹介します。
検査人館
入口を入ってすぐ、右手にあるのが検査人館。
生糸の検査をしていたフランス人技術者の住居でした。
レンガ造りでありつつも、屋根は瓦。
日本っぽさが抜けきらないこの感じ、「擬洋風建築」を思い出しました(参考>>>【長野】旧開智学校 - 洋風とも和風ともいえぬ「擬洋風建築」)。
西側から見るとまた違った表情。
出入口部分の屋根瓦がいい味出していますね。
ちなみにこの検査人館、現在は事務所として使用されています。
東置繭所
繭を保管していた巨大倉庫。
1階が作業場などで、2階に乾燥繭を貯蔵していたそうです。
正面のアーチ部分には「明治五年」と刻まれたキーストーン。
風通しをよくするためでしょうか、扉がいくつも並んでいます。
ちなみに、この扉、内側から見ると……
浮いているように見える戸は……
ガラス戸はないけれど、フルオープンになる「窓」という感じですね。
では、倉庫の外壁を拡大してみましょう。
このレンガの積み方は「フランス積み」だそうです。
壁のレンガをさらに拡大。
中央のレンガに「ヤマニ」の刻印がされているのがわかります(刻印といえばレンガあるある)。
乾燥所
こちらの建物は大正11年に建てられ、増改築しながら操業停止まで使用された乾燥所。
ベルトコンベヤで繭を二階まで運んで乾燥機に入れていたそうです。
女工館
フランス人女性教師(工女たちに糸取を教えていた人)の住居。
繰糸所
急につよい雨が降ってきて、外観の写真があまりとれずでしたが、長さが140メートルもある細長い工場。
繭から糸を取り出す作業を行っていた場所です。
建物内部の天井。
トラス構造を用いることで、中央に柱のない大空間を作り出しているのだそうです。
こちらは繭から糸を取り出す機械。
創業当時はこちらのフランス式繰糸器を使っていたと思われます(ギャラリー?に展示)。
首長館(ブリュナ館)
フランス人指導者のポール・ブリュナが家族とともに暮らしていた家。
こちらも「レンガ造り+日本の瓦」スタイルですね。
床が高く、四方にベランダが備え付けられています。
診療所
寄宿舎など
不明なものもあるのですが、おそらく寄宿舎の類かと思われます。
以下は寄宿舎で間違いなさそう(富岡製糸場のデジタルアーカイブに「寄宿舎」とある)。
古くて渋くて、こういう建物に魅かれてしまいます。
もっと近くで観たいです。
西置繭所も見学可能に
私が訪ねた2013年当時は、西置繭所は見学できなかったのですが、現在は資料展示室などがオープンしているようです。
参考までに富岡市提供のフリーダウンロード画像を載せます。
開場時間・料金など
・9:00~17:00(最終入場16:30)
・年末(12/29~31)は休み
・大人 1000円
アクセス
上州富岡駅から徒歩10分程度。
実際に歩いた様子(2013年)>>>
周辺の施設情報
富岡周辺ではなく、高崎方面ですが……
(上州富岡駅~高崎駅は上信電鉄で37分)
・洞窟観音
shishi-report-2.hatenablog.com
・高崎白衣観音
shishi-report-2.hatenablog.com
・達磨寺
shishi-report-2.hatenablog.com
ほかのレンガ建造物
・旧奈良監獄(奈良少年刑務所跡地)
shishi-report-2.hatenablog.com