近鉄奈良駅から徒歩10分、奈良県庁の東側にできた、奈良公園バスターミナル。
2019年4月にオープンしたばかりだそうで。
先日初めて行ってみたのですが、想像以上に良い施設でした。
基本的には観光バス(団体バス)用の施設ですが、団体バス利用者でなくても、観光の際の休憩場所としても優秀です。
バス乗り場を挟んで東西にそれぞれ東棟と西棟があり、両者を連絡通路でつなぐ構造。
総合案内や団体バス集合所といった、観光に関連する設備は東棟、その他お土産屋さんなどは西棟、とざっくり分かれています。
バスターミナルの要である東棟(上の写真でいうと右側の建物)から紹介していきます。
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東棟
1F 総合案内・団体バス集合場所など
一階の入口を入ると、正面に総合案内のカウンター、右手には奈良の地形図がありました。
このエリアは団体バス集合場所となっており、ベンチなどもあります。
広々としていますし、新しいのできれい。
写真の手前にあるタッチパネル、「ああ、観光情報とか調べられるのね」と操作してみると、これが意外と侮れません。
「お散歩マップ」なるものを自分用にカスタマイズ、印刷することができます!
お散歩マップを印刷
こちらのタッチパネルを操作し、まずは興味のあるカテゴリーを選定(私は寺社を選びましたがグルメなどもありました)。
続いて、奈良公園周辺の観光スポットやグルメが提示されるので、気になるスポットを6つまでクリップできます。
そして近くにあるプリンタで印刷。
詳細情報とともに、その場所が印字された地図をゲットできます。
これなら、事前情報なしでふらっと来ても、サっと観光プランを組めそう。
地図で位置関係も把握できますから、どこから巡るかも計画しやすい。
忙しい人にこそおすすめかもしれません。
また、意外と知らなかった情報が提示されたので、「えっ、こんな穴場あるんだ」と新たな発見があったりもしました。
バスのりば(団体バス)
団体バス集合場所から北方向に進み、北エントランスを出るとバスのりばに行けるようです。
※団体バスのみで、路線バスは乗り入れていませんので、ご注意ください。
路線バスをご利用の場合、最寄りのバス停は「県庁前」となります。
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2F ホール・広場・カフェ
レクチャーホール
東棟の北側1Fから階段を上がると、レクチャーホールが。
奈良の歴史や文化にまつわる映像を上映しており、自由に入ることができます。
レクチャーホール前のホワイエにもベンチがあって、落ち着ける空間です。
情報広場
ホワイエを抜けると、情報広場なる空間に出ます。
こちらも広々としていて、しかも窓からの眺めが美しい。
ドーナツ状のベンチにも癒されます。
テーブル席もあるので、旅のメモをとったり、ちょっとした書き物もできます。
私が行ったときはかなり空いていました。
奈良ストーリー
情報広場の南側には「奈良ストーリー」なるエリアが。
このエリアにもたくさんタッチパネルが置かれています。
1Fにあったお散歩マップと同じかと思いきや、こちらでは奈良にまつわるエピソードや豆知識を調べることができます。
発想がおもしろいな、と思ったのが「ラベル曼荼羅」。
奈良のお酒のラベルがずらりと並んで、右に左に、ベルトコンベアーのように動きます(写真中央)。
古事記や万葉集などを読むことも可能(写真右)。
あっという間に時間が経ってしまいそうです。
安定感抜群のスタバも
奈良ストーリーの南側にはおなじみのスタバも。
こちらのスタバ、大通りに面していて、外から見るとこんな感じ。
旅行先ならではのおいしいものを食べるのもいいですが、定番の飲み物や軽食が欲しくなるときもありますよね。
そんなとき頼りになるチェーン店。
というわけで、スタバは結構混雑しています。
夕方以降は比較的空いていますが、日中は座席がないことを覚悟したほうがよさそうです。
ちなみに、1Fの南エントランス付近に自動販売機もありますので、そちらで飲み物を調達し、情報広場などで一休みという手も。
(※タッチパネル設置のエリアは飲食禁止ですのでご注意ください)
屋上
屋上へはエレベーターで上がることができます。
ベンチもあって、ゆったりとした時間を過ごせます。
こちらのベンチに座って正面を見ると、こんな景色が。
東大寺の大仏殿や、興福寺の五重塔も見えます。
屋上には鹿の親子もいました。
春日山原始林、東大寺、興福時がぐるっと一望できて、癒されます。
ビュースポットとしてもっと注目されてもいいのでは。
雨上がりだったせいかもしれませんが、私が行った時は、誰もいませんでした。
が、誰もいないと思って簡易三脚で自撮りしたり、のびのび満喫していたら、警備員の方が巡回しておられました(汗)。
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西棟
西棟はお土産屋さん、カフェ、牛カツやさん、着物レンタル屋さんなど、お店がいくつか入っています。
1Fから見ていきましょう。
奈良銘品館は、有名どころの雑貨や食べ物がそろっていました。
かなり効率よくお土産を選べるかと。
階段を上がって2Fへ。
東棟への連絡通路もあります。
連絡通路を通るだけでも興福寺の五重塔が見えたりして、いちいちおしゃれです。
連絡通路の先は、先ほど紹介した東棟の「情報広場」につながっています。
その他
西棟の1Fで興味深いものを発見しました。
スマホなどを無料で充電できるスタンドまであるではないですか。
太陽光で蓄電しているようですね。
側面にコンセント口がついていて、そこに充電器を差し込める仕様です。
これは助かりますね。
しかし、ちょっと惜しい気も。
「充電中はスタンドから離れないでください」との記述。
確かにその通りです。
大事なスマホ、誰かが持っていってしまったら困りますから。
でも、充電中スタンドに貼りついて待機、となると……屋外ですし、すぐ横に椅子などもありませんから、夏場などはきつそうです。
かといって、スタンドを屋内に入れてしまうと太陽光が届かないし。
このスタンドから延長コードを引いて、せめて屋内で待機できるようにしたら、稼働率も上がる気がするのですがどうですかね(それはそれでコードに足をかけて転ぶ可能性がでてきたり、課題はありそうですが)。
と、余計なことを考えたのでした。
おわりに
団体バス利用者でなくても、観光時の休憩などにおすすめの奈良公園バスターミナル。
お店は少なめで、商業主義という感じもあまりない(奈良あるある?)のですが、随所におもてなしの気概が感じられる施設です。
バスターミナルというだけあって、お手洗いも各棟・各階にありますので安心です。
これまで、奈良公園エリアで旅の途中にちょっとゆっくりできるところ(飲食店のぞく)といえば、奈良国立博物館の地下回廊でしたが、奈良公園バスターミナルも加わりました。
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